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「背徳と退廃・花嫁Mの手記」
【SM 官能小説】

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「背徳と退廃・花嫁Mの手記」-26

「全部、拾って集めてこい」
まるで犬の躾けをするかのようにおっしゃるのです。

路上に落ちたコインを拾おうとしてしゃがみ込むとボディコンの裾が更に捲れてしまいます。キャバヒールを履いたわたくしが身体を折ってなんとか百円硬貨を拾い集めようとすると、ヒップ全体がほとんど露わになってしまうんです。
(ああっ……こんな恥ずかしい姿を、街の真ん中で晒すなんて……)
 でも教授のされるお遊び、わたくしは決して嫌じゃなかったんです。消え入りたいほど恥ずかしいのですが、こんなことにも感じてしまうんです。
(わたし、こんなはしたない女なのっ。もっと見てっ)
 内心でそう叫びながら、露出しているヒップを嫌らしくクネらせてしまうのです。

「ギョホッ……ケツを丸出しにして。こんな昼間から、AVの撮影か?」
「チッ。露出狂の変態女だぜっ。どうせなら素っ裸になって見せろよな」
 サラリーマン風の方たちが吐き捨てるように言っているのが聞こえていました。
五回ほどこんなコインを拾う遊戯をして、ようやくラブホの前に到着しました。

「ふふっ。みんなの前で恥をかいて、嬉しかったろ」
「ああっ。凄く恥ずかしかったですうっ」
 わたくしも路上での露出遊戯のスリルをたっぷり愉しんでいたのです。呼吸は乱れに乱れていました。
「そのまま、プリプリのケツを丸出しにしてろよ」
教授とは思えない下品は言い方をされて、捲れあがったボディコンの裾を直すことを許して下さらないのです。ヘソがなんとか隠れているような状態です。特に手入れをしていない恥毛が丸出しなんです。
ラブドールにふさわしい格好です。

そのラブホ、洞窟のような入口を入った瞬間から、わたくしにはたまらない雰囲気だったのです。淫靡な重い空気が漂っていました。建物の内装に極彩色の赤がふんだんに使われていて、煽情的な倒錯の匂いが溢れ返っていたのです。

もっと背徳的な女に堕ちたいという衝動が沸き上がってきてしまうんです。
教授の足元で四つん這いの牝犬になりたいとさえ思ったんです。教授からそのように命令されるのを心待ちにしてゾクゾクしてしたんです。

教授はわたくしの剥き出しのヒップの谷間に手を伸ばして、ヌルヌルになっている肉ビラをクチュクチュと弄りながらチェックインのカウンターに向かわれたんです。

「いいか。いくら感じても、声を上げるんじゃないぞ」
 教授はそうおっしゃるのですが、わたくしはたまったものではありませんでした。
(教授っ、ダメですっ……そんな風に弄られたら、美優は、もうたまらなくなってしまいますうっ)
カウンターの中の六十歳くらいの女性はわたくしの顔を冷ややかに一瞥してから、ヘソから下を完全に露出しているわたくしのVゾーンをジロジロと見詰めてくるのです。特に驚いた様子はありません。

教授の指で弄られているのもしっかり見えていたはずです。女性はそこをじっと見据えていました。そして呆れ果てたような溜め息をあからさまに吐くのです。ここは変態のマゾ女ばかりが連れて来られるラブホだったのです。
変態マゾ女には軽蔑の目で見てやるのが、サービスだとでも思っているのでしょうか。あからさまに軽蔑する目なんです。
(ああっ。そんな目で見ないでっ。感じちゃうっ)
(ふん。マゾ調教されたくてここに来たんだろうけど。こんな所で始めてもらっちゃ、迷惑なんだよ。上の部屋に上がってから好きなだけ虐めてもらいなよ)
女性の目がそう言っていたんです。

でも、教授の指が二本、わたくしの膣穴の肉襞を容赦なく掻き混ぜていたんです。
「チェックインもまだなのに。美優はこんな所でもイクんだ?」
 教授はカウンターの女性にも聞こえるような声でわたくしをからかわれるのです。
「あはっ。ゆ、許してっ」
 わたくしは猥らに腰をクネらせ、キャバヒールを履いた脚を硬直させていました。
「あ、あんたら、上に上がってからやっておくれよ」
 カウンターの中から呆れ果てた女性の怒鳴り声が飛んできました。
ああ、ダメーッ。
わたくしは、女性の軽蔑の眼差しと罵声に曝され、耐えきれずに恥知らずな絶頂にまで一気に駆け上がってしまったんです。
教授はわたくしの膣襞の反応を指で感じられて、すべて分かっておられたはずです。
「美優は、イッたんだな?」
わざわざ声に出しておっしゃらなくてもいいのに、教授は濡れ濡れになった二本の指の匂いを嗅ぎながら大声で訊ねてこられるんです。
「ああっ。ご、ごめんなさいっ」
 チェックインする前から、凄まじい恥辱にまみれていたんです。



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