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オンナ狂 神谷鉄平
【OL/お姉さん 官能小説】

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萌香LOVE-2

「井上くん、今日季節のコーディネートコーナー、更新しておいてくれるかなぁ。画像と資料はこれ。」
紀子が彰に仕事を頼みに行く。
「あ、分かりました。午前中までに更新しておきます。」
そう言った彰は少し身構える。なぜなら今までは、午前中とか悠長な事言ってないで今すぐやりなさいよ、と鬼の形相で言われて来たからだ。だが紀子の態度は明らかに変化していた。
「あ、大丈夫よ?急がなくても。仕事いっぱいあるんだろうから今日中にやってくれれば大丈夫だから♪」
今までの鬼みたいな顔が嘘のようだ。笑顔が素敵なぐらい素敵すぎて彰は面食らってしまう。
「わ、分かりました…。」
「じゃあよろしくね♪いつもありがとう♪」
まさにこんか人と仕事ができたら楽しいだろうなぁ的な紀子の態度に彰はまだついていけない。が、ふと思った。
(鉄平さん、とうとう紀子さんまで食っちゃったか…)
そんな気がした。彰が鉄平を見ると萌香にパソコン操作を教えていた。
(信じてますよ…鉄平さん…)
仲良さそうに話している2人を見て少し嫉妬してしまうが、他の女子とに見せる馴れ馴れしさは見られない為少しは安心出来た。
(あーもうダメだ!萌香ちゃんと付き合いたい!!)
もう我慢の限界だった。彰は思い切って鉄平に相談する事にした。

昼食を共にする鉄平と彰。
「鉄平さん、俺もう萌香ちゃんに告白したいです!!」
見るからに我慢の限界の形相の彰を鉄平は宥める。
「そ、そう焦るなよ!もう少し待てよ。」
「もう我慢できません!なんかマゴマゴしてたら鉄平さんに食われちゃうような気がして…」
言った瞬間、あっ!、と思った。それは思ってはいても口に出してはいけない事だったとすぐに後悔した。せっかく力になってくれている鉄平に失礼な言葉だ。さすがに怒られると思った。
「彰、俺は萌香ちゃんを抱くつもりは120%ないから安心しろ。そうか、最近良く話すから心配しちゃったんだな。悪い悪い。俺が萌香ちゃんと話してるのはな、さりげなく彰を立てる為なんだよ。」
「え?お、俺を?」
「ああ。さりげなく彰の凄いとこを萌香ちゃんに刷り込んでるから、もう少し待ってろって。あいつのセンスには敵わないとか、人知れず夜遅くまで仕事頑張ってるとか、今アピールしてるとこでな。萌香ちゃんはイケメンだからって男を好きになるタイプじゃない。きっと尊敬出来る男が好きなんだよ。だからな彰、俺がどんどんアピールしてやるから、これからは更に仕事に集中しろ。どんどん仕事を受けてガンガン仕事をしろ。その姿を萌香ちゃんの目に焼き付けるんだ。もう少しだ彰!もう少しで萌香ちゃんの処女はお前の物だからな!」
鉄平を疑った自分が恥ずかしくなる。そしてここまで自分の力になってくれる男粋に彰は思わず涙を流してしまった。
「鉄平さん…、俺、一生ついていきます…」
鉄平は彰の肩を叩いて言った。
「何言ってんだよ、ブラザー!」
鉄平はそう言って笑った。


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