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Sorcery doll (ソーサリー・ドール)
【ファンタジー 官能小説】

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混沌とした世界(前編)-1

地震で王都トルネリカの市街地とバーデルの都の遊郭一帯が壊滅しなければ、ストラウク伯爵領とテスティーノ伯爵領ほどではなくても、浄化された可能性があった。

スヤブ湖から出現した魔族の眷族カエル人の襲撃を、レナードは奇門遁甲の陣の助けを受けて撃退した。
ストラウク伯爵とマリカ。テスティーノ伯爵とアルテリス。賢者マキシミリアンとセレスティーヌ。この6人はそれぞれの寝室で、地震やカエル人の襲撃に気づかないほど夢中で交わり続けている。

シャンリーは奇門遁甲の陣から脱出し、疲れ果て桜の樹に背中をあずけて座り込んでいた。葉桜になっている桜の枝ごしに呪力を高揚させてくれていた満月を悔しげに睨みつけていた。

(ロンダール伯爵やストラウク伯爵の血に受け継がれた力には、私では勝てぬというのか?)

レナードは襲撃してきた毒を吐く異形のカエル人を討伐して奇門遁甲の陣へ戻った。襲撃は1度とは限らない。
シャンリーはバーデルの都や王都トルネリカに潜伏せずに、ストラウク伯爵領に移動していたので、スヤブ湖祓いの地震で命を落とさなかった。
レナードは疲労困憊している美少女エステルの姿をしたシャンリーであると、すぐに気づかないかもしれない。
だが、手にしている蛇神のナイフを見れば、気配を感じ取り、危険な敵だと気づいただろう。
スヤブ湖から出現したカエル人をおとりにして、ストラウク伯爵の奇門遁甲の陣とレナードから逃れた。

王の後宮では、ヴァルハザードとなったランベール王が、地震の激しい揺れで立っていられずしゃがみ込んでいるゴーディエ男爵の目の前で法務官レギーネを触手で絡め取り凌辱していた。
法務官の法衣の中に、王の背中のあたりから這い出た触手が這い回る。両腕や両脚にも絡みつき、肌に食い込んでいる。逸物から這い出る糸触手よりも大人の人差し指ほどの太さがある薄紅色の触手は数十数本といったところである。

「レギーネであったな。余はランベール王でもあり、ローマン王でもある。そしてレギーネよ、お前が感じるところはどこかも余は知っている」

触手でベッドの上に引き寄せられ、ヴァルハザードは、レギーネの法衣を手で強引に引き裂く。
引き裂かれたであらわになった法衣の下レギーネの乳房は、触手が巻きついて食い込み、搾りあげるように締めつけていた。そして敏感な乳首を別の触手が先端を擦っている。
股間の牝の花を覆っている薄い布地の下着の上から、触手の先端が擦りつけられて、下着の下のわれめをなぞるような動きをしている。

「ふふふ、両方の胸と股間、そして口も一緒にまとめて愛撫されたことなどないだろう」
「うぅ、んぐっ、むぐっ、んんっ!」

レギーネの口の中にも、触手が5本ほど押し込まれている。
レギーネの瞳の色が変わり、腕や脚を拘束している触手がぐぐっと引かれ、口の中に侵入していた触手を、鋭い牙のある歯に変わるて、顔をふって噛みちぎり、ぷっとベッドの上に吐き出す。

「ふぅぅぅっ!」

レギーネの両手が、王の首をぎりぎりと締め上げる。だが、ランベール王でありながら、レギーネの知らない妖しい者は笑みを崩さない。

「そのまま余の首を、締め殺す勢いでいつまでつかんでいられるかな?」

レギーネがランベール王であった者を殺そうとしているのを、ゴーディエ男爵は止めなければと思った時には、足首に触手が巻きつかれ、寝室の壁に叩きつけられていた。

「ぐはっ!」
「ゴーディエ、手出し無用である!」

殺気立ったレギーネの下着の脇から、触手がずちゅりと牝の花へ侵入する。
それでもレギーネがランベール王であったが今はちがう異形の者を睨みつけて、首を締め続けている。

「レギーネは、こちらも感じやすいのだったな」

顔を真っ赤にして怒りの表情でレギーネは、ランベール王ではないと思いながら首を締め続ける。
下着を触手が引きちぎり、レギーネの背後に、拘束したり牝の花を犯しているのとは別のぬらぬらと粘液がまとわりついた触手が迫っていた。
ぬらぬらと粘液をまとわりつかせている触手がレギーネの美尻の谷間に身をなすりつけるように這う。
そして、触手の先端が肛門の小さなすぼまりをほぐすように押しつけ始める。

「くっ!」

レギーネの手がランベール王であったものから離れたのは、粘液まみれの触手がずちゅりとレギーネの肛門に侵入した瞬間だった。

「逸物のものだけで、血を吸うわけではない。レギーネ、前と後ろを一緒に吸われるのは初めてだろう」
「私の名前をその声で呼ぶなっ! くっううぅっ、んっ!」

牝の花と肛門に侵入した触手が膣壁と腸壁に繊毛のような糸触手を身から出してレギーネをなぶりながら吸血を始める。ヴァルハザードは笑いながら両手をのばし、レギーネの乳房をわしづかみにして揉みしだく。

「余はランベール王でもあり、ローマン王でもある。それがわかるであろう」

レギーネは犯されながら、乳房の荒々しい揉みしだきかたや肛門に指を入れてくることもある愛撫のやり方が、たしかにレギーネの知る王と同じだとわかる。

「レギーネ、たまらないであろう。もう感じている顔になっているではないか」
「ううっ、うぅん、んああぁっ!」
「逸物で犯されたければ、余に口づけをしてねだってみよ!」

レギーネが両手をのばし、首を締め上げるのではなく、頬に両手をあて、目を潤ませながら、唇を重ねた。

(レギーネのことも、俺のことも知っている。たしかにランベール王だが、こんなものを操るようになるとは。これは、どういうことだ?)

ゴーディエ男爵は目の前で起きていることをどうにかして理解しようと、必死に考えていた。
だが、ゴーディエ男爵の知識や経験からは理解できない事であった。
賢者マキシミリアンや神聖教団の神官たちならば、ランベール王の肉体をヴァルハザードが奪ったと理解できただろう。


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