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[姦獣共の戯れ]
【鬼畜 官能小説】

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権利-10



風花は愕然としてしまっていた。
男の汚れた人差し指の動きに彩花の身体は完全に同調しており、肩や腰を不規則に弾ませて硬く締まった腹部を狂おしくも波打たせていたのだ。


『風花ちゃんよお、どっからどう見てもコイツはエロマンコ≠セろ?レイプでマワされたヤツが《こんな反応》するワケねぇ』

「くはあッ!?あはぁッッッ…
ぐ…あ"あ"ぁ"ぁ"あ"ッッッ!!」

「ッ〜〜〜〜〜!」


汗だくな顔面に長い髪をへばりつかせた彩花は、笑っているかのように口角を上げながら大口を開け、そしてグルリと眼球をひっくり返して白眼を剥きながら堕ちた。
それでも止めぬ愛撫≠ノ彩花の股間は狂いまくり、男の左手からはポタポタと滴が垂れてきていた。


『へッ……しょーがねえエロマンコだな。風花ちゃんの撮影の邪魔しやがって』

『そう言うなって。風花ちゃんのDVDに脇役で出れば、自分のDVDも便乗して売れるって思ったんだろうし』

『まあ、この顔で〈主役〉は無えよなあ?夏美の親友って肩書きが無けりゃ売りようも無え顔だしなあ……ククク!』

「ッッッッ」


ボロボロにされた被害者への信じられない罵声に、風花は全身が震えていた。

「この男達には極刑しかあり得ない」

それ程までの猛烈な怒りの感情が風花を包んでいた。
この男共は本当に間引く≠謔、に女性を拉致し、玩具か道具のように扱って捨てる。
欲望のままに姦し、それが満たされれば全否定の台詞を浴びせて侮辱する。
既に《男》という人間にのみ使用する性別を表す言葉すら不用なまでの、知性も理性も失っている不潔極まるケダモノ……。
一瞬でも(彩花を見捨てて逃げれば)……などと考えた自分に慙愧の念を抱くも、しかし、風花の身体は罪人のように磔にされたままだ……。


「……ひッ…ひ、酷…いッッ!?」


憎悪に揺らぐ瞳に、更に信じられない光景が映り込む。
男共は彩花の口に真っ赤なボールギャグを咬ませるや、ストッキングを頭から被せて強引に真上に引っ張った。
凛とした面影のある瞳は糸のように細くなり、まるでペンで斜線を描いたようなつり目≠ヨと変わってしまった。
上唇も鼻先も捲り上がってしまい、眉毛もあり得ない角度でひん曲がっている。


『ギャハハッ!テメェこの顔≠ナ主役やろうってのかあ?キツネかブタか分かんねえ面しやがってよお』

『オマエのDVDなんか売れるワケねえぜ?夏美と同じ《失敗作》の仲間入りに決まってんだあ』


凄まじい罵詈と顔面崩壊……引っ張られたストッキングは手枷に巻き付けられて結えられ、その醜くされた顔は維持されたまま曝しものにされている。
彩花への執拗で残虐に過ぎる仕打ちに、風花は思わず息を飲んでしまっていた。


『……全くよお、風花ちゃんは情けねえよなあ?あんなメス一匹も助けられねえなんて……クククッ』

「ッ〜〜〜〜〜」


ストッキングに頭部を吊られた彩花は、もう動かなくなってしまっていた。
歪みきった顔面は涙すら滲ませず、思考も感情も停止したように静かに呼吸しているだけ。
どれだけ時間を掛けようが、どんな言葉を投げかけようが、もう彩花が受けた《傷》が癒える事はない……目の前の非情な滑稽な姿≠ノは、死に限りなく近い絶望しか感じられない……。


『情けねえし余計なコト≠オかしてねえ……今朝、風花ちゃんに情報を喋ったヤツ、アイツらはもう同じコトは誰にも喋らねえぜ?取材しに来た報道記者に《伝えた》んだから、もうそれ以上は話す必要が無えからなあ』

「…………!!!」


あの二人は過去に警察官が聞き込みに来た時、要らぬ警戒感から何も喋らなかった。
自惚れではなく自分に≠セから話したのだし、その語り口調は決して軽やかではなかった。
他の誰かが再び同じ聞き込みをしに来たとしても、もうあの二人は話さないだろう。

『事件に探りを入れている記者に話したのだから、その情報は然るべき機関に伝わっている』

ならば改めて話す必要は無い……そう思ってもおかしくはない。


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