投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

代車
【OL/お姉さん 官能小説】

代車の最初へ 代車 41 代車 43 代車の最後へ

映画とプリクラ-1

土曜の朝渡部は何時も通りに起きるとメールのチェックと返信を行い
コーヒーを淹れ考え事をしていた
時計が9時を指すと携帯を取り出し呼び出す 智美の声が聞こえ

「お早う起きてた?」渡部が聞くと 

「起きたばかりです」と眠そうな声が聞こえた

「宮崎さんに昨日頼まれたけど 一人で行けないの?」 

「出来たら一緒に行って呉れませんか?」
不安な声で聴いて来た 

「特に用も無いから何時から?」声が明るく成り 

「始まるのが11時と1時と4時何です 人気有る映画だから今からだと
 1時からのでお願いします」と嬉しそうな話し声が聞こえた
場所はと聞くと街中のシネコンと答えが返ってきた 

「お昼を食べて映画見ようか?11時にシネコンで良いかな?」
と聞くと嬉しそうな声でお願いしますと橋本が答えてきた
渡部が電話を切るまで橋本は携帯を耳に当て携帯を握りしめていた
11時に約束の場所に行くと橋本がビルの入口でバッグを握りしめ
前に持ち立っている 土曜のランチ前の入口は出入りする人の波に
小柄な体が飲み込まれそうに成っていた
渡部が近付くとぱっと表情が明るく成り駆け寄ってくる 

「見たい映画ってこれ?」と子供向けアニメを指すと

「私子供じゃありません」と明るい笑顔で答えてきた 

「チケット買って有りますから」とチケットを見せ
食事しよう何が良い 映画館と併設する食堂街で二人食事をした 

橋本が聞いてきた

「昨日何処にいらしたのですか? 帰り一緒に帰ろうと思ったら居なくて 
 飯田さんが帰ったと教えてくれたんですよ」

「昨日は飲みすぎて 終わったら直ぐタクシーで帰って寝て 
 起きて電話したんだよ」と渡部は優しい目で答えた
橋本は渡部の視線を嬉しそうに受け止め 二日酔いですかと問いかけて来た 

「大丈夫元気でしょう」と見つめると

「そうですね 今日の映画凄く楽しみで 渡部さん誘いたくて
 宮崎さんに相談したら大丈夫任せてって言って呉れたけど
 心配でした 断られるかもって」 小さく言う 
顔を上げ目を輝かせ

「だから知らない番号から架かって来た時渡部さんのだ
 解ったんです嬉しかったです とっても」と付け加えた 

「ご迷惑でした?」不安そうに渡部を覗き見た

「気にしなくて良いよ 映画行こうか」 
橋本は渡部の腕に腕を絡め楽しそうに映画館へと入って行った
売店で飲み物とポップコーンを抱え指定された席に付き 
二人掛けのペアシートだった席に座ると 空席も徐々に埋まり
上映が始まった時は前列に幾つか空席があるだけだった 
映画の終盤でヒロインの別れのシーンで橋本は渡部の腕にしがみつき涙を流していた 
上映が終わり橋本は涙を拭くが なかなか立ち上がれないで居た
外に出ると陽はまだ高く さわやかな風が頬を撫で 

「渡部さんあそこのゲームセンター行きましょう」 
橋本が渡部の腕に絡ませた腕でゲームセンターへ向かう

「プリクラ撮りましょう」 
引っ張られプリクラコーナーへ連れて行かれ橋本が機械を
1台1台確かめて一つの機械に渡部を押し込んだ 
二人並ぶと何やら操作している渡部はまな板の鯉の様に
橋本の操作を優しく見ていた

「はいあそこ見てください」 
言われた印を見ていると微かなシャッター音が成り 
橋本はペンを取り何やら操作して
渡部は橋本の操作をただ見ているしかなかった 写真が出て来た
写真には二人の姿が写し出されているが ハート星等飾りが書き込まれ 
付属のハサミで切り取ると渡部さんはい切り取った
1枚を渡され残りは橋本のバックに消えた
こっちのは写真を加工出来るの目を大きくしたり 
肌を白くしたり出来るんですよ とプリクラの説明を橋本がする
渡部は優しく橋本の話を聞いていた 
ゲームコーナーでクレーンゲームで渡部がぬいぐるみを2000円使い取った時は
橋本とハイタッチしていつの間にか夢中に成っていた 
ゲームセンターを出ると陽は落ちて空は暗く成っていた
チケット買ってくれたから 食事何が良い渡部が聞くと 
お寿司目を輝かせ渡部の顔を見ながら橋本が言った

「少し歩くけど良いかな?」橋本が大丈夫です 
ぬいぐるみを抱える手を持ち替え渡部の腕を取り 
橋本の胸の膨らみを感じながら
入口に小さな屋号が灯る一軒の店のドアを開け中に入る 

「予約してないけど大丈夫?」 店主が顔を上げ二階堂さんお久しぶりです
大丈夫です 奥使って下さいと指をさした 
のれんの奥から女性が顔を出し奥の席の椅子を引き誘導した 
橋本はぬいぐるみを両手で抱え店内を見まわしながら席に付き 
先付けが出て来る 今日は車だからお茶だけにして 渡部が言うと店主は頷いた 
何か嫌いなもの有るの渡部が聞くと無いです渡部がお任せでと店主に頼む 
小鉢に入った作りから始まり
寿司が渡部と橋本の会話の間にタイミング良く出て来る 
店主は何も口を挟まず二人の食事のすすみ具合に気を配りながら提供を続け
橋本が自分のお腹を叩きながら 
子供の様にお腹いっぱいという言葉に渡部と店主は優しい目を向けていた
帰ろう渡部が促す 
ご馳走様と店主に言いながら渡部の腕にすがり玄関を出て
渡部の止めた車に向かった
橋本のアパートに着き車を止めると橋本が何か言いたそうにする 
渡部はお休みと促すと寂しそうにご馳走様でしたと玄関に向かった


代車の最初へ 代車 41 代車 43 代車の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前