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何かが来る
【ファンタジー 官能小説】

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何かが来る-6

その舌を吸ってやる。マイが舌をからめてきた。≪ほう、彼と練習したのかな≫
指の出し入れを速めた。この子はまだ、性感帯というものをきちんと教えてもらっていない。≪まさか、彼に触らせてもいないのか≫ それでもぎこちなく息を荒げていった。
「ほら、もっと足を開けよ、今日こそ愛し合おうよ」
「うん」≪‥え? 待って≫ あたしの彼はまだ夢の中にしかいません。 ≪彼もいないあたしが、そんなわけない。この『あたし』はあたしじゃない。
何かがいて、あたしはそいつの記憶を見てるんだ≫
あたしはこの何かに、処女を奪われようとしてるんだ―――

無理やり、目を覚まさせました。
もう、眠るのも怖くなってきました。
その週末は、怖くてどこにも出られませんでした。

三日後の学校帰りでした。
歩いて帰ることもできますが、バスに乗ります。とにかく疲れていました。
もちろん病気ではありません。あまり寝られないからです。
つり革につかまり、バスが動き始めました。
妙にあたしの周りだけ混んでいます。 おしりに当たるものがありました。感じからして男性の、股間の物のように感じてしまいます。
≪まただ。どうしてもこう考えるようになっちゃう。嫌になる≫ 夢のせいです。おしりの位置をずらしました。
それで気がつきました。隣のお姉さんが触られています。その手だけが見えました。
同じ学校の生徒です、制服が同じでした。
その制服のスカートの上に男の手がかかっています。それがバスの振動に合わせて、お尻の上を細かく動いているのです。
制服のお姉さんはじっと下を向いて我慢しているようでした。すると男はもう少し大胆に、なでるように指を動かし始めます。
≪嫌じゃないの≫ お姉さんは腰をすこし振るだけで、はっきりよけようとはしていません。
手の動きに合わせてスカートがたくし上がっていきました。白い下着が見えます。
そこを手でなで回されています。さすがに嫌がるように腰が揺れました。
手は散々なで回したあと、股の間へぐいっと入ってきます。 お姉さんが大きく息を吸い、それでも腰を引いただけでした。
≪今のを車の揺れだとでも思ったの≫
手はおしりのあたりで前後にゆっくりもむように動いています。
≪そんなことされても、何も言わないの?≫ それならと、あたしも見ないふりをしようとしますが、目が離せません。
≪このお姉さんはなんとも感じないの。 周りの人も何も感じないの≫ 怖くて周りを広く見ることもできませんでした。
お姉さんはつり革を持ったままでいます。
≪まさか、知っててさせてるの?≫
何だか自分が触られているような気がして、股の所が変な感じになってきます。
男は自分のズボンから長いものを出しました。
それはお姉さんのお尻に向かって近づいていきます。
男がショーツを横にずらして、尻を左右に開かせます。
そこに入っていきました。
「んんんん」お姉さんが首を細かく横に振って、うなっています。
≪なにこれ≫ もう我慢できずに叫ぼうとしました。
その時、お姉さんが吐息を漏らして、お尻を突き出してきたのです。
男が入れるのに合わせてお姉さんは腰を突き出します。それを受け入れているのです。
≪なにこれ、この人は分かってしてたんだ≫ 気持ちよさそうにお尻を振っています。
≪なに、なに、こんなとこでしないでよ≫ それにしても気持ちよさそうです。
ドキドキして見ていた自分がバカみたいでした。そしてバカみたいに自分も気持ちよくなっていました。


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