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先輩のセカンドバージンは僕のもの
【熟女/人妻 官能小説】

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突然の劣情-5

和室の寝室に、二枚敷かれた布団。
二枚敷いてある布団のうち、入って右手側が柚木の布団で、理央は隣の布団を背にして柚木と同じ布団で横になった。
柚木は理央に抱きつきながら眠った。
理央もそのまま眠ってしまいーー

二時間ほど経った頃だろうか、寝室の引き戸が開く。
理央は目を覚まして、むくり、とゆっくり起き上がった。
コンタクトレンズを付けっぱなしのため、目が乾いている。
ポケットに入れていた目薬を挿して、引き戸の方向を見た。

「起こしちゃった?ごめんなさい、息子が無理言ってしまって」

引き戸がゆっくり閉まる音がして、理央の前に加奈子が座る。

「いえ、こちらこそ、迷惑じゃなかったですか」

「そんなこと。宿題まで見てもらっちゃって。お風呂だって」

加奈子はもうひとつの布団の掛け布団を剥がす。

「こっち、普段あたしが寝てる方だけど……男の人だからお布団一枚じゃないと狭いでしょう?あたしの布団で抵抗なければ。あたしが柚木と同じ布団で寝るからさ」

「あ……大丈夫、ですけど」

何も考えずに、理央は加奈子がいつも使っているという布団に横たわり、布団をかけた。

(ーーあ)

柚木と寝ていた布団とは異なる、香り。
そのまま昼寝などをしてしまうこともあるだろう、うっすらと、加奈子の使う香水の香りが鼻をつく。
枕からは、加奈子のシャンプーの香りがした。

我慢していたにもかかわらず、ーータガが外れてしまいそうだった。

加奈子はメガネを外し、枕元に置くと、柚木の布団に入り込もうとする。
理央はその時、加奈子の手を引っ張り、自分の布団の中に引き寄せた。加奈子は「きゃっ」と短い悲鳴を上げる。

理央と加奈子は布団の中で、向き合う体勢になり、加奈子の体は理央の腕の中にすっぽりと収まっている。

「あ、あの……佐藤くん……?」

「ごめんなさい、何も考えずに中村さんの布団入ったけど……やばい。ちょっと落ち着くまでこうさせて」

「え、ど、どうしたの……」

「この布団、すっごい、いい匂いするんだもん。さすがにこんな小さい子供の前でさかりたくないの。ちょっと、こうさせてて」

「あっ……え、嘘、ごめんなさ……」

加奈子は咄嗟に謝った。

「違う、謝るのは僕の方。会社の先輩の家で、しかも子供の前でそんなこと思うなんて最低でしょ。でも、ちょっと……本当まずい」

ぎゅぅうっと加奈子の体を強く抱き締めた。

「中村さんの体、細いのに柔らかい。気持ちいい」

抱きしめたせいで、理央とゼロ距離で、はぁっと加奈子が吐息を漏らしてしまう。

「ーーだから、大人の男の人は、結婚してる人じゃないとダメって言ったのに」

「あ、あの……ごめんなさい、本当……」

「わかってる。子供育てて、そんなつもり毛頭ないってこと。自分がそんな対象だと思われてるなんて、思ってないのかも知れないけど。でも、わかって?僕、中村さんとしたくなってる」


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