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[姦獣共の戯れ]
【鬼畜 官能小説】

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飛んで火に入る……-5



『……君の気持ちは分かる。私だって、なんで古芝さんを止めなかったかと後悔してるんだ』


日下部の表情は固く強張っていた。
悔しさは同じ……それは弘恵にも痛いほど感じられていた。


『もう一つの問いに答えてやろうか?もし今、あの二人の他に女性記者まで失踪したと報道したら、彼女は悪者にされてしまうぞ』

「ッッッ」


弘恵はギュッと唇を噛み、強く握り締められた拳を震わせた。


『ネット上では我々に悪意を持つ奴が多いからな。マスゴミ≠ネんて平気で呼ぶ奴がゴロゴロいる。もしも古芝風花って報道記者まで消えたとテレビで流してみろ。『またマスゴミがやらかした』『ソイツが余計なマネしたから二人が事件に巻き込まれた』と騒ぐ輩が湧いて出て来るぞ』


憶測や思い込みがネットに書き込まれるのは日常茶飯事である。
そして書き込んだ者が一切の責任も取らず、騒ぎを大きくして掻き回すだけ掻き回すのも……。


『今は警察を信じて解決されるのを待つしかない。気持ちは分かるが耐えてくれ……それに君がいま取り組んでいるのは車両盗難事件のはずだ。三人の失踪じゃないはずだろ』


盗難車両を追跡した報道番組は、弘恵が大いに関わった番組だった。
盗まれた車はどんなルートで売られるのか、またはどうやって海外まで盗難車とバレずに運ばれるのか……。

大学生の時、父親の車がガレージから消えた……あの日の恐怖や悔しさがキッカケとなり、弘恵は風花に負けじと調べるようになった……その成果を生かしての番組制作は、今でも弘恵の自信となっている……。


「……何度もすみませんでした。お騒がせしてすみません」


弘恵は沈痛な面持ちの日下部に深々と頭を下げ、テレビ局から出た。
肩からはボールペンと手帳、そしてボイスレコーダーが入ったバッグを掛け、そして白いコンパクトカーに乗って道路に出る。


(……諦めない…ッ!)


女性を拉致するには、やはり車が必要。
それも荷室の広い、いわゆる箱バンが適している。
風花達を拉致した犯罪者が箱バンを使った可能性は非常に高く、それを正規の手段で入手しているとも思えない。

街外れにある車両解体工場……最近、この付近でも堅牢な箱バンや稀少な旧車の盗難が発生していた。
車の部品の流通や、その経路から何かを掴めるかもしれない。

もちろん、深入りするつもりはない。
ある程度の探りを入れて何らかの《確信》を得られたなら、速やかに警察に協力を仰いで捜査してもらう算段である。

弘恵は日下部の忠告に従いながら、自分の職責を全うするつもりだ……。



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