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「背徳と退廃・花嫁Mの手記」
【SM 官能小説】

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「背徳と退廃・花嫁Mの手記」-16

教授が予約しておられた部屋は、広々としたリビングとベッドルームが別になっているスイートで、53階の角部屋でした。
リビングの窓からは都内のほぼ270度の景色が一望できて、昼間でも素晴らしい絶好の眺めです。新宿の超高層ビル群がすぐ近くに見えていました。
その窓際に立たされていたんです。
「君が自分の意思で、自分から授業を受けに来たことを忘れてもらっては困るよ」
「は、はい……」
「だったらどうしてそんな服なんか着てるんだ。すぐに全部脱ぐのが、わたしの特別授業を受ける時の礼儀作法だろ」
「だ、だって……」
そこはベッドルームではなく、二面が全面窓ガラスのリビングなんです。カーテンは全開になっていました。
見晴らしがいいということは、反対にこちらの部屋も覗かれるってことです。
「そこで素っ裸になって、今日もわたしの縄を受けるんだ」
教授は大きな旅行用のバッグを持参しておられました。その中にはわたくしを責め嬲るための、おぞましいお道具がぎっしりと詰まっているはずなんです。

わたくしは何を期待して新宿のホテルまで教授に会いに来たのか、その時に自分でもはっきりと分かったんです。

「あああっ。こんな恥ずかしい格好なんて……」
わたくしは教授の目の前で素っ裸になって、血のように真っ赤な縄の緊縛を全身に受けたんです。亀甲縛りという女体を亀の甲羅の模様に縛り上げる緊縛でした。
しかもわたくしのDカップのバストの根元をグルグルに縛り上げられ、胸から飛び出そうとしている大きな砲弾のような、パンパンに張りきった真っ白い肉塊にされたのです。大きな乳輪と乳首が砲弾の先端で弾頭のような円錐形に突起して、今にも弾けそうな漲りを見せて淡いピンクに光っていました。
「今日は両手両脚とも自由に動かせるんだ……そこでグルグル回って、縄を架けられた自分の裸体を、ようく目に焼き付けろ」
全身を映せるスタンドミラーがわたくしの目の前に立てられていたんです。
禍々しい真っ赤な縄でくびられた裸体をグルグルと何度も回して、自分の目でも観賞するように言われたのです。
おぞましい真っ赤な蛇身で絞めつけられているような、変な気分です。
普段でも細くくびれているウェストが更に10センチ以上細くなるように縛られ、まるで砂時計か蜂の身体のような歪な体型にされていたんです。

肋骨や内臓が悲鳴を上げるようなキツイ緊縛でした。呼吸が出来ないほどです。そんな目に遭っていながら、わたくしは教授に一度もノーと言わなかったんです。
ノーと言いたくなかったんです。教授が課してこられる羞恥と苦痛と屈辱にどこまで耐えられるのか、自分の内に秘めているサガをもっとよく知りたかったんです。

全身を縄で緊縛されることがわたくしの心まで縛ってしまうなんて、思ってもみない感覚でした。
二日前はセックスドールにされて犯されました。でも今日は少し違うんです。全身に架けられた禍々しい縄目を見ているだけで、まるで自分から性奴隷にされに来たような気分に染まっていたんです。

奴隷市のステージでセリにかけられる牝奴隷……誰かに高く買ってもらうために猥らな縄で肉体を飾り付け、大きなバストを砲弾のように突き出させて、男の方の見世物にされる牝奴隷。それがわたくしなんです。

「近くのビルのどこかから、いろんな連中に覗き見されているはずだぞ」
「は、はい……」
「誰かに見られていると想像して、君は感じてるのか?」
 窓ガラスに右の頬と胸から突き出ている砲弾バストを押し付け、縄でくびられて歪になっているヒップを背後から見ておられる教授の方へ突き出す大胆なポーズを命じられていたんです。
 近くのビルの窓からこのホテルの53階の窓を眺める人がいても、ちっとも不思議ではないんです。わたくしは恥ずかしい緊縛裸体を誰かに見られているかもしれないんです。そんな想像をして、足元からゾワゾワッと這い上がってくる奇妙な露出の愉悦に浸っていました。
「ああっ……美優は教授の背徳と退廃の特別授業を受けているんです。自分の恥ずかしい裸を見世物にされて……はしたないくらいに感じてますっ」
 自分でも驚くような大胆なセリフを口走っていました。


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