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俺のM女調教日記
【SM 官能小説】

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俺のM女調教日記(36)-2

女は俺に微笑みながら言う。
「お忙しいところ、私に逢っていただきありがとうございます」
「いや、こちらこそ、これで3回目だが、慣れたかな?」
「は、はい、お陰様で」
「それなら良かった」
「はい……」

初めて俺は寿美恵と逢ったときのことを思い出していた。
そのときの寿美恵は少し躊躇していた。
付き合う前提で、秘密裏に外で男と逢うからだろう。
それは彼女の俺との不倫へ突き進む決意だった。

夫の浮気に不信を抱き、結果的に俺と付き合うことになった。
寿美恵は初めて逢って、その日にセックスだけでなくSMを俺に仕込まれている。

それは寿美恵との初めての出会いだった。
場所は、寿美恵が指定した高級ホテルのロビーである。
俺がその時間に着くと、美しい女はソファから立ち上がった。

「初めまして、寿美恵ともうします」
「お待たせしましたね、私は佐渡と言います」
「はい、よろしくお願いいたします」

俺のM女からは美しい女性とは聞いてはいたが、それ以上の美人だった。
栗色の長い髪を後ろで束ね、首と耳には洒落たネックレスとイヤリングをしている。
顔は瓜実顔の優しい雰囲気で、口紅もローズピンク系の大人を演出していた。

それは自分に自信のある化粧なのだろう。
落ち着いた大人の女性を感じさせていた。

しかし、初めて付き合う前提でやってきたというときめきなのだろうか、
どこか緊張しているのが俺には分かった。
その証拠に耳が少し赤く、頬にもそれが感じられた。

周りには、そんな美しい女と俺を驚きの目でみる人も少なくない。
俺は俺なりに、いつも洒落たスーツをきているが、
それでもどこか普通の男と違うオーラを持っていると俺の女達は言う。
このときの寿美恵も初めはそう言っていた。


こういう女には、セックスで酔わせてから、SMに目覚めさせるという手もある。
その日、俺はそう決めた。
こんなに美しい女をいきなり縛り上げるのは惜しい気がしたのだ。
(どこか上品でハイソな女を楽しんでからでも悪くないな……)
と俺は心の中で呟いていた。

しかし、俺がまともな人間でなく、そういう男であることは伝えてある。
覚悟を決めていたとしても、いきなり縛り上げたなら驚くだろう。
そう思うと何故か、俺はいつもよりも興奮していた。



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