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先輩のセカンドバージンは僕のもの
【熟女/人妻 官能小説】

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突然の劣情-6

理央は、抱きしめつつ、変な気を起こさないようにするのに必死だった。
洗いたてでシャンプーの香りがする髪の毛に鼻先を押し付ける。
下着を身につけていない背中に触れると、その背中を直接触りたくなる。
柔らかな胸が理央の体に押し付けられて、彼女の鼓動が伝わる。
好きとか、そんなの関係なく、欲情してしまう自分が恨めしかった。

変な気を起こさないようにするのに必死なのにもかかわらず、加奈子は自らの左手を、理央の背中に回してきた。
びくっ、と理央は体を震わせる。

「人に、抱きしめられるとあったかい……」

加奈子はそう呟き、さらに顔を胸板に押し当ててくる。

「そんな風に言われると、あたしも人肌恋しかったのが改めてわかっちゃった。今、甘えちゃってる」

ーーそんなことを、言われたら。
理央は煽られた気分になって、顔をさらに近づける。
加奈子の顔の目の前、唇と唇が触れてしまいそうな距離。

「さと…うくん…」

背中に回した加奈子の手が、理央の体をなぞる。
その指先が腰を、胸板を這い、さらには理央の唇をなぞる。

(中村さん、ダメだろ、こんな…)

理央はぎゅっと目を力強く閉じる。
顔を見てしまったら、唇を押し当てて、乱暴に加奈子の服を引き剥がして、息子がいるにもかかわらず彼女にひどいことをしてしまうーー
加奈子の左手の親指が唇をなぞりながら、手のひらが頬に触れ、細長い指先は耳元に当たる。
時折動く中指が、耳元を刺激して、理央の鼓動を早くさせる。

加奈子の下半身に密着した理央の下腹部は、どうしようも無いほどに欲望を主張していた。
とうに理性は削られていて、彼女を蹂躙してしまってもおかしくない状況だった。

そうして、目を閉じて必死で我慢していると、唇に柔らかいものが触れる。

(ーーえ、中村さん……!)

甘い弾力が、何度となく唇に感じられた。
次第にそれは理央の唇を甘噛みし出す。

「な、なかむ…らさ…ん、待って……」

理央はそう言うが、加奈子の体を抱きしめたまま、離せない。
加奈子が唇を開く度、歯磨き粉の、清潔な香りが漂う。
そして、理央が恐る恐る唇を開くと、にゅるん、と唾液をたっぷりと含ませた舌が、口腔内に侵入してくる。

隣に息子が寝ている状況で、明らかに理性を削られているのは理央だけでない。そう思いながらも、理央は抱きしめる以上のことはできなかった。

(中村さんのこと、触りたいけど……多分、中村さんは僕に甘えたいだけで……)

顔が、体が、特に、自らのそれが熱くなるーー
理央の舌が甘噛みされて、それを引っ張り出すようにして、加奈子は舌を吸う。
これ以上されたらーーもうーー

「な、中村さん……もう、おし、まいっ」

理央は加奈子の唇から離れるために、自らの顔を離した。

「ひ、ひどいことしてって言ってるようなもんですよ。柚木くんいるのに、僕に乱暴されてもいいの…?!」

荒く息を吐き出しながら、理央は小さな声で言った。

「僕、そんな優しい男じゃないからっ」

理央はぎゅぅうっと加奈子の体を強く抱きしめる。


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