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オンナ狂 神谷鉄平
【OL/お姉さん 官能小説】

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愛する女の為に-15

「ちゃんと買ってあげたー?」
「どう言うの選んだのー??」
彰を冷やかす乙葉達。彰は、いやー、と言いながら頭をかく。その声が壁の向こうから聞こえる。何だか出て行くのが恥ずかしいが、不思議とみんなを納得させられる自信があった。萌香はネクレスにそっと手を当てて呼吸を整えるとドアノブを握る。
「あ、登場よっ!」
みんなが注目する中、ゆっくりと姿を現した。みんなの視線は当然ネックレスに向く。胸を張りネックレスをアピールする萌香。
「うわー!いい!」
「可愛い♪」
みんなが褒め称える。一番ウットリしているのは何を隠そう彰だ。そんな彰に夕梨花が肘でつついてそっと囁いた。
「やるじゃん、井上くん♪きっと萌香ちゃんのハート、グッと引き寄せたわよ♪」
「夕梨花さん、もしかして、ネックレスレスを買ってやれって言ったのは俺の為に…?」
夕梨花は戯けた顔をして、「さぁ?♪」と言った。
みんなが近寄ってネックレスを見る。
「わー、このリース、良く見ると月とか星とかが集まってリース型になってるんだ!お洒落ー♪」
「この神秘的な緑のダイヤ、素敵ぃ♪」
褒められて嬉しい萌香。
「きっと井上さんが緑が好きな私の為にこの緑のダイヤモンドを選んでくれたんだと思います。」
「ちょっとー、やるじゃん、井上くぅん!」
「い、いや…すみません…」
「ヤダっ、何謝ってるのよー!」
紗理奈が彰の肩をポンと叩く。今まで不遇の環境で仕事をして来た彰だったが、今ようやく仲間になれたような気がした。
(これも鉄平さんが紗理奈さん達を変えてくれたからこそだよな…。ホント、鉄平さんには感謝しかない…)
これ以上ないぐらいの感謝の気持ちを表した視線を鉄平に送ると、どさくさに紛れて美雪の胸を揉んでいる姿が見えたのは愛嬌だった。彰の視線に気づいた鉄平はウィンクしながら親指を立てる。彰はニコッと笑い頭を下げた。

「素晴らしいわ!今までこんなに盛り上がった企画、なかったわよね!井上くん、萌香ちゃん、良くこの企画、考えたわね!2人には何かご褒美上げるから楽しみにしててね!じゃあみんなで力を合わせてこの企画、成功させましょうねっ!」
「はい!」
一致団結を絵に描いたような光景に、これからフェミニンマインドは上昇気流に乗って行きそうな予感がした都姫であったが、2回目のギャップ企画でまさかパン見せローライズホッパンにへそ出しピチTを着せられるハメになろうとは思ってもいなかったのであった。

(初めは会社を乗っ取られるんじゃないかって思ったけど、あの人が入ってどんどん会社がいい方向に向かってるわね。でもいつ体を求めて来るか不安だけど、もしかしたらただ単に会社に入りたかっただけなのかな…。相変わらず私だけ名前呼びじゃないけど。)
取り敢えず今の所は鉄平が入った事は吉と出ている事に安心した都姫だった。


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