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Sorcery doll (ソーサリー・ドール)
【ファンタジー 官能小説】

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教祖ヴァルハザードの淫夢-4

交わりを中断された神官に、ミャンミォンが心配しながら顔をのぞきこむ。神官はヴァルハザードが何を望んでいるのかわかっていた。
手をのばし、いかにも嫌なことをされたかのように、愁いをふくんだ心配させまいと無理をして笑顔を浮かべたような表情で、ミャンミォンの手を握った。
ゆっくりと上体を起こし、ミャンミォンを優しくつつみこむかのように抱擁して囁く。

「毒であいつがくたばるまでの我慢。言われたとおりにしてね」

ミャンミォンが目立たないように小さくうなずいた。声を出して神官に返事をすれば疑われて、2人ともヴァルハザードに殺されるのを警戒しているのだ。
怯えるばかりではない芯のある利口な少女を騙していることに、神官は心が震える。朝までには憎いヴァルハザードが死んで、囚われの身から抜け出せると信じきっている瞳が、絶望に染まるのを想像するだけで、たまらないものがあった。

ミャンミォンは憎いヴァルハザードに、神官の愛撫を受ける姿を見られる屈辱に今だけは耐えてみせると、神官の前で仰向けに寝そべり、腕で隠している小ぶりな胸のふくらみをゆっくりとさらした。
神官にやってくださいと目で合図を送ってから、ぎゅっと目を閉じる。緊張と羞恥心から、ミャンミォンの体が震えているのを神官は見逃さなかった。
神官は身を横たえて寄り添い、ミャンミォンの柔らかな髪を撫でると手をつないで、唇を重ねた。

これも死が永遠の滅びだとしか考えることができないローマンには想像すらできないことだが、ゼルキス王国神聖騎士団の1番隊隊長セレーネが、ロゼ遺跡のダンジョンで12歳の頃に妖獣ヘルが瞳を顔を近づけてのぞきこみ、ミャンミォンとセレーネのことを呼んだ。その瞬間にセレーネは恐怖が一気に限界に達して悲鳴を上げ気絶した。セレーネ自身が自覚していない前世での自分の名前で呼ばれたことで、前世で体験した恐怖という感情が炸裂した。妖獣ヘルは、目の前にいる12歳のセレーネが、ミャンミォンでもある存在だとすぐにわかった。

神官はミャンミォンの全身をしなやかな指先で撫で、唇と舌を這わせて、まだ交わりを経験していない身体に隠された快感をじわじわと探し出した。
ヴァルハザードの目の前で、ミャンミォンを貪るように愛撫する神官は、しなやかな指先を少女の膣口に差し入れた。

「いっ……あっ、ひっ、んぅっ!」

生まれて初めて膣の中に感じる異物。媚肉を開かれる圧迫感にミャンミォンは、目に涙をためて首を横に降った。

「大丈夫よ、純潔の証はもっと奥にあるから……ね」

神官は、自分の唾液に濡らした指先を最初の関節まで沈め、ゆっくりとはいえ前後に動かし始めた。

「……こんなの、はぅっ、あっ、あんっ」

ヴァルハザードが死ぬまでの時間稼ぎだとわかっていても、細い脚を言われるがままにだらしなく開いて、自分の声とは思えない声を出しながら、腰が揺れるのか止まらないのをヴァルハザードに見られているのはつらい。
甘く切ない快感が神官の指先の動きに誘われて湧きあがると、ヌチュクチュと粘った音まで聞こえてくる。

(ああ、私、どうして)

できるだけ感じたりしないと思っていたはずなのに、肌が汗ばむほど火照り、膣の奥が甘く痺れ始めていた。

「だ、だめ、こんな、嫌っ、んぁっ!」

いやいやと言う言葉も神官を拒絶するというよりは、牝の快感に堕ちていく自分に対する恐怖を感じていた。

「しかたないわね、私がさわるより、自分で弄ってみたほうが良さそうね」

神官はミャンミォンの腕をつかみ引き寄せると、ミャンミォンの指先をわれめの上側に持っていかせた。そこには、敏感な牝の急所の陰核の突起があった。

ミャンミォンは自分の指先が陰核にあてがわれると同時にピクッと快感か突き抜けて、腰が波打った。

「手が止まっているとあやしまれるわ。ミャンミォン、がんばって」

膣口から抜き出した指先で神官がキュッとミャンミォンの乳首を摘まむ。
ミャンミォンは、固く目を閉じ、陰核をこね、膣口を掻き回した。

「はぁん、あっ、くぅぅ、あぁっ……」

唇をわずかに開き、肌を淡く染めて弄りながらも、自分だけでなく助けてくれようとしている神官の命まで危険にさらされているのを思い、さらにミャンミォンは淫らな声をあげながら、身をよじらせていた。
乳首を固く勃たせている可憐だが勇気のある少女は、快感で頭まで痺れきって、自分が我慢しきれない極みに向かっているのを自覚した。恥ずかしいとか、いけないことをしている思いが薄れ、ただめくるめく快感に身をゆだねた。
開いている内腿がビクビクと激しい痙攣を起こした。

「はぅぅっ、くぅっ、はあぁぁん!」

神官はミャンミォンの初めての絶頂と同時に小ぶりな左胸の乳房にむしゃぶりついて、牙を突き立て血を啜っていた。

(あの勢いで血を奪っては、小娘は快感の中で息耐えるな。加減がまだわからないのだろう。だが、次からは加減ができるようになるだろう)

ヴァルハザードは、神官が夢中でミャンミォンの血と命を奪い去るのを見つめていた。お気に入りの餌を殺してしまい悔やむことでしか、興奮と陶酔を抑制することを教えることはできない。

妖獣ヘルに成り果てた神官は、思わずセレーネの腕をつかんで、護身具の火炎の腕輪で焼かれることになった。セレーネを見つけた時、ミャンミォンの血を啜り殺してしまった時の快感と陶酔を思い出していたからである。

ヴァルハザードの記憶、蛇神のしもべか保存していた神官やミャンミォンの記憶まで、ローマンは感じながら、淫らな夢をみていた。

餌が強い興奮や感情の起伏や快感を感じるほど、その生き血は極上の味となる。後宮の妻妾たちを餌にしているローマンは、幻や淫夢の追体験ほどの陶酔は、啜られ慣れた愛妾では得られないことに気づいてしまった。
糸触手の操りかたも夢からローマンは習得した。


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