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HAPPY LIFE
【学園物 恋愛小説】

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HAPPY LIFED-4

明日香が帰った後、幸久の自転車の後ろに乗せられて家まで送ってもらうことになった。
「あぁ!!止めて!」
キキーッ!
「どうした!?」
慌てて自転車から降りた。
「明日香にコレ渡すの忘れてた」
取り出して見せたのは明日香に借りたCD。レンタルだから今日返すって約束してたんだった。
「返して来る!…あっ、何か話あったんだっけ?」
「ううん。いいよ、行っておいで」
「ごめんね。じゃあね、バイバイ」




次の日〜

『昨日はごめんね(>_<)』
3時間前に幸久にメールを送ったけど、返信はない。怒ってるのかな。電話しても出ないし…。どうしよう。

「夕里〜幸久くんが来てるよ」
部屋に閉じこもっていた私に、お姉ちゃんが話しかけてきた。
「今行く!!」
急いで着替えて階段をおりる。

「ちょっと外で話さない?」
「う、うん」
いつもと違う真剣な顔。あんまり怒ってるようには見えないけど。

幸久の後ろを歩いていると、近所の小さな公園に着いた。
「あのさ…」
なに?
「……別れて欲しいんだ」
えっ…?
「夕里は何も悪くないんだ。ただ、俺の気持ちがしっかりしてなくて…」
別れる…?
「夕里を傷つけるのは分かってる。でも、だからってこのままじゃいけないと思うんだ。俺が何もかも悪いんだ…だから…」
悪いって何が?
「だから…俺と別れて欲しい」

「…何言ってるの?幸久は何も悪くないよ?私幸久を失いたくない」
近付こうと前に出ると、幸久も後退りをする。
どうして?
「半年ぐらい前から他に好きな人がいて…。こんな気持ちのまま夕里と付き合うのはよくないから」
好きな人?半年も前からずっと、私よりその人のことが好きだったの?

「半年間…ずっと騙してたの?」
「騙してたっていうか…」
「だってそうじゃない…」
視界がぼやけて前が見えない。
「ごめん…そう思っても仕方ないよな。本当にごめん。夕里のこと嫌いになったわけじゃないんだ。夕里の…」
「もう…いいよ」
涙が溢れて止まらない。早くこの場から立ち去りたいのに、思うように体に力が入らない。顔も見たくない。何も聞きたくない。
「もういいから…優しくしないで…。一人にして」



私達の関係はあっけなく終わった。こんなに簡単に終わっちゃうなんて…。
中1の時私の方から好きになって、幸久の卒業式に告白したんだっけ。友達からってことで付き合うことになったけど…今思えば最初から最後まで私の片思いだったのかもしれない。幸久、はっきり断れない性格だし。
私、ずっと幸久を苦しめてたのかな…?勝手に舞い上がって、盛り上がって、同じ高校に入ったりして。だから別れるなんて言ったの?私が同じ学校に入ったりしたから、そんなこと言ったの?もしそうだったら、悔やんでも悔やみきれないよ…。


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