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St.レナ・テイル2 レナ
【ファンタジー 官能小説】

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レナ-14

屋敷に戻って、あたしが着替えると、呼び出されます。
「では反省会よ。魔はなぜあの家であなたを襲ってきたの」ナミがかみついてきます。
「さあ」
「あなたは気が付かなかったの」そんなやつは不適合者だという顔つきです。
「あの、すごく気持ちよくなって。あの、奴が振動してた。魔が近いほど強く」恥ずかしいので黙っていようと思っていたのですが、腹が立って言ってしまいました。
「魔は魔を嫌います。魔に反応して体の中のものが震えたのですね、それで気持ちよくなってしまったのです」
「うれしい警報システムね」ナミが笑います。「襲われるごとにもだえられる」
「まだレナが襲われたのだと決められませんよ」
「捜査官が狙われたのかもしれないよ、恨みを買う仕事だから」 ≪ナミなんか死んでしまえ≫
「そうですね、レナを狙ったのならこんな中途半端な切り方では終わらないでしょう。おしりがなくなるほど切り裂かれていたわね」
「確かに、おまえにさわるのが嫌みたいに服だけ切られてたわ」
「これは、あなたの中の魔を嫌ってぎりぎりよけた結果というよりは、魔を持つあなたを傷つけたくなかったとみるべきなのでしょうね。 それがあなたへの攻撃なら二回目の攻撃は首か頭だったはずです。ならば、捜査官が狙われたと見る方が妥当ですね」
「リス顔の男の仕業かもしれない」ぽつんと言います。それくらいしか関連がわかりませんでした。
「なんですか、それは」アッチの顔が怖くなります。
仕方なくあの捜査官に襲われて、途中で悪魔教の男に入れ替わった話をしました。
「でもそれって夢なんだよ。 あたしの家でのことは、きっと捜査で悪魔教のことがばれないように、カラザを始末しようとしたんだよ」
「そしてあなたがカラザに気を許さないようにした、というのですね。どうして話してくれなかったのですか」
「だって、恥ずかしくて‥」
「レナ、何かが起こったら、いつでも正確に話せないと困りますよ。いいことも悪いこともすべてです」
「そんなの忘れるじゃない」
「メモをしなさい。練習には普段から日記のようなものをつけるのが良いでしょうね」
「でも誰かに見られたら大変」
「誰かに見られるような、ばかなことがあるわけね」
「ひょっとしてのこと。いつも最悪を考えて行動しないとね」いつも言われている言葉を返して、ばかナミをにらみます。
「その慎重さは必要ですね」
「そうだ、まるでお話のように書けばいいんだ。ファンタジーなら誰も不思議に思わないよね」
「お前に書けるの」また馬鹿にします。
「任せといてタイトルはラブリー戦士」
「どこかで聞いたようなタイトルね」
「テレビでやってるようなやつ」
「まあ好きにすればいい」ばかばかしいと思っているのでしょう、それ以上には言いませんでした。
「じゃあ、お仕置きだな」ナミが嫌な笑いをします。
「レナは初めてで、わからなかったのですよ」
「だれでも初めてから始まるの。馬鹿なことをするとお仕置きが待っているのよ」
「やめてよ、いじめないで」そんなこと聞いていませんでした。


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