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ある熟女の日々
【熟女/人妻 官能小説】

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お手入れ-1

 相手との約束がまとまると前の晩は入浴時にアンダーヘアの手入れをする。壁の鏡を見ながらシェーバーでまず腋を処理。そして今度は手鏡を前に置いてアンダーヘアの手入れ。

 小さなハサミで伸びた分を刈り揃えれば、椅子に座って大股を開く。まさにがばっと…。背中を丸めて自分の陰部を覗き込んで。それだけでなくまさに隠しているべきところを鏡に映して。ヘアで泡立てた石鹸を塗りたくって。手首を曲げてシェーバーを下から上へ動かして…。

 今まで何百回としてきたであろう『作業』ではあるが、まさに色気も何もない無様な格好だと思う。若い頃はまだしも、今となっては、背中を丸めるとお腹にはお肉の段がくっきりと…。体型はかなり変わってしまったが、アンダーヘアを処理する格好は昔からずっと一緒。こんなところに生えている毛とはいったいいつからのお付き合いだっただろうか…。

 高校生のときには、水泳の授業の前にはみ出ないように剃っていたのは覚えている。今にして思えば微笑ましいというか滑稽そのものではあるけど、水着の下に着けるサポータを穿いて見当を付けて、マジックインキでポチポチと点を打って…。そして、不意にかゆみに襲われもして困ったりもしたものだ。

 いくら情けない格好だからと言って、股を開かないことには『作業』もできないし、ここまでの格好をしないと綺麗に剃れないばかりか、手元が狂えば危なくもあるから恥じらってもいられない。永久脱毛してしまえばよかったのかもしれないが、ここまで来てしまえば今さら…という気持ちでいる。

 今まで、伸ばすがままにしていたときもあったし、生理のときなどむしろまったく無毛にしてしまいたいと思ったときもあったが、結局、どちらでもない半端と言えば半端なままここまで来てしまった。自然にさせておくよりもいくらか人工的な雰囲気でいる方が、なんというか、それなりに歳を重ねた女の『たしなみ』であるような気もしてはいる。

 自然のままか手入れしているかの『雰囲気』は長さもあるけれど生え際に現れると思う。どこまで剃ってもおかしくないか…。もうちょっと、もうちょっと…と剃っていく。石鹸の泡をお湯を流して鏡に映してみる。左右が綺麗に対称になっていないと思えば、片方に手を入れて。そんなことをしているうちに、逆三角形というよりは長方形…ただ剃り残しただけのような形になってしまったりもする。

 そんな形まで剃り上げてしまった翌日に逢った相手から評判は悪くはなかった。

 「ロリータ趣味はないし、やっぱりオトナの女性としてヘアはあった方がいいですね。だからと言って、あまりにワイルドでは気おされてしまうし」
 「そうなんですか?」
 「ええ。もうお尻の穴までつながって、まさにタワシがくっついているような方もいらっしゃいますからね…。うん、ちょうどいい。実にいい感じですね」

 そう言いながら、開かせた股の間をベロベロと舐め上げてくる。

 「いつも思うんですが、綺麗に手入れされてますよね。土手も綺麗にされているから、成熟した色と形のヒダヒダまでハッキリ見ることができて」

 そんなことを言いながら、わたしの肉襞を指でなぞっている。

 「こっちも気分が上がりますよ。お顔のお化粧だけでなく、お下も清潔できっちりされているのが本当に上品な奥様ですからね。そんな奥様とこんな関係を持てるなんてありがたい限りですよ」
 「そちらこそいつも綺麗にされていて」
 「オーラルでもたっぷり楽しみたいんで。前の晩に念入りに手入れしてますよ」

 相手が顔を股間に押し付ける。ヘアに顔を押し付け、伸ばした舌で溝を上下しては豆を刺激してくる。ひとしきりしたあとで身体を反転させて仰向けになる。わたしは相手の顔をまたぎながら、肉棒に口淫を始める。確かに念入りに手入れをされた肉棒は、口に含んでも滑らかで舌触りもいい。

 相手は『上品』と言ってくれたけど、前の晩から男との密会に備えて、アンダーヘアを手入れしているのだから、そのまま受け取っていいとも思えない。…いや、むしろ、上品ぶっているくせに、そんなことをしている女として蔑んでいるのだとも思える。

 相手はことさらそんな思いを持っているようには見えないから、気を回しすぎなのだろうけど、ある意味、出会い系で出逢いを愉しむいい歳をした男女にとっては、ひとつのスパイスなのだと思う。そんな言い訳を考えながら、男の目の前に自分の性器をさらしながら、そそり立つ肉棒を舐めしゃぶっている。

 上品とは言えない体位で、真っ昼間からラブホテルでお互いの性器を口淫している上品ぶった男女はそれぞれ性感を高めていく。下品な本性を現していくかのように、下品な音までたてながら。

 (ブチュッ、ジュルルッ、ブチュチュ、ヌッチャ…)
 (ジュッポ、グポン、ブッボ、ブポッ…)

 相手がわたしの尻を軽くたたいて合図を送ってくる。わたしが仰向けに横たわれば、挿入を求めてのしかかってくる。わたしの愛液…いや、わたしの品のない体液で顔の下半分をてらてらと光らせて。

 「奥さんのフェラでチ○ポたまんないよ、奥さんのお○んこにぶっ刺すよ」

 相手が上品な紳士の仮面を脱ぎ去って、あとは本性の赴くままに…と宣言するかのように卑猥なセリフをささやく。わたしは、浴室でアンダーヘアを手入れするときのように、股を大きく開くと、膝の裏をを抱えて性器をさらし、肉棒の挿入を待つ。滑らかにはすらすらとは出てこないが、いつもの相手のリクエストに応えてみる。

 「いらして。貴男の、ぶ、ぶっとい…お、おチ○ポ、わたしのお○んこに、ぶ…ぶっ刺して」

 たどたどしい口上をなんとか述べたところで、ふとわたしは気づく。相手の鼻の頭に陰毛が一本…。どんなにアンダーヘアを入念に手入れをしても、自然に抜けてしまうものまでは手が回らない。わたしは素知らぬふりで相手の性器を自分の性器に迎え入れる。


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