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Sorcery doll (ソーサリー・ドール)
【ファンタジー 官能小説】

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両性具有の秘術-8

ステファニーが達しても射精はしない逸物が、アナベルの膣壁に脈打ちのようなびくびくっとした動きを伝えてくる。
ステファニーが絶頂している痙攣を無視して、アナベルも腰をくねらせ、膣洞を逸物のカリで擦らせる。

「ステファニー、私も、イクッ、んっ、あああぁっ、イクッ、んあぁぁっ!」

アナベルがステファニーに必死にしがみつき、肩に爪が食い込む、アナベルが絶頂することで、ステファニーもさらに激しい快感の荒波に翻弄され、絶頂するとステファニーの逸物の下のわれめから、プシュッと潮吹きが起きていた。

しばらく抱きついてじっとしていたアナベルの息づかいが落ち着いてくると、萎えることのない逸物が抜き出される。
ステファニーはまだ絶頂の陶酔の中にいる。虚ろな目に唇をわずかに開いた淫らな表情を浮かべて息が乱れていた。
アナベルは身体の向きを変えて、スカートをめくり上げると、再び逸物を握り、位置を合わせる。

「はうぅっ、ああっ、ふ、深いっ、奥に届いちゃうぅっ、んはぁ!」

アナベルは背後から逸物を迎え入れ、ステファニーも下腹部がじんわりと熱くなり、アナベルの膣洞を逸物がえぐるたびに、ふたりの嬌声が重なりあう。

シャンリーが地下牢に儀式のナイフを手にして入室した時、アナベルは床にうつ伏せに倒れて失神していた。
ステファニーは目を閉じ、ぴくっぴくっと内腿も胸のふくらみも痙攣してして、熱い吐息を洩らしていた。そして股間にはアナベルの淫水に濡れた逸物が隆々と屹立していた。
ロンダール伯爵がアナベルを抱き上げると地下牢の扉をシャンリーが開く。
ロンダール伯爵は、腹違いの隠し子である妹アナベルを地下牢から連れ出した。アナベルは陶酔と疲労で眠りに落ちていた。兄の豚伯爵の淫らな呪術が効果をあらわすたびに、腹違いのアナベルが代償を奪われるように深い眠りに落ちる。
アナベルの寝顔は、14歳の少女を凌辱していた淫らな欲望とはかけ離れた清純そのものといった雰囲気の美しい寝顔であった。
シャンリーがステファニーを贄として殺害することで、呪詛は解かれ、ステファニーの命が代償となり、アナベルは命を奪われることなく目を覚ますだろう。

子爵リーフェンシュタールの前世の巫女ローザを凌辱していた蛇神の女神官が、なぜ双子だったのか。ふたりで呪術を行うことでひとりよりも強い力を発揮できるからである。代償の霊障は、どちらかひとりが身代わりで受けることで、ふたりとも霊障で命を奪われることはない。
アナベルがステファニーと、気絶するほど交わったのは、呪術の代償をステファニーに身代わりとして移すためのつながりを作るためであった。
蛇神の双子の女神官がローザをただお気に入りでなぶるために交わったのではなく、呪術を行ってきたことの穢れや祟りを、他人に押しつけて、術者である自分たちの命を守るための護り儀式の意味があった。

女伯爵シャンリーがロンダール伯爵を豚伯爵と罵りながらも、関わる理由は術師の腕前だけは恐ろしい兄妹だと認めているからであった。
辺境で村を焼き討ちにして、凌辱して殺害した村人の骨は、強力な呪物である。この呪術師の兄妹でも、ふたりとも命を落とす可能性があった。親を呪殺するのは血のつながりが強い。つながりが強いほど強力な効果はあるが、その反動や代償は大きくなる。
そんな呪殺に用いられた呪物とは、ヘレーネは知らない。驚異的なのは、見た目は仔猫の姿だが聖獣であるレチェ。呪物の骨を喰らって、ひさびさにうまい餌にありつけたとご機嫌だった。

マキシミリアンの魔物娘生成保護活動がただの趣味ではなく、護りの聖獣の生成
の狙いがあった。ユニコーン生成には失敗している。ただし、賢者の石から生成したリーナの存在は、護りの聖獣どころではないものを生成してしまったのではないかと、マキシミリアンはエルフ族の妻セレスティーヌに語っている。

「世界の秘密に関わることに、僕らは巻き込まれているようだ」
「世界の秘密?」

妻の自慰の秘密だって、世界で知られてはいけない永遠の謎。それを知りたがる夫は、かなり変わり者なのではないかとセレスティーヌは思っている。

「この世界を状況を作り出している根源にあるのが、人間の心や感情や思念の力なのは話したことがあるよね」
「愚者の話?」
「そうだ。愚者の群れだから、心にまとまりもないし、感情も揺れ動く。ひとりの力は影響力はものすごく弱い。蛇神や夜の女王ノクティスは自分の世界を、自分の意思で維持している。しかし、僕らの暮らしているこの世界は、すごく不安定だと思わないか?」
「そうね、蛇神の異界から障気が漏れただけで混乱してしまうぐらい、安定感はまったくないわ」
「安定感はない。影響を受けすぎる。それは、僕ら愚者の心には蛇神の元の淫らな欲望や夜の女王ノクティスの嫉妬や殺意みたいな怖い感情が、もともとあるからだ。切り離されているけれど、つながりが強いとえる。でも、蛇神ナーガやノクティスにつながる心や感情も、滅亡しないように必要があって残されている」
「どういうことかしら?」
「蛇神ナーガにつながる淫らな感情がなかったら、恋もしないし、好きな人とその、交わりたいと思わなくなる。そうなったら滅びるよ。人間族はね」
「エルフ族みたいに、世界樹が授けてくれないものね。交わらないと赤ちゃんできないから」
「あとノクティスの滅ぼすっていう殺意みたいな感情がなかったら、狩りをしないし、サラダなんて野菜がかわいそうで食べらない」
「ふふっ、それは貴方が生野菜をあまり好きじゃない言い訳かしら?」
「かわいそうになったら、全部食べられない。餓死するね」
「そうなるとエルフ族も全滅ね」
「嫉妬は必要かはわからないけど、たぶん必要だったんだ」
「人間族やエルフ族に?」
「女性の愛情のありかたに。心や感情や思念があるすべての人が神や世界につながっている。でも、ここまでは秘密じゃない」


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