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Sorcery doll (ソーサリー・ドール)
【ファンタジー 官能小説】

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強姦者ロイド-2

顔を上げた若い女性は涙目でロイドを見つめた。一緒に食べ物を探そうとロイドに提案され、若い女性はうなずいて、差し出されたロイドの手をつかんだ。
ロイドは、若い女性のつかんできた手の感触に胸が震えた。

若い女性はホリーという名前だった。逃げる途中で少し足首を挫いたらしく、ホリーにロイドは肩を貸してやった。
しばらく歩きまわって、焼かれていない家を見つけて中に入った。寝室とリビングだけの簡素な石造りの家だった。
ベッドにホリーを休ませ、家の中を物色してロイドは食べ物を見つけた。

「ここの家の人は、私たちを見て怒らないでしょうか?」
「無事なら、とっくに帰ってきてるだろう。もうすぐ日が暮れる。ホリー、食べないとダメだ」

簡単なスープにパンだけの質素な食事だった。ホリーは泣きながら食べていた。

「疲れてるだろう。ホリー、もう少し眠っておけよ」

ロイドは寝室から食べ終えた食器を持って、しくしくと泣いているホリーを残して寝室から出た。
ロイドはリビングの椅子に腰を下ろして明日からどうするかしばらく黙って考えていたが、考えはまとまらなかった。
寝室とベッドはひとつしかなかった。

(こんなときに俺は何を考えてるんだ……俺はこのまま、椅子で寝るか)

この家の住人が戻らない限り、簡素な食事で我慢すれば、10日ぐらいはふたりで食べるには困らなそうな量の備蓄があった。裏に小さな井戸があり、水も確保できている。
旅の野営にくらべたら、かなりましな感じである。

「桶と体を拭く布、ここに置いておく。髪は、昼間なら、裏にある井戸の水で洗えるかもしれない」

寝室の扉の前に、ロイドは体を拭うための水を汲んできて置いて声をかけた。
眠っているのか返事はなかった。
寝室の扉には鍵はなかった。
ロイドはランプ片手に、家の戸締まりをしてまわり、リビングに戻った。
扉1枚向こうには、若い女がいる。ロイドは肩を貸して歩いた時に密着していたホリーの体の感触を思い出し、軽く頭をふってため息をついた。

「……あの、ロイドさんも、体を拭きませんか?」

ホリーがリビングに顔を出した。

「なんだ、ホリー、背中でも拭いてもらいたいのか?」

ロイドが笑いながら、冗談のつもりで言うとホリーが顔を赤らめた。

「寝室で待ってます。ロイドさんの背中を拭いてあげます」

寝室には明かりがないのに気づいて、暗くて体が拭けないのかと、ロイドが気がついた。
ランプを手にロイドが寝室に入ると、ホリーは服を脱いで、毛布を体に巻いた状態で、ベッドの上で座っていた。

「あの、あまり見つめられると、恥ずかしいですけど……ロイドさんも、服を脱いで下さい」
「えっ、ああ、すまん、つい、きれいだと思って。そんなにじろじろ、俺は見てたか?」

歳上で余裕がある態度を見せようと、ロイドはランプを床の上に置いた。

「あとは、背中だけか?」
「はい、お願いします」

ロイドに背中を向け、巻いていた毛布をほどき、毛布を引き寄せホリーは胸元を隠している。
ロイドは、よくしぼった布を手にベッドのそばに立った。手をのばして、ホリーの背中を拭き始めた。
濡れた布が冷たかったのか、ホリーの肩が小さく震えた。

(思ってたよりも華奢な背中だな。もっと肉づきが良さそうに思ってたが)

当たっていた胸のふくらみの感触のせいだとロイドは思いながら、うなじから腰のくぼみのあたりまで、あまりやらしく思われないように少し力を入れて、ホリーの背中を拭った。

「ホリー、終わったぞ」
「はい、ありがとうございます」

ホリーは毛布を体に巻きつけると、ゆっくりとベッドからおりた。

「ロイドさん、服を脱いでベッドにうつ伏せになって下さい」

ロイドから布を受け取り、しゃがんで桶の水ですすぎながらホリーは言った。
そのあいだにロイドは、急いで下半身を隠している下着1枚になり、勃起しているのを隠すつもりであわてて、ベッドにうつ伏せになった。

「目をつぶって、体の力を抜いてらくにしていてくださいね」
「わかった。よろしく頼む」

ホリーがベッドの上に上がってきて、ロイドの腰のあたりにまたがり、首や肩を拭き始めた。
ホリーは拭くだけでなく、器用に手のひらや指先を使い、ロイドの体を揉みほぐしていく。

「私、人の体を揉みほぐして疲れを取る仕事をしていたんですよ。ロイドさん、肩も背中もかちかちになってますね」
「ああ、昨日は冷たい石床の上で、酒を飲んで寝そべってたからな」

ロイドは、酒場の地下室の酒蔵に隠れていたことをホリーに話した。

「ああ、それで初めて会ったとき、お酒をくれたんですね」
「もう酒蔵を誰か見つけて、俺たちみたいに中に隠れてるかもしれないけどな。誰にも見つかってなければ、また、酒をここに持って来れば飲めるだろう」

ホリーがロイドの腰のあたりを押して、揉みほぐす。腕が細いわりに力があると思いながら、背中や腰が温かい感じになってきたのを感じて、気持ちがいい。

「あの、ロイドさん、下着を下ろしたらダメですか?」
「なんで、そのままじゃダメか?」
「わかりました。やってみますね」

ホリーは体の向きを変えて、ロイドの尻の肉を揺らすようにしてほぐした。
そこで1度、ロイドの体の上からおりると、体を拭った布をすすぎに行った。

(我慢だ、体に乗るとか、揉むとか……くっ、おさまれ、俺の棒!)

目を閉じてロイドが葛藤していた。ホリーが尻の上あたりにまたがり、ロイドの腿の裏側やふくらはぎ、足の指のあいだまで丁寧に拭い、揉みほぐしていく。

「ふぅ、後ろ側は終わりました。今度は仰向けになって下さい」
「仰向け?」
「はい。お願いします」

体からおりて、隣で座っているホリーをロイドはつい身を起こして見つめてしまった。


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