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『XXX Friend』
【女性向け 官能小説】

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『XXX Friend』-1

「抱いて」
夕方、サークル帰りに寄ったコーヒーショップでブラックを飲みながら、私はさらっと丈弘に言った。
「は?」
「だから、抱いてって」
再び、私平然と言いきった。
「奈々、ちょっと待て。俺が綾香のコト好きなの知ってるよな?」
「知ってるわよ。あんたが綾香の親友である私に相談してきたんじゃない」
本当はそんなコト知りたくなかった。
同じこの店でソレを聞かされた時、私は初めてブラックコーヒーを苦いと感じた。
「そうだよな……んで、何でそんなコトを言い出したんだ?」
理由……きっと理由なんて本当はなかった。
丈弘が綾香を好きで、様子を見てると、きっと綾香も好きで……。
そんな二人の間にいるのが辛かった。二人とも大好きだったから……。
「いや〜、ここんところ、刺激なくてさー。だから、何となく」
「……をい…」
あははと笑う私に丈弘は溜め息をついた。
「別にいーじゃん。彼氏になってくれなんて、言ってるワケじゃないしー」
「俺は……即物的な男だから、抱けるよ。だけど、奈々は友達に抱かれて、それでいいのか?」
丈弘が私の瞳を覗き込む。
私はその瞳に引き込まれそうになりながら、うなづいた。

「どっちが先にシャワー浴びる?」
「……先に浴びてくる」
私はそう言って、髪をまとめ上げた。
あれから、スグにホテルに行こうという話になり、自分から誘った私は反論する余地もなく、今、丈弘と共にホテルにいる。
正直、こんな急に話が進むなんて思ってなかったし、めちゃくちゃ緊張している。
シャワーを浴びると、丈弘と交代して、ベットにもぞもぞと潜り込んだ。ひざを抱えて座る。
丈弘が使ってるシャワーの音がする。
それだけで私はドキドキした。一方で、不安も感じていた。
抱かれた後、私は綾香や丈弘に、どんな顔をすればいいのだろう。
「何ぼんやりしてんだ?」
気が付くと目の前に丈弘の顔があり、私は思わず赤面した。
「――っ何でもない」
「ふ〜ん」
そしていきなり私は唇をふさがれた。
「……んっ、んぁ」
激しいディープキス。
あいつの舌が口をこじあけて、私の口の中を犯していく。
私はもうすでに朦朧とした意識で、一生懸命それに応えた。
「……ん、ぁふ」
丈弘はようやく私を解放すると、上気した私の顔を見て小さく笑った。
「何だよ。キスだけで感じてるのか?」
「……っウルサイ」
「このコトは秘密だからな」
私がそれに答えるヒマもなく、
再び舌を絡め合わせる。
“友達”の時には知るコトのなかったアイツの『男』の部分を見て、私の体は鳥肌がたつくらい、反応をした。
丈弘は唇を離すと、今度は額、まぶた、ほお、耳、首筋とだんだんと下にキスを降らせた。
思わずソレを愛と勘違いしそうで、切なくなって、私は声をあげた。
「……丈弘ぉ…」
「何だよ。…お前、やわらかい肌だな。跡つけるぞ」
「ぇ……」
ちょうど胸の谷間のあたりに、丈弘が唇を離した後、真っ赤な薔薇が咲き誇っていた。
「やだっ、しばらく取れないじゃん……」
「いいだろ。キレイだよ」
そして薔薇の跡の横、もうすでにとがっている小さな突起をアイツは口に含んだ。
もう片方は指でつままれたり、押し転がされたりしている。
「やぁん……っやめて。んんっ、声出ちゃうぅ」
そこだけに意識が集中して、ちょっとした愛撫にもしびれたようになってしまう。
「声出せばいいじゃん。もっと淫らに鳴いてよ」
丈弘は口を離した方を指できゅっと摘む。唾液で濡れほそぼったソレは摘みきることができず、指からぷるんと離れる。
「――――っあああ!」
思わぬ刺激に声を押さえられず、私は喉をそらせて声をあげた。
恥ずかしくなって、自分の指を噛んで声を殺す。
胸元から、脇腹、おへその辺りに口付けをしていた丈弘は、そのコトに気付くと、顔を上げ、私の口から指を取って自分の口に持っていった。
「丈、弘……?」
私の指を一本一本、確かめるように舐める。ソレはひどくひわいな光景だった。


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