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Sorcery doll (ソーサリー・ドール)
【ファンタジー 官能小説】

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リーフェンシュタールの結婚(後編)-10

リヒター伯爵領の住人たちが抱える王国の歴史が生み出した制圧者への恐怖を緩和する。そして、リーフェンシュタールを過去の恐怖と恋から解放して心を自由にする。
子爵シュレーゲルには、ヘレーネへの想いは諦めてもらうしかない。15歳のあどけなさが残るシュレーゲルは、ヘレーネの好みではないというのも、恋の相手にしたくない理由ではあった。
腹違いの相手の恋という事には、前世は傾国の美女リィーレリアでもあるヘレーネは気にしていない。禁じられた恋であるほど、熱く炎のように心が燃えるのは知っている。
ヘレーネ自身、前世のアルテリスへの恋を引きずっている自分が嫌だった。

ヘレーネがリヒター伯爵の邸宅に出かけて行ったあと、シュレーゲルの部屋でベッドに並んで腰を下ろしてシナエルは話しを聞いていた。

「シナエル、僕はヘレーネのことが好きな気持ちも、フリーデのことも好きになって、でも、僕はどちらにもふられて」
「シュレ君、私のことは女の子だと思ってくれないの?」

シナエルは、シュレーゲルをベッドに押し倒し唇を奪った。長い濃厚なキスに、シュレーゲルのものが反応して勃起してしまう。

「好きじゃない女の子とキスしても、こんなに元気になっちゃうんだね」

そう言いながら、シナエルがシュレーゲルの手を自分の胸のふくらみに服の上からさわらせた。

「揉んでいいよ。でも、私、服は脱がないよ。ねぇ、キスしよう。シュレ君から今度は舌を入れてきて……んんっ」

失恋して落ち込んているのに、性欲はもて余している客を相手に手や口で相手をして恋人の気分を満喫させる娼婦にちょっとだけなってあげることにした。
レルンブラエの酒場の娼婦で、シナエルを相手にした客は、もう他の酒場の娼婦には手を出さなくなる。
天真爛漫で淫らなことには興味がないような美少女が、自分の勃起したものを扱きながら、服を来たまま胸のふくらみを揉ませ、スカートの中の下着の上から、われめを指先で擦ることまでは許し、愛撫に反応して艶かしい声を上げる。

「あぁっ、もう、シナエル、うあっ……」

微笑したシナエルに扱かれて限界寸前のものを口に咥えられる。吸われ、舌で先端の小さな穴をチロチロと責められ、シュレーゲルが一気に限界に達する。

「ふぅ……んくっ……んっ……」

シナエルは、こくこくと小さく喉を鳴らしてシュレーゲルの熱い粘液を受け止め飲み込んだ。

「へへっ、飲んじゃった。シュレ君の赤ちゃんできちゃうかもね、ふふっ」

シナエルがわざとお腹を服の上から撫でると、シュレーゲルの頬にチュッとキスをした。

「ちょっとは私のことも女の子だと思ってくれたかな?」

シナエルが濡れた下着を脱いで、シュレーゲルに手渡した。
戸惑うシュレーゲルの顔を見て、クスクスと笑うとシナエルがシュレーゲルに囁いた。仰向けになったシュレーゲルの頭を這いつくばってまたいだシナエルが、射精して落ち着いてきたシュレーゲルのものを再び口に含んで舐め転がす。
シュレーゲルは、シナエルの濡れたわれめにむしゃぶりついた。
二人で敏感な股間を舐めあっている。シュレーゲルのものが、シナエルの口の中でむくむくとまた大きくなっていく。

「んあっ、そこ、激しく舐めたら、私、シュレ君のペロペロできなくなっちゃうよ、あんっ、あっ、んあっ!」

シュレーゲルはシナエルの敏感な股間の肉粒を感じやすい急所だと気づいて、口元を愛蜜まみれにしながら、夢中で激しく舐め続けた。
シナエルがすっかり勃起したシュレーゲルのものを手で軽く握り、腰をくねらせながらあえぎ声を上げて、上下に扱く。シュレーゲルが淫核から唇を離したのに気づいて、シナエルが張りつめたものを咥えると、口の中でびくびくと脈打つ。

「くっ、ああっ……はぁ、はぁ、はぁ」
「んんんんっ!!」

(あぶなかったぁ、顔とか服に、シュレ君のいっぱいかけられちゃうところだったよぉ……もぅ、シュレ君ったら、興奮すると激しい子だったんだね)

二人で服の乱れを直すと、そのままシナエルはシュレーゲルと添い寝をした。

「あー、シナエル、お坊っちゃんのことを頼むとは言ったが、やり過ぎはダメだからな」

宿屋の主人で、街の情報収集担当の元衛兵のクルトが、寝入ったシュレーゲルをベッドに残して部屋から出て自分の部屋に戻る途中のシナエルに忠告した。

「ちょっ、店長、廊下で部屋の中の物音を聞いてたりしたんですか?」
「誰がするか、そんなこと。昨夜は遅くまで忙しかっただろう、ちゃんと体を休めておけ。俺はシナエルが、何をしてたかなんて知らん!」

クルトが1階の食堂へ戻って行く背中を見て、シナエルは絶対にあれは気づいてると思った。

(浮気じゃない、私、ちょっと慰めてあけただけだもん)

シナエルが顔を赤らめ、自分の部屋に戻ると、ベッドに飛び込んだ。シュレーゲルに舐められた股間が、まだ熱がこもったみたいに濡れていた。

(カル君、早め迎えに来ないと本当に浮気しちゃうからね!)

その頃、リヒター伯爵は執務室で、ヘレーネからの提案を聞いて、ヘレーネと握手をしていた。
そこにやって来たメイドのエマがリヒター伯爵から説明されると、ヘレーネの前で両膝をついて頭を下げた。

「子爵様をよろしくお願い致します。若奥様」
「まだ、その呼び方は早いわ。エマ、リーフェンシュタールの気持ちしだいよ」

すると顔を上げたエマがにっこりと微笑み、差し出されたヘレーネの手をつかんで言った。

「国王様が、結婚式に伯爵様を捕らえに来ない限り絶対に大丈夫です」
「もし捕らえられたら、ターレン王国の王妃にでもなってやります」

ヘレーネはリヒター伯爵に、子爵リーフェンシュタールとの婚約を申し出たのである。
生まれ変わって、前世ではできなかった出産の相手として、ヘレーネはリーフェンシュタールを選んだ。


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