ふたりは市街探索家-1
地面をおおう落葉が無造作に積もる、公園の死角。
秋の夕暮れが迫る下校途中に、らいははとるまを連れてそこに足を踏み入れた。
「金曜日の暗くなったころに、ここで女のひとがお尻出してしゃがんだんだ。」
らいはがそう言うと、とるまは制服のスカートをめくり、下着をおろした。
磨きあげられた原石のように、なめらかで丸い尻が現れた。とるまはしゃがんで、積もる落葉に触れそうになるまで尻をおろした。
「男のひとが、ここに座って」らいははとるまのすぐ真後ろの、落葉の上に座った。「ガチのカメラをかまえたんだ。」らいははカメラをかまえる仕草をした。
「そしたら、女のひと、すごい勢いでいっぱいウンチしたんだ。」
とるまはらいはの言葉を聞いて、腹にチカラを入れた。尻の穴が、ブッとかすかな音を立てる。
「ダメだ…… 出ないよ……」とるまが小声で言う。
「いやいや、」らいはが言った。「これ、現場検証だから別にウンチまでいらないんだよ。でね……」
らいははとるまの手をとって立たせた。とるまは下着を整えながら、らいはの示す所に歩いた。
「ほら、これ。」そこには干からびて、落葉に埋もれつつも大きく盛り上がった糞があった。
「ほんと、大っきいわね。でも……」とるまは糞の上にある鮮やかな色の固まりを指さした。「これ、何なの?」
らいはは答えた。「……キャンドルだよ。」
らいはは指で示した。「こっちが『1』で、こっちが『9』のかたちしたキャンドルだったんだ。……女のひとがウンチすませたら、男のひとがすぐにキャンドルをウンチに挿して、火をつけて撮影してたよ。」
「女のひとは、お尻ふかなかったのかな。」
「それは見てないけど…… それを撮影したら、男のひとが女のひとにカメラを手渡してさ、」らいははズボンのジッパーを下ろして、チンポをつまみ出した。「シコシコし始めたんだ。」
「それを……」らいはは硬くなったチンポをとるまに向けて言った。「女のひとが撮影し始めたんだ。」
とるまはカメラをかまえるふりをした。
「んで、」らいははチンポの先から尿をほとばしらせた。「これはションベンだけど、男のひとは白いヤツをいっぱい出して、キャンドルの火を消したんだ。」
「うわー、」とるまはしかめっ面をした。「どういうパフォーマンスなのよ。バースデーケーキのつもり…… じゃあ『19』って男のひとの年齢なわけ?」
「そうかもね。」らいはは言った。「女のひとの『手作りケーキ』にキャンドル立てたってことで。」
▽
らいはととるまの二人は「趣味『市街探索』」とプロフィールに記してやろうかと思っていた。
二人の市街探索の大きな目的は、街角でエッチな物を見つけるか、エッチな行為を目撃するかだった。
ふだん二人は単独で探索し、エッチな行為を目撃したら後日相手をその現場に連れてゆき、その行為を相手に演技させて再現することを楽しんでいた。