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こいびとは小学2年生
【ロリ 官能小説】

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歌うたいのバラッド-3


「あ、うん、まあ……」

 なんで綾菜ちゃんがいるんだ。まさかこないだの空港駅みたいに俺をまちぶせしていたのか。そこに立っていたのは17歳の彼女じゃなくて12歳の綾菜ちゃんだった、って、ちょっとシャレにしてはきついぞポール。

「綾菜ね、十月から塾通ってるんだ。勉強しろ勉強しろ、ってババアがしつこいから」

 綾菜ちゃんが俺の手を取って、行こ、と駅の方へうながす。路地の奥を見て、さおりさんが店に戻っていて誰もこっちを見ていないことを確かめる。けっこう挙動不審な動きをしているような気がするけど、歩道を歩く人たちは別に俺たちのことなど気にもならないようで通り過ぎていく。

「塾はこの先にあるの。さっき終わって、ここを通ったらお兄ちゃんがいるのが見えたらから、さおりさんと話し終わるの待ってたんだ」

 手をつなぎながら歩く綾菜ちゃんが俺にぴったりと身体を寄せてくる。綾菜ちゃんの12歳の体臭、ラクトン臭やや強めの、思春期前期の小学6年生の甘い匂いが歩幅に合わせてふわっと立ち昇る。綾菜ちゃんの部屋で、綾菜ちゃんの生えかけの小6おまんことふくらみかけのぷくんとしたパフィーニップルを見ながら嗅いだ甘い体臭。冷たく吹く百貨店からのビル風が勃起中枢をどうにか麻痺させてくれている。駅前ロータリーに出ると人がけっこういるので、俺と綾菜ちゃんの組み合わせがどういうふうに見られているか、手をつないで俺にもたれるように歩く綾菜ちゃんの姿を怡君さんや綾菜ちゃんの母親に見られたりしやしないか、はらはらしながら改札を抜けてホームに上る。いいタイミングで空港行きの電車が到着する。綾菜ちゃんと一緒にいる気まずさと綾菜ちゃんの匂いを嗅いでいたい性欲とがせめぎ合いながら、ヒーターが効いているロングシートに綾菜ちゃんと並んで座る。車内の暖かな空気が綾菜ちゃんのチェスターコートに染み込んだ放課後小学生の匂いを、ふわ、とそよがせる。復活した中枢神経が、膝に置いたトートバックの下でこっそりと勃起させる。

「お兄ちゃん、綾菜ね、お兄ちゃんに報告があるんだ」

 ランドセルを抱きかかえるようにして座っている綾菜ちゃんが、俺の顔を覗き込みながらあのジュニアアイドルそっくりの笑顔で言う。

「あのね……綾菜、彼氏できたの」

「……え」

「うふふ、塾ってね、小学生の高学年と中学生のクラスがあるのね。中学のクラスのほうに、すっごいかっこいい中1の子がいて。綾菜、ひとめぼれしちゃったんだ。でね、塾の帰りに告ったの。そしたらオッケーだって」

 だって、の、て、の形に開いた口から綾菜ちゃんのかわいい舌が見える。

「こないだの日曜にね、はじめてデートしたんだ。まだ手つないだりはしてないけど、一緒にマック行って、ラウンドワンで遊んだの。ちょー楽しかった」

「……そ、そう。よかったね」

「うん!やっぱり彼氏はイケメンしか勝たん」

 なんでここで俺がみじめな気持ちにならにゃいかんのだ。だいたい俺にはしのちゃんが。

「綾菜ね、ファーストキスも処女も、いっくんにあげるって決めたんだ」

 思わず車内を見回す。先頭車両には幸い、離れた席に座ってAirPodsを耳に入れてiPadの画面を見ているさおりさんくらいの年齢の女性がいるだけだ。

「え、あ、あや……いっくん、って」

「彼氏。いっくんてイケメンでやさしくって、でも女の子とつきあうのって、綾菜が初めてなんだって。だから初めてどうし、マジ似合ってると思う、綾菜といっくん。だから、綾菜の初めて、いっくんにあげるの」

 中学に入ったらバレーボール部に入ってセッターやりたい、と言ってるのと同じような表情で無邪気にそう言う綾菜ちゃんの体臭が、さっきにも増してさらに甘くなってきている。俺にこういう話をして、綾菜ちゃんなりにリビドーが高まってきて女性ホルモンの分泌が活発になっているんだろうか。

「それにね、綾菜、せーりまだ来てないから、いっくんがせーえき中出ししても平気だし」

 AirPodsのお姉さん、ボリューム大き目なことを心から祈るわ。


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