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HAPPY LIFE
【学園物 恋愛小説】

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HAPPY LIFEE-1

どうも、明日香です。
前回は休んじゃってごめんなさい。言っとくけど決してサボってたわけじゃないからね。いろいろあるのよ、私にだって。いちおう主役だし。

6月も終わりに差しかかってやっと梅雨がやってきました。私ね、雨大好きなの。正確には雨音がね。よくわかんないケド聞いてると落ち着くんだよね。


「それはいいんだけどさ、振りすぎじゃない?この雨」
ちょっとイラつき気味の早絵。ポッキーをものすごい速さで食べている。
「な…何コレ?」
机の上には山のように積まれた数々のポッキー達。
「買ってきたに決まってるじゃん。あ…買わせたって言った方が正しいかな」
はぁ…。彼氏に買わせたのね。かわいそうに。
「っていうか聞いてよ。バイト始めたんだけどさ、そこの店長がセクハラオヤジで最悪なんだよね」

「え〜どこのバイト?」
くいついて来たのは夕里。
前回はごめんね。いっばい話してくれたみたいで…感謝してるよ。おかげでゆっくり休めて気分爽快♪

「駅前のファミレス。今度二人で食べにおいで」




というわけで、さっそく食べに行くことになった。
「もう二度と休まないでよね。読者の皆様にお話できるようなネタはもうこれっぽっちもないんだから」
店員に案内されて席についた途端、夕里に叱られた。
「ごめんよ…。まさかあんなことになるとは思わなかったよ」


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3日前〜
梅雨を通り越して、夏が来たんじゃないかって思うくらい暑い日だった。誰か太陽にイタズラでもしたんじゃない?
しかもこんな日にマラソンやるなんて言うし、先生頭おかしいよ。男女合同だし。最悪…。

「さぁ、行くよ!!」
運動大好きの早絵。
実は元陸上部員だって聞いてビックリ。しかも長距離走者。ついていけるわけないよ。夕里一緒に走ろうね…。

「よーい、スタート!」

一斉に始まったマラソン。1周1kmのコースを女子は3周、男子は5周。3kmも走るなんて…信じられない。先生の大バカ!!

後ろからどんどん追い抜かれる。もしかして一番最後?…じゃなかったみたい。よかったぁ。無理して速く走ることないんだよ、うん。

マイペースで走り2周目の終わりに近付いた時、頭がクラクラしたと思ったら急に目の前が真っ白になった。


あれっ?ここどこ?
目が覚めるといつの間にかベッドに寝ていた。辺りを見てここが保健室だと気付く。
あぁ、私倒れたんだ。

「気がついた?橘さん」
優しい声に振り向くと、白衣を着た仲川先生がいた。
「この暑い中マラソンやったんですって?あんまり無理しちゃダメよ」
実は私中学の頃から貧血があってさ。集会とかあると倒れちゃう人よくいるじゃん?よくやるのよ、私も。
でも今日は体調よかったし、ちょっとぐらい無理しても大丈夫かなって思ったんだけど、やっぱりダメみたい。


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