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「背徳と退廃・花嫁Mの手記」
【SM 官能小説】

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「背徳と退廃・花嫁Mの手記」-38

「ふん。泥棒猫がよく言えたものね。図々しいったらないわ」
バシーンッ。バシンッ。
 スリッパの底がわたくしのお尻を真っ赤に染めていました。容赦が無いんです。
「ああっ。ごめんなさい、咲江さまっ」
「おまえはまだ22か23歳だろ?」
「23になったばかりですっ」
「おまえはそんな歳で、一生を耕太郎の所有物になって過ごす気かい?……もっとも、ココだけはわたしの所有物だけどね」
 奥様は指先でわたくしの突き出している処女アナルの中心に触れておられたんです。
「ううっ。わたくしが望んでいることは、先程申し上げた通りですっ」

「おまえの望みを叶えてやってもいいんだけど……でも一つだけ条件があるの」
 奥様はわたくしの処女アナルに、人差し指でしょうか、長い指をニュルッと滑り込ませてこられたんです。入口の輪状の筋肉が裂かれたような気がしました。
「あんっ……ど、どんな条件であろうと……わたくし、教授から離れては生きていけないんですっ」
「聡明そうでいて、馬鹿な娘ね……条件と言うのはね、わたし達の一人息子で祐樹って子がいるんだけど、祐樹と形式上だけの結婚をしてもらうってことよ」
 ズブッと指の根元まで捻じ込まれていました。

 教授の一人息子の祐樹さんとの結婚話は、こんな事情で突然降って沸いたのです。
 見ず知らずの祐樹さんとです。四つ年上のサラリーマンということしか聞かされませんでした。
 息子さんと形式上の結婚をすれば、教授とは同じ屋根の下で暮らせて、奥様に気兼ねすることもなく教授から毎日のように責めて頂けるというんです。

「わ、分かりましたっ……ああんっ。きょ、教授のお気持ちが、咲江さまと同じでしたなら……わたくしは歓んで……結婚のお話をお受けしたいですっ」
 わたくしは二カ月以上も教授から冷たく放置されていたのです。教授のお気持ちが何よりも知りたかったことです。
「うふっ。実はね、耕太郎はずっと廊下で聞いていたのよ」

「ああっ。教授っ」
 二カ月ぶりにお会い出来た教授の姿が眩しくてなりません。涙が一気に溢れかえったんです。
 恋しくて、憎らしいほど愛おしいお方です。わたくしのご主人様です。
「ふふふ……美優、二カ月も会わずに我慢出来たとは。感心したぞ……」
 わたくしは奥様の指が突き刺さっているアナルをギュッと喰い絞めながら、教授を見上げていました。本当は一目散に教授の足元に這って行きたくて仕方なかったのですが、奥様の指で阻まれていたんです。
「祐樹との結婚を受け入れろ。そうすれば、咲江が言った通り我が家の中で美優を飼ってやれるんだ」
 教授は奥様の前でも平気な顔をしてそうおっしゃったんです。



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