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『XXX Friend』
【女性向け 官能小説】

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『XXX LOVER』-3

「どうしてっ……ぇ」
どうしようもないくらい、丈弘が好きだった。
忘れられなかった。
キスの雨も、胸元の赤い印も、大きな手も、指も大好きだった。
なのに、どうしてこんなコトになってしまったんだろう?
「……服、着ろよ。泣くなよ」
丈弘は私の上からどくと、私に背を向けた。
「丈弘……?」
「悪かった。……俺の自制が効くうちに、早く服を着てくれ」
私が抱かれるのが嫌で、泣いていると思ったのだろうか……?
「違う……抱かれるのが嫌で泣いてるんじゃないの!どうして、私だけが、こんなに欲しがってるの?どうして、こんなに忘れられないの……?」
「……俊樹が好きなんじゃないのか?」
泣きじゃくる私に丈弘が尋ねる。
「……違う。違わないけど、でも違うのっ。だって、丈弘は綾香と付き合うって……」
ポロポロと涙が溢れて止まらなかった。
「泣くなよ……綾香とは付き合ってない。あの時は否定しなかったけど、でも、付き合ってないから」
「どうして……?」
今度は私が聞く番だった。
丈弘は綾香が好き……?
「……忘れられなかったから。泣きながら好きって言った奈々の顔が」
「ウソ……」
こちらを向いた丈弘が手を伸ばし、頬に触れる。
「ウソじゃない」
指でまぶたに触れ、涙を拭う丈弘。
私は拭われるままに、瞳を閉じた。
すると、唇に柔らかいモノが触れた。
瞳を開けると、スグそこに丈弘の顔があった。
「ずっと、お前が欲しかった。忘れられなかった。……俊樹に嫉妬してた」
切なげな丈弘の顔。
現実じゃないような、そんな気がした。
「私……ずっと好きだった。丈弘が好き」
丈弘の背中に手を回し、しっかりとしがみつく。
この鼓動は、ぬくもりは……現実だ。
「奈々……」
丈弘はぎゆっと抱き締めてくれ、そして、どちらからともなく、長い、長いキスをした。
ようやく唇を離した私たちは、お互いに優しく触れ合った。
そして、丈弘が先ほどの続きのように、胸に触れる。
左側は口に含み、もう一方は指で触れるか触れないか、微妙な感じで触れる。
「あふ……」
「声、出していいからな」
唇が下へと落ちる。
乳房の下、脇腹、おへそ……舌を這わせる。
そして、熱く、濡れぼそったトコロへと移動する。
湿った音と、私の荒い息遣いだけが部屋に響き渡る。
「ん…ぁ……たけぇ……」
ぬめっとした舌が中へ入ったり出たりを繰り返す。
愛液はとまらない。
きっとアソコは、ザクロみたいにぱっくりと割れて、赤く色付いているだろう。
丈弘はいじるのをやめない。
「丈弘ぉ……欲しい。欲しいよ」
涙目になりながら、懇願する。
「何が欲しい?」
いじわるく、優しく笑いながら聞く。
「…………」
耳に口を近付け、ささやく。
「よく言えたな」
私の髪をなでつけると、下に軽く自分のモノを当てがった。
「いくぞ」
ゆっくりと固いモノが押し入ってくる。
「ん……あぁっ、んっ」
ねちゃねちゃと、そんな音が聞こえる。
「はぁっ…あ……っ」
丈弘が動く。
快感が私を襲う。
丈弘の熱さが、激しさが、息遣いが私を高みに導く。
「そんなにっ、動いたら……イっちゃうっ」
私は悲鳴をあげる。
まだまだ感じていたかった。
つながっていたかった。
「俺も、イク……っ」
そう言うと、息遣いは荒くなり、動きは激しくなった。
ぐしゃぐしゃになっていく感覚。
「……っ丈弘っ、丈弘っ、たけひろっ」
「……奈々っ」
私たちはお互いの名前を呼び合って、絶頂へと昇った。
私たちはその日、家へは戻らなかった。
初めて、朝まで二人で眠った……。

次の日の朝、私が丈弘と俊樹の元へ行くと、もう、俊樹はわかっていたかのように何も言わなかった。
私はごめんなさい、と言ったケド、どんなにひどいコトをしたかはわかっていた。
それでも、丈弘が好きだった。
今、隣にいる丈弘の寝顔にキスをして、私は眠りについた。

THEEND


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