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人妻ハメ好きの友人
【熟女/人妻 官能小説】

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瀬尾岩之助という男-1

一般的に総務という部署は会社において各部署のサポート的な存在だ。さながら、縁の下の力持ちといったところだ。

 志乃野木商事の総務部もまた、そんな一般的な認識と同じ役割を担う部署であった。

 火曜日の昼下がり、照明の灯り照らす企業ビルの一室。『総務部』入り口付近のネームプレートにそう書かれたこの一室で、所属の社員らはその日の業務に取り組んでいる。

 瀬尾岩之助は他の社員らから少し離れた場所の部長の席で目の前の会社のノートパソコンのディスプレイ画面に表示されたデータとにらめっこしながら唸っていた。

 岩之助は大した学歴のないノンキャリア組だ。そんな彼が、志乃野木商事の総務部部長という役職に就いているのは40という年齢だとしても早い方の出世だ。それは本人の人柄や仕事に対する生真面目さが一因だが、そもそもは彼がこの志乃野木商事に入社出来た切っ掛けはコネによるものであった。


 
 大学時代――。卒業後の自分の進路に悩んでいた岩之助の元へある日、小太りの会社員の男が訪れる。その男の名は双葉吾朗(ふたばごろう)。志乃野木商事の現専務だった。

 彼はどこかで話がしたいと言ってきたので、近くの喫茶店で話をすることになった。通された席に座って待っていると、ウェイトレスの女性が水を持って来て注文を尋ねてきた。二人はチョコレートケーキを頼んだ。待っている間、会話は一切なかった。

 ウェイトレスの女性が二皿分のチョコレートケーキを席に運んで店の奥へと引っ込むと、ようやく双葉専務は口を開いた。

 彼が言うには同社の社員が酒に酔って暴力事件を起こしてしまい、その被害者である母親が有名所の弁護士を雇って訴訟をすると激昂しているとの話だ。

 何故訴訟の件が自分に繋がるのかと岩之助は疑問に思ったが、双葉専務が言うにはその被害者というのが岩之助の通う大学の後輩の男なので、自分に代わって本人に直接仲介して母親からの訴訟を退けて示談を頼みたいとのことだった。

 当時の時代背景として志乃野木商事はとてもデリケートな時期であった。同じ年に社員が飲酒関係のトラブルを相次いで起こして世間やネットを騒がせていたということもあってか、上層部は早期的な解決を望んでいたのだ。

 双葉専務から話を訊いても岩之助は自分が手を貸す理由がないと最初は引き受ける気はしなかった岩之助だったが、彼が志乃野木商事の重役だということを思い起こすと考えを変えた。大した学歴のない自分が、大企業に入社出来るチャンスだと。

 おまけにその後輩の男には、過去に金銭トラブルを解決した貸しがある。ついでに自分を結構慕っている。説得も容易だと思われた。
 
 岩之助はすぐに了承の意をを示したが、その際に双葉専務からの頼みにこの件が解決の報酬として、志乃野木商事への入社のコネを要求した。

 正直にいえば岩之助の学歴ではかなり厳しいところだが、会社の関係者のそれも重役が推薦してくれるなら入社は決まったも同然であった。

 双葉専務は少しの間考えたが、交渉の成功が条件だとしてこの要求を受け入れた。そして、お店のチョコレートケーキを美味しそうに食べ始めるのであった。
 
 翌日。早速、岩之助は後輩の男の説得を試みた。後輩の男は最初は渋い顔しかしなかったが、過去の金銭トラブルを解決したことを指摘してやれば、後輩の男は納得するほかない。

 その数日後には後輩の男と志乃野木商事の社員が示談が成立して、無事訴訟は取り消された。

 その一連の双葉専務の推薦もあって、岩之助は志乃野木商事に受かった。

 入社当初、彼が配属されたのは営業課の方だった。

 元からサークル活動のラグビーにも真摯に向き合ってきた岩之助は、着実にメキメキとその頭角を現し始める。彼はキャリア組にも遅れをとらない程、順調に社内の評判を得る。

 30歳の時に部署異動で総務部へ異動すると、35歳の時に志乃野木商事の総務部部長という華々しい地位を得た。

 そして、37歳の時に小夏という美しい女性を、見合いから同棲を経て結婚した。

 何もかもが順調な滑り出しであった。"あの日"の出来事さえなければ。


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