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代車
【OL/お姉さん 官能小説】

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去って行く 者達-1

翌日渡部が昼食を取っていると前に飯田と熊谷が座った 
周りの席の社員達が昨日の件で好奇の目を向け熊谷が頭を下げ

「有難うございました」と小さな声で言った 
渡部は箸を置き優しい目で熊谷を見た熊谷も目を合わせ 

「土曜日起きた時母に電話したんです」

「母の声が聞こえたら泣いてしまって」
 
「母が幾ら必要なのって最初に言ったんです 
 私300万って言って泣き続けて」
 
「母黙って聞いて呉れてたんです私が泣き止んで落ち着いたら」

「月曜振り込むから使いなさいって理由も聞かないで言ってくれて」 

「私また泣いてしまって 泣いてしまって落ち着いたとき母に聞いたの」 

「何故解ったの?」 

「母が私に貴方とは一年お腹の中で話してたでしょうって」

「言ってくれて私また泣いて泣いて電話終わらせてしまって」 
 
「火曜日響の部屋行ったら私を裸にしようとしたから 嫌だって体ゆすって
 200万テーブルに置いて帰るって言ったら 
「もう話付けてるんだ俺の顔潰すなって迫ってくるんです」
 
「借金返したら一緒に成れるよね?って言ったらお前が働いて俺の為に
 貢ぐんだって 胸揉んでそのため教へたろってまた胸触って来たの 
 気持ち悪く成って」

「バックとトートバック持って玄関開けて逃げ出したんです 
 響追いかけて来て肩に手を掛けて来たんでトートバックで顔を叩いたの」

「響の顎にバッグ当たって響大きな声上げて蹲って 
 それを見てた人が警察呼んでくれて二人警察に連れて行かれて 
 婦警さんに私全部話したら 婦警さんが貴方お習字しているわねって言うの 
 顔を見たら優しい目で見てくれて バックに入ってた石文鎮の代わりよね?」

「彼を避けようとしてバック振ったら当たったのよね? 
 貴方悪くないわ 響顎が壊れてこれから流動食しか食べられ無く成るって
 整形手術凄くお金かかるし響の顔元に戻らないだろうって 
 婦警さん言ってた」
 
「バックの中に私何でだろう石入れて響の処に行ったんだ」

「響名古屋で働いてる時お店のマダムと朝までいて 
 マダムが寝ている時お店の鍵持ってお店に行って売上金持って
 東京に来ていたんだってそれで指名手配されてたから 
 傷が治ったら逮捕されるって 私も久美と一緒に辞めます 
 母の下へ帰ります」と頭を下げた渡部は優しく見つめ頷いた  

退社時間に成り飯田と宮崎が花束を持ち玄関から見送られ
何時もの様に渡部の周りだけ明かりの灯る部屋で作業をしていた 
壁の時刻を見上げパソコンに目を向けた時橋本がコーヒーを持ち静かに
入って来てコーヒーを渡部の席に置いた 

渡部は有難うと言いながら画面から目は動かない 
目を橋本に向け行くかと言うと
橋本は目を輝かせ

「はい!」この部屋に入って初めて声を出した 

車を走らせイタリアンレストランへ向かい 車中で何時も饒舌な橋本が
時々渡部の顔を見ながら黙って座って居た 
レストランで紅茶を飲み始めた時橋本が思い切った様に口を開いた 

「お付き合いしていただけますか?」
渡部は優しい目で見つめ 

「映画も行ったでしょう ゲームセンターもいったでしょう 
 ご飯も何回も行ったでしょお付き合いしてるでしょう」と言うと

「そうですね」と明るい顔で宜しくお願いしますと頭を下げ満面の笑みを浮かべた 
駐車場までの道を渡部の腕を持ちスキップするように歩く
橋本のアパートの前に車を止めると嬉しそうに渡部の顔を見て

「お休みなさいと」玄関に入って行った
木曜夜何時もの様に渡部が一人で作業をしている横に橋本は渡部の作業が
終わるのを楽しそうに見ていた作業が終わり食事行くかと
声を掛けるとはいと明るい声で答え渡部の腕を取り駐車場へ歩く 

食事をしている時橋本が土曜日何処か行きたいなと呟いた

「何処行きたい?」と渡部が聞くと

「海 渡部さん連れてってくれます?」
と子供が親に話すような顔で当たり前の様に話して来た 
渡部は優しい目で

「良いよ」と答えると

「やった」と橋本は喜びの声を上げた 
土曜日の朝迎えに行くから何時が良いと聞かれ目を上に向け動かすと

「9時に来ていただけますか?」
渡部の目を見ながら言う 渡部は

「明日は用が有るから土曜日ねと」橋本のアパートの前で言うと

「宜しくお願いしますおやすみなさい」と楽しそうに玄関に入って行った


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