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王女と王妃を調教する:呪われた王宮〜宿命(さだめ)を負う聖少女の物語
【ファンタジー 官能小説】

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第四十四章 王の凱旋-2

美しい。

おそらく全員の心の中で発せられた言葉であろう。
アキニシス王も暫くの間、呆然とその姿に見入っているのであった。

「マチルダ・・・・」
息を呑む程の美しさとは、この事かと王は思った。

遠征に出る前よりも数段、艶めいた表情は遠くからでもハッキリと分かるのだった。
以前から若々しかった肌は更に磨きが掛かったかの如く白く透き通り、それを強調するように唇が真っ赤に燃えていた。

「マ、マチルダー・・・」
思わず叫んだ王につられるように、群集の声も爆発するのだった。

「王妃様、バンザーイ・・・」
「マチルダ様、バンザーイ・・・」

王と王妃は見詰め合い、微笑んでいる。
王妃の後ろに司教の姿があった。



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