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Sorcery doll (ソーサリー・ドール)
【ファンタジー 官能小説】

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ジャクリーヌ婦人と4人のメイド-12

「あの姉妹は、貴方に自分たちの過去を打ち明けたのですね」

ジャクリーヌ婦人は、そっとロイドの身体を撫でながら言った。

「本当は父親に優しくされたかったんだろうな。父親のことを憎んだりしたくなかったんだろう。俺はリュシーとリータの父親のかわりみたいなものかもな」

ロイドはそう言うとジャクリーヌ婦人のたっぷりとした大きさがある乳房に顔をうずめた。ジャクリーヌ婦人は抱きしめてロイドの頭を優しく撫でた。
ジャクリーヌ婦人も、ロイドが姉妹の隠してきた気持ちに、ふたりからしっかりと話を聞いて、深く踏み込んだことに感心していた。

(ああ、私の心にも、ロイドは踏み込んできてくれないものでしょうか。私もずっと愛されたいと望んできたのですよ)

「ロイド、メイドたちのように、私のことも愛してくれますか?」
「甘えてくるなんて、らしくない感じだな。ジャクリーヌ婦人も、俺に過去にあった悲しかったことを話したいのか?」
「いいえ、そうではありません。でも、女は愛されているとずっと思わせてもらいたいものですなのですよ」
「どうだろうな。女に愛想尽かされて捨てられる男だっているからな」
「それは、その男から愛されてないと感じたからですわ、きっと」

ジャクリーヌ婦人はそう言ってロイドの唇を奪うと、舌を入れ濃厚にねっとりと絡みつかせてきた。
ロイドは目を閉じてジャクリーヌ婦人の舌に自分の舌を絡ませながら、ジャクリーヌ婦人の身体を強く抱きしめた。

ジャクリーヌ婦人は、どれだけ自分が相手のことを愛しいと思っても、自分の想いの半分も通じ合うことがないことを知っている。
姉妹はロイドに心の中に満たされない悲しみがあることを伝えることができた。ロイドはその悲しみを理解して、自分の愛情で満たそうとした。
姉妹と想いが通じあったという話を聞いて、悲しみを受け止めようとしたロイドを誇らしいと思った。悪くいえばもっと軽薄で、他人に甘くない男だと思っていたら、思いがけず優しいところがあるとわかり、ジャクリーヌ婦人は胸がときめいた。

ロイドはジャクリーヌ婦人とキスを交わしながらぎゅっと抱きしめたのは、彼女の愛情を求めている心を感じていたからだった。ロイドに、感応力が覚醒しつつある。
ジャクリーヌ婦人はロイドの腰にまたがり腰をくねらせ交わりながら、ロイドの逸物から熱い精液が噴き出した時に、ロイドがジャクリーヌ婦人に感じている愛しさを、快感として感じた。
ロイドが下から手をのばして、ジャクリーヌ婦人のたっぷりとした乳房をつかんで、腰を突き上げたっぷりと膣内に射精していた。

「ああぁっ、ロイド、私も貴方を愛していますっ!」

ジャクリーヌ婦人が絶頂しながら叫び、ロイドにジャクリーヌ婦人のサキュバスの絶頂の証の母乳が降りそそいだ。
ロイドとジャクリーヌ婦人は感応力によって、身も心も蕩けるような絶頂感と陶酔に身を震わせていた。
射精を終えたロイドの上に、ジャクリーヌ婦人が倒れ込むように前のめりにかぶさり抱きついてくる。
ロイドはジャクリーヌ婦人の唇を奪い、舌を入れて絡みつかせながら、ジャクリーヌ婦人を抱きしめていた。
たっぷりと搾り取られた逸物がジャクリーヌ婦人の牝の花から抜けると、とろりと白濁した精液が続けて吐き出されてきた。ジャクリーヌ婦人は牝の花のぬるぬるとした感じにうっとりとしながら、ロイドのねっとりと濃厚なキスを受け入れていた。
ジャクリーヌ婦人は牝の悦びの陶酔のなかで心の悲しみが消え、心が満たされているのを感じていた。
愛しさをロイドの全身から感じている。
ロイドはサキュバスの絶頂の母乳の甘い匂いに包まれながら、思いっきり射精したあとの陶酔と気だるさが、眠気を誘うのに身をゆだねた。
長いキスのあと、ロイドとジャクリーヌ婦人はそのまま夢をみないぐらい深く、おだやかな寝息を立てながら眠り込んでいった。

同じ夜、女伯爵シャンリーが邸宅へ踏み込んできた隊長ギレスをふくむ親衛隊の隊員21人によって捕縛された。
その時、邸宅にメイドの少女エステルの姿はなかった。
踏み込んだのが隊長ギレスではなく、ロンダール伯爵であれば、寝室にて全裸姿で捕らえられた女伯爵シャンリーが叫んでいる言葉の意味に、ハッと気づいたかもしれない。

「私はシャンリー様じゃないのよ、お願い、信じて!」

邸宅からメイドの少女エステルが姿を消しているだけでなく、書斎からは女伯爵シャンリーが愛読していた1冊の書物が持ち去られている。
蛇神祭祀書は、エステルによって持ち去られていたのである。
隊長ギレスは、親衛隊の隊員に床に押さえ込まれて泣き叫ぶシャンリーを無視して、捕らえた罪名を記した書状を読み上げていく。
捕らえられたシャンリーは翌日、全裸のままバーデルの都の大通りを拘束されて歩かされ、その後、厳重に見張りをつけられた馬車で王都に身柄を送られた。
パルタの都にシャンリーを乗せた馬車が立ち寄っていれば、捕らえられたシャンリーを見た騎士ガルドが、見た目は似ているが別人だと指摘していただろう。
女伯爵シャンリーは王都で火炙りの刑に処された。

「おかしいな。シャンリーは処刑されたはずなのに」

ロンダール伯爵が、メイドのアナベルに言った。

「アナベル、ニルスたちを連れてバーデルの都で、シャンリーのメイドのエステルの消息について聞き込みをしてきてくれないか。もしかすると、シャンリーはまだ生きているかもしれない」
「王都に送られて処刑されたという噂ですが、それを確認するのですか?」
「シャンリーが使っていた骨董品のナイフが売りに出されたりしていないか、あと、メイドのエステルを見た者がいないかを聞き込みしてきてほしい」
「わかりました」

シャンリーが処刑された報告をゴーディエ男爵から受けて、ランベール王は玉座で思わず高笑いを上げ、ゴーディエ男爵以外の臣下の者たちを驚かせた。


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