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オンナ狂 神谷鉄平
【OL/お姉さん 官能小説】

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ハイスペック人妻 柳原紀子-1

「井上くぅん、今月のオススメ商品のコーナーの件なんだけどぉ、パジャマにしようかと思うんだけど、どうかなぁ?」
ホームページに掲載する商品について相談しに来た涼子の変わりように彰は戸惑う。これまでなら、今月はパジャマ載せるから映えるような写真とコメント考えなさいよね!、と写真一枚と箇条書きのコメントを渡して来て終わりだ。だが人が変わったかのようにニコニコしながら相談にしに来た涼子に、何か裏があるのではないかと疑ってしまう。

「写真はこれでいいかなぁ?さっきお店で撮って来たんだけどぉ。」
写真は売り場でハンガーに掛かっているとこを撮った写真だった。
「いや…、ちゃんと背景とかディスプレイに飾った写真のほうが…」
そう言って言葉を止める彰。いつものように、意見すると机をバーンと叩き、じゃあ自分で撮って来なさいよ!と怒鳴られると思ったからだ。身構える彰に涼子は気持ち悪い程の穏やかな笑みを浮かべながら言った。
「そうよね!ごめんねー?もう一回写真撮り直してくるねっ♪」
「は、はい…、すみません…」
涼子はルンルンしながら売り場へと向かった。あんな感じなら完全に惚れてしまう、そう感じた彰。一体どう言う風の吹き回しかと気味悪くなった。

続いて紗理奈が来た。何をいびられるのかと緊張したが、これまた気持ち悪いぐらいの猫撫で超えでフワッとした雰囲気で話しかけて来た。
「井上くん、お疲れ♪これ飲んでホームページ編集、頑張ってね♪」
何と紗理奈は彰が好きな缶コーヒーを手渡した。
「あ、ありがとうございます…」
「いいえー♪」
不審に思いすぎて彰は思い切って聞いた。
「ど、どうしたんですか…?何かいつもと違う…」
「井上くんも大事な仕事仲間。仲良くしなきゃいけないって心を入れ替えたの♪頑張ってね、井上くん♪」
「あ、ありがとうございます…」
しかし全然信じられなかった彰は、絶対に何か良からぬ事を考えていると疑っていた。

そんな涼子と紗理奈の変わりようを不審に思ったのはハイスペック人妻、柳原紀子、鉄平の次なる標的だ。
(何よ、あの子達、あいつをいびって辞めさせるんじゃなかったの!?)
そもそも彰を辞めさせようと言い出したのは紀子だ。理由は中途半端にいる男の存在が邪魔だったからだ。涼子と紗理奈は彰を空気のような存在にしか思っていた為、雑用がわりに丁度いいと思っていたが、リーダー格の紀子に巻き込まれて彰をいびり始めたのであった。
(こうなりゃ私1人で辞めさせてやるわっ!)
強気の紀子は1人でやってやる、そう決めた。


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