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カルト教団
【ファンタジー 官能小説】

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カルト教-6

次の日はいつも通り、朝早く起きる。
黄信者が白信者たちを起こして、もう広間に集めた頃だ。
朝の当番以外は広間に集まった。そこで整列して座る。位の高いものほど前だが、新米は右側に集められていた。そしてその一番後ろにカザミがいる。
三十数人いる中でも、特別に光っていた。
そこで朝の瞑想が始まる。全員が長衣を脱ぎだした。高位のものはそれなりに下着をつけているのだが、それも脱ぐ。
カザミは戸惑っているようだ。水信者にうながされ、自分だけが脱がないわけにもいかない。
一枚しか着ていないものをたたむと前に置く。 体をかすかにピンクに染めさせて、恥ずかしさを我慢しているのがわかる。
「瞑想」 物音が消える。青信者の当番だけが回って、みんなの姿勢を直している。
「トラ」係の者が唱えた。
みんなが一斉に四つん這いになり、前のめりになる。天に向かって吠える虎のようなポーズになる。ヨーガにも同様のポーズがある。
今日はドウツが直々に回り、カザミにもっと背中をそらせて、お尻を突き出すように直している。それから、足をもっと開かせた。
≪陰部をのぞいて楽しんでいるのか≫
他の女にも、朝から誘うように花開く者や、カザミのように固く閉じた者もいる。
カザミの腰が震えている。その目の前には、男の信者の股間にぶら下がるものがよく見えているはずだ。
まだ朝立ちしたままの者もいる。それにも戸惑っているようだ。
≪何を、うぶなふりをしているのか≫ 昨日に、男性経験があるのはわかっている。≪それともその経験がほとんどないのか≫
「橋」声がかかる。
いわゆるブリッジのような形だ。カザミはやろうとはしていたが、上を向いて、腰を少し浮かすことしかできない。腹筋に力がなかった。
へたばっていると、ドウツが、普通に足を前に出して座らせた。後ろに手をついて、おなかが水平になるまで腰を持ち上げさせていく。
腕を逆に返してつくわけではないので、そんなに難しいことではないはずだが、首を後ろにそらされると、平衡感覚がおかしくなって、横に倒れそうになる。そこを支えられていた。
内股に手を滑らせ、へたくそに尻をゆがます女の陰部に手首を当て、尻をつかむと、まっすぐに直した。カザミは顔をひずませながらも、我慢していた。
「肩の高さがちがう、体幹が狂っていますね」 矯正するかのように、乳房の側面を叩く。
ドウツはそうしながら、楽しんでいるのがわかる。
それを苦々しく見ている自分に気がついた。
その後朝食になる。ここでも基本は無言だ。
私は青信者たちと打ち合わせをするため、別室で朝食をとる。幹部の食事は他より少しマシなものだった。
ドウツが、 「カザミですが、どうも妹を探しているようです」
「こことの関係は?」 何も知らないふりをして、どんな報告をするのか聞いておく。
「ひと月ほど前のことのようです」
「その子はいたのですか」ここひと月ほどは、私が治療のために何度も外へ出ていたこともあり、ドウツに任せていたので、人の出入りがわからなかった。
「思い当たる子はわかりません。きっと、参拝者なのでしょうね」
「わかりました。様子は見ておきましょう」
「それと信者たちには、それとなく沈黙の誓いを思い出させておきましょう」
「何のためでしょうか」
「教団で行方不明が出たなどと、うわさされるのは迷惑でしょう」わたしに笑い掛けて出ていった。その上目遣いの目は笑っていない。
≪キツネ野郎め≫ それを見送った。
参拝者の祈祷は午前、午後と続く。魔術の使用は精神をすり減らし、体力を消耗する。参拝者の重荷をすべて引き継ぐような感じなのだ。
午後にはへとへとになった。
シャワーを浴び、女を抱きたくなる。カザミの乳房に包まれて眠りたかった。


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