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王女と王妃を調教する:呪われた王宮〜宿命(さだめ)を負う聖少女の物語
【ファンタジー 官能小説】

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第七十六章 雷(いかづち)-2

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その時、ドザリは空を見上げていた。
ルナ女王の面影を追いながら陽だまりを楽しんでいる。

ふと、冷たさを感じた。
抜けるような青空が何時の間にか灰色の雲に覆われていた。

「な、何だっ・・・?」
細い光の筋が見えたかと思うと、辺りが強い光に照らされたのである。

そして凄まじい轟音と共に、教会めがけて稲妻が駆け下りていった。
一瞬にして屋根が砕け、レンガが辺りに飛び散った。

「うわっー・・・・・」
思わず両手で頭を抱えたドザリに鈍い衝撃が何度も襲った。

「ル、ルナ様っ・・・・」

咄嗟に頭に浮かんだのは心から慕う王妃の事であった。
再び稲妻が光った時、ドザリは走った。

「ルナ様ぁー・・・・」

その声もかき消す轟音が教会の壁を砕き、聖堂への入口の門が捻じ曲がりながら開いた。
ドザリは躊躇せず駆け込んでいった。

「ルナ様ぁー・・・・」
粉塵が舞う闇の中へ男の後ろ姿が消えていった。


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