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パートタイム痴漢LOVER
【痴漢/痴女 官能小説】

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痴漢プレイにおぼれる人妻教師-1


「榊原さん、4月頃と比べて肌のつやが随分良くなりましたね。お顔もなんだか晴れやかですし。」
「最近なにか良いことでもありました?ご主人との夜の生活が上手くいってるとか?」

 7月中旬の日曜日、杏奈は天神総合女性クリニックで産婦人科医の海堂護から、真面目な顔でこんな質問を受けていた。

 ここは震災後に新設された女性専門の小さな病院で女性の健康と美を多角的に維持・向上させることをコンセプトとしており、産婦人科、美容形成外科、神経科、歯科の4つの科から形成されている。そのため医師と看護師の殆どが女性であり女性が安心して治療や相談を科をまたいで横断的に受けられる斬新な仕組み、また土日祝日も診察を受け付けている利便性の高さ(完全前予約制で若干高額ではあったが)が受け、設立後すぐに良い病院という評価を確立し繁盛していた。

 この病院に昨年の春、副医院長として赴任してきたのが海堂護であった。まだ30代の若い医師であるにもかかわらず、美容形成外科医としての確かな腕前と専門に留まらずに婦人科・内科・神経科の各分野にわたる幅広い見識から女性の美的悩み−それはしばしば恋愛相談やセックス相談に結びつくこともある−に対する的確なアドバイスから、頼り甲斐のある医師としてたちまち女性患者の間で有名になった。

 もっともその評価は、海堂護の外見、すなわちハンサムな顔だちと引き締まった筋肉質の身体にやや低めの落ち着いた声と、病院オーナーである海堂家と同じ苗字で数年後には院長となり病院オーナーとなるのではという噂にも支えられていた。

 杏奈が海堂医師と知り合ったのは、昨年の5月に日焼け対策の相談にこの医院を訪れたのがきっかけだ。前の学校で水泳部の顧問兼コーチを務めていた男性教師が不祥事で転任し、その後を小中と水泳に励んでいた杏奈が1年間だけ代行することになった。

 生真面目な杏奈は顧問兼コーチとしての責任を果たそうと7、8月の炎天下の中の屋外プールでの部活動に水着姿で積極的に参加した。その際、海堂の適切なカウンセリングと日焼け後の病院での処置により肌をさほど荒らさずに済んだ。

 部活動後に病院で横になって海堂の処置を受けているとき、疲れのためついうとうとしてしまうこともあったが、その後はなぜかスッキリとした晴れやかな気持ちになれたこともあって、日焼け相談を終えても定期的に海堂医師のカウンセリングを継続している。

 海堂医師はとにかく人の話を聞くのがうまかった。何度かカウンセリングを受けるうちに、杏奈は自分が16歳で子供を産み孝一と結婚したけれど孝一や榊原家とはあまりうまくいっていないことや、セックスレスで恥ずかしいオナニーにふけってしまうことなどを赤裸々に告白していた。

 海堂医師はそんな杏奈の恥ずかしい告白を淡々と聞き、私情や社会通念などを交えず美容の専門家としての立場から杏奈の美容と健康についてそれがどのような意味を持つのか懇切丁寧に説明してくれた。
 今では杏奈は海堂医師ならどんな質問であってもはっきりと答えるまでに信頼している。

「いえ、良いことがあったのは確かですが、主人とはあいかわらずです。もうずっとこのままだと思います。最近、その、なんといいますか・・・若い恋人ができましたの」
 正確には恋人(仮)だけれど、杏奈は心の中でこう呟く。

「なるほど、だからですか。あまりの変わりようにびっくりしましたよ。美容と心身の健康双方に大きなプラスですのでこれからも良好な関係を続けてくださいね。他になにかありますか?」
「はい・・・、最近娘が年頃のせいか、性的なことに関心をもつようになりまして、そろそろ真剣に性教育をしなければならないかと迷っているのですが」
「なるほど、杏奈さんとしてはどのようにお考えなのですか?」

 海堂医師は杏奈が榊原家とも夫ともうまくいってないことを知ると、特に個人的な案件を話すときは杏奈のことを名前で呼ぶようになっていた。杏奈としてもそのほうが嬉しかった。

「私としては、優奈はまだ中2で生理もつい最近きたばかりですから、まだ早いかと。生理については病気ではなく女性として子供を産むための準備が整いつつあるとだけ言って対処の仕方だけ教えてあります」

 優奈には自分と同じ轍を絶対に踏ませたくない、そういう強い思いから杏奈は優奈が性的な情報に触れることを極力避けてきた。学校での性教育についても授業を欠席させたくらいである。学校も品の良い女子が集うと評判の女子校を選び小学校から通わせているため、友人からそういう類の情報を入手する可能性も極めて低かった。テレビも見せず、携帯やスマホも持たせていない。

「そうですね・・・。中学生であればまだ必要ないかもしれません。ただ高校生になった段階で一度しっかりと性知識を身につけさせてあげたほうがいいでしょう。高校生になれば世界が格段に広がりますから」
「わかりました。その際は先生にも色々お世話になるかもしれません。よろしくお願いします」
「私でよければよろこんで。では今日はこれくらいにしましょうか。特に問題ないようでしたら次は1ヵ月後にお会いしましょう」
「はい、わかりました。それでは失礼します」

 杏奈は立ち上がると海堂に軽く会釈をして後方のドアを開け退出した。それを黙って見届けた海堂医師はこうつぶやいた。
「公平君はうまくやっているようだな」


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