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お江戸のお色気話
【その他 官能小説】

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お江戸のお色気話、 その12-1

その夜は月が煌々と照っていて、灯りがなかったが少しは回りが見える。
男は、娘のお染めの上に乗り、娘の膣の中に陰茎(マラ)を入れている。
娘と口づけをし、乳房を揉んでいると娘は、はぁはぁと悶えていた。
しかし、強かな男は娘と結合しながらも、
空いている手の指先は母親の膣に入り込んでいた。

母親のお嘉代は、二人が愛し合っている姿を見ながら気をやっていた。
月明かりでも、お嘉代が見た玉五郎という男は美男だった。
そしてお嘉代は娘と結合している男を見つめながら思った。

(あたしは、今までに、こんなに良い男は見たことがないわ、
この若い男と交われるなんて夢のよう、娘と入れ替わってはやく抱かれたい……)

そう思いながらも、男の片方の指はお嘉代の膣、
(これを、その頃は「おめこ」というが、今の通称「おまんこ」の元となる)
すなわち、男はお嘉代のおめこの中に指を入れて掻き回していた。

その娘のお染めには、重なった男の太いマラがお染めの中に深く刺さっていて、
逝きそうになっていた。
初めはそれほどでもなかったが、それはいつしか奥まで入っている。

実はお染めは夕刻近くになった頃から待ちきれずに、
こっそりとおめこを触っていた。
色男の玉五郎を思いながら割れ目を擦っていると、身体が痺れてくる。
(あぁ、玉さん……)と心の中で叫びながら、
声を忍び、手拭いを噛み締めながら果てていた。

それをこっそりと母親のお嘉代は覗き見をしていた。
娘のお染めが男を思い、抱かれることを思いながらおめこを弄り回し逝くこと、
その気持ちを、母親のお嘉代は痛いほど分かっていた。

お染めは素直な良い娘だった。
貧しいながらも、二人は仲がよかった。
幼い頃は、縁日で買ってあげた髪飾りを付けて嬉しそうだったあの頃。
お染めは美しく素直に育っていた。
その愛すべき娘は今は十六歳になっている。

嫁に行かないのは、貧しさもあるが、寂しがる母親と離れたくなかったからだ。
しかし、その頃になるとやはり身体は男を求めてしまう。
お染めが男と交わった経験は幾度かはある。

そのときに、嫌なこともあった。
ある時に、届け物を抱えて一人、町外れの田舎道を歩いていた時だった。
その頃には、それを相手先に持って行くのには、自分で届けるしかなかった。
風呂敷を抱えながらトボトボと歩いていると、
後をつけていた男達に襲われたのである。

少し暗くなりかけたとき、急に二人の男はお染めの前に立ちはだかった。
「おい、姉ちゃん、どこへ行くのかね」
それに驚いたお染めは恐怖に震え、風呂敷を抱えながら
「こ、これを届けに来たのです、あたしに何か?」
「なるほど、それをよこせとは言わないが」
「えっ?」
「俺たちは、あんたを貰いたいんだよ」



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