投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

パートタイム痴漢LOVER
【痴漢/痴女 官能小説】

パートタイム痴漢LOVERの最初へ パートタイム痴漢LOVER 0 パートタイム痴漢LOVER 2 パートタイム痴漢LOVERの最後へ

予想外な痴漢犯人-1

 ―あっ、今日もなのね―

 GW明けの月曜日の朝の満員電車の中、いつもと同じ時間の同じ車両に乗り学校へ向かう榊原杏奈の膝上20センチの白のフレアミニスカートに包まれた豊満なお尻を、いつものように痴漢がさわさわと撫で回してくる。

 この4月に女教師が転任した繁華街に近い市中心部に位置する青翔高校は、この3月まで勤めていた郊外の閑静な住宅地に位置する高校と違い車両通勤を認めていなかった。そのため郊外の一軒家から中心部の勤め先に向かうにはこの電車に乗る以外、杏奈に選択肢はなかった。

 日本人の父親とロシア人の母親のあいだに誕生した杏奈は母親の血を色濃く受け継ぎ、身長172センチ、体重57キロ、スリーサイズは95G-63-92と日本人離れした長身で手足が長くグラマラスな体型をしている。青みがかった瞳と吊り上り気味な目尻もまたいかにも外国の血を引いているようだ。

 ぽってりとした厚めの唇には薄ピンク色のルージュが塗られ、その右下にはチャームポイントである小さな黒子が見る人の目を引く。亜麻色の髪は首筋が何とか隠れるくらいの長さで切りそろえられており、耳たぶにはシンプルな白色のピアスが、首筋には細い銀の鎖にアンナが敬虔な正教徒であることを示す小さな八端十字架が飾られている。全体として上品で真面目そうな雰囲気が醸し出ている。

 そんな近寄りがたい杏奈を口説いてくるような男は、大学時代から28歳の現在に至るまで皆無であった。しかも、つり皮を掴んでいる左手の薬指には結婚指輪。この指輪を杏奈は高校生の時から嵌めていた。

 結婚相手は幼馴染で高校の先輩であった榊原孝一(さかきばらこういち)。榊原家は地元ではまずまず名の知れた名家であり、通常なら若すぎる二人の結婚など許されるはずもなかった。
 しかし、とある事情により孝一と杏奈はお互いが当時結婚可能な最低年齢、すなわち18歳と16歳で出来婚し一人娘を授かっていた。

 高校生での出産と育児は親の協力が必須だが、杏奈の両親はその1年ほど前の大震災で亡くなっていた。また義理の両親となる榊原家の両親は、嫁は家庭に入り夫の家に尽くすものという考えであり、出産後、杏奈はいったん通学を諦め高校を退学している。

 しかし元担任教師の叱咤激励と義理両親への説得、入学に向けたきめ細かなサポートにより通信制高校に入学、無事卒業し地元の国立大学へ進学した。そして自分を支えてくれた教師のような素晴らしい先生になりたいという思いから、高校教師となったのである。

 孝一とは自分が16歳になると同時に入籍したものの、夫となった彼は1年間の浪人生活の後東京の大学へ進学してしまい、杏奈は自分を遺産目当てで息子を誘惑した淫売と軽蔑している榊原家の人々との寒々しい生活に耐えねばならなかった。

 娘の優奈(ユウナ)は初孫ということや、孝一に目鼻立ちがよく似ていることから可愛がられていた。だがそれも、孝一が大学卒業後に数年の会社勤めを終えて、愛人と愛人との間にできた男の子を連れて戻ってくるまでのことだった。

 杏奈の財産は榊原家の同族会社の経営を立て直すために義理の両親に騙し取られたようなものだった。しかしそれにより愛する孝一を助けることができ、杏奈も優奈も人並み以上の裕福な暮らしを続けられたので文句はなかった。
 ただし、男子の後継者が現れた結果、杏奈と優奈が榊原家で次第に疎んじられるようになっていくのは自然の成り行きだった。

 杏奈が出産し母親になると、孝一に対して父親の自覚や責任感を持って、勉強して良い大学へ行って、ちゃんと避妊して、娘の面倒をみて、等々しごく真っ当なお願いをした。 一浪の末、孝一が東京の有名私立大学の経営学部に合格できたのは杏奈が口うるさく勉強するよう言った結果である。

 けれども孝一は、そんな杏奈を疎ましく感じ予備校の女の子と浮気しては夫婦ケンカを繰り返し、孝一が上京する頃には二人の仲はすっかり冷め切っていた。したがって、性格からも宗教上の理由からも貞淑な杏奈が最後にセックスをしたのは17歳の頃ということになる。

 それから10年以上もの間男なしで過ごしてきたのだから、10代半ばでセックスの快感を叩き込まれた身体がどうしようもなく疼いて切ないときに耐え切れず自慰に励んでしまうのは仕方のないことではあった。しかし、それは信心深い杏奈に大きな罪悪感をもたらし、自己嫌悪に陥ることもしばしばだった。

 そんな杏奈にとって、痴漢される、という受身の行為は自分が自己嫌悪に陥らずに性的な快感を得られる大変都合の良い性的行為だった。4月から早速痴漢にあっていながら、電車の中で身動きのとれない女の弱みにつけこむような卑劣な行為を杏奈が甘受してきたのは主にそんな理由からだった。


パートタイム痴漢LOVERの最初へ パートタイム痴漢LOVER 0 パートタイム痴漢LOVER 2 パートタイム痴漢LOVERの最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前