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Sorcery doll (ソーサリー・ドール)
【ファンタジー 官能小説】

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預言者ヘレーネ-6


「私は子供が親の考えひとつで、生贄にされかかることも、とてもこわいことだと思いました」
「ヘレーネ、妹の身代わりになる姉のことは、どう思った?」
「まるで、自分の命を犠牲にすれば、妹の命が救えると気づいていたかのようです。そして、妹の命を救ったことで自分の父親や母親を殺そうとしたように思えました」
「巫女の資質で、自分が死んだあと、何が起こるのかわかったのであれば、そういうこともあるかもしれぬ。子供を生贄にすれば自分たちは無事だと思っていた村人たちが、自分の子供や、自分自身が生贄になるように導くために、身代わりで死ぬことを選んだとも考えることもできるな。ヘレーネ、もし私との子を孕んで育てることで、予知している世界とは別の運命の道へ導くつもりなら、犠牲になる必要はない。ヘレーネが犠牲にならなければ、必ず別の者が生まれ、世界を導くだろう」

ストラウク伯爵はそう言ってヘレーネのそばへ行き、うつむいた頭を撫でた。

「予知できることが、世界の運命を背負うことではないことを知りなさい。世界の運命は、今、この世界で生きている者が全員で背負っているのだよ」

ストラウク伯爵に頭を撫でられながら、ヘレーネは涙が止まらない。ぽたぽたと涙の雫が落ちてきたのが、毛皮についたのをレチェが膝の上で舐めていた。

ストラウク伯爵はヘレーネの頭を撫でながら、ヘレーネの母親アリーダについて考えていた。

(ターレン王国を建国した御先祖様たちや、ヘレーネの母親も、どこからやって来たのだろう?)

ストラウク伯爵と賢者マキシミリアン公爵が会って話していれば、驚くべき結論
を導き出していただろう。
別の時代の人間が、未来を予知して何らかの方法で渡ってきたという結論が導き出されることになる。

「ああっ、蛇神は存在しています。湖に引きずり込まれた人たちが、どんなところに連れて行かれたのかも、視えてしまいました」

ヘレーネが震えながら、ストラウク伯爵に言った。それは、どんなところなのかをストラウク伯爵は、頭を撫でられて泣いているヘレーネに聞けなかった。

辺境地帯では、開いた異界の門にヘレーネが泣いてストラウク伯爵に慰められている同じ瞬間に、村の住人の人妻リーズが、這い出てきた蛇神のしもへに捕らえられていた。

「あぁっ、ひゃっ、嫌あぁっ、あくっ、ふぐっ、んんんんっ……」

叫び声を上げることも許さない。口に押し込まれているものは、頬の内側に先端を押しつけ、吐き出そうとする舌に蜂蜜のような甘さを感じさせる粘液が、唇の端から人妻の唾液と混ざり合いながらしたたる。

(か……かたい……太い……)

喉を塞がれて息苦しいせいもあるが、人妻のリーズは意識が遠くなりかけて、頭の中かぼんやりとなっていた。そんな状態でも咥えさせられているものが、やけに生々しく感じられる。

(あまりにちがう……)

大きさかたさ、連続して放たれる量や回数、すべてがあまりに差がある。オスとしての欲望の貪欲さというべきか、奇妙な蠢いているものに、リーズは妻として大切なものを奪われている気さえする。

「んくっ……んんんんっ」

考えてはいけない感情を振り切ろうと頭を左右に振って逃れようとしてみても、吐き出すことは許してもらえなかった。土の上で転ばされ、起きあがる途中で拘束されている身体には、地面や気の幹から次々と這い出てきているものに絡みつかれ、豊満な乳房を揺らして身悶えながら、頬を紅潮させ口を犯されていた。
おそろしくて気絶しそうな状況のはずなのに、リーズはなぜか胸の内にソクゾクするような昴ぶりを覚えている。

(誰か助けて……)

そう思っているはずなのに、気がつくと懸命に口を犯しているものをしゃぶり、ぬらぬらとしているものに自分から舌を絡めてしまっていた。
強引に弄ばれているみじめな思いに自分のメスの体が反応しているのがわかる。前後に大きく動く動きは、まるで腰を動かして口に咥えさせて快感を求めているかのようで、さらにスカートの中に潜り込んできた別のものが、下着の上から先端を擦りつけてくるとリーズは下半身が甘く痺れる快感と喉奥近くまで押し込まれている苦しみの相反する感覚が、胸の中で混ざり合っていくのをどうすることもできなかった。

(ああ……犯されてる……この大きなかたいのに)

下着の上から擦りつけているものは、正確にリーズの急所の敏感な股間の肉粒を狙って責めている。喉を串刺しにされるような苦しさが麻痺してくるように、下半身を快感にゆだねさせようとするように責め立てているのだとわかる。

「んふ……んんんっ……んくっ……」

激しくリーズの喉を責めているものが一瞬、わずかに膨らんだと思い、ぶるぶると震え出す。

(ああ……先端から、私のお口が気持ち良くて、もうすぐ……す、すごくいっぱいでてるっ……)

リーズは意識が遠くなりながら、ねっとりと熱いほとばしりの量と激しい勢いに心が震えた。口を犯したあとは、次はどこを犯されてしまうのか、夫にしか許したことのないところを太くかたいもので犯されてしまうのだと、もうリーズにはわかっていた。
3日前、夜中に目を覚ました夫がめずらしく体を求めてきて、そのせいか、夫には言えないような淫らな夢をみた。
何人もの男たちに口で楽しませて満足させてくれたら、家に帰してやると森の中で強要される夢だった。夢の中では咥えているだけだったが、目を覚ました時、濡れているほどリーズは興奮していた。だが、今は膣内を満たしつくしている怒張が前後に動くたびに、リーズは夫との交わりでも上げたことのないあえぎ声、喉の奥から膣壁を強く刺激されるたびに淫らな快感の嬌声を上げていた。
体の芯から燃え上がってしまうのがもう止められない、人妻のリーズはそんな恐怖に苛まれていた。

「いやあぁぁっ、だめぇ、中だけは、ああぁっ、いっ……いや……あ……」


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