投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

惑わし-ゲーム
【ファンタジー 官能小説】

惑わし-ゲームの最初へ 惑わし-ゲーム 1 惑わし-ゲーム 3 惑わし-ゲームの最後へ

惑わしゲーム-1

Aメロ Bメロ そして曲は最初のサビに入っていきます。
曲に合わせて腕を振り上げる者や、腰を振って飛び上がる者なんかはいません。
百数十人はいるでしょうか、観客のノリはもうひとつでした。曲をぼうっと聞いている者、ただ立ち尽くしている者。
隣と喋っている馬鹿もいます。
まあ、確かにまだ粗削りなバンドです。特にキーボードは。
ほとんどの客は次に演奏するバンドのファンです。あたしたちのような、まだ無名のバンドは休憩なんでしょう。まだ来るところではなかったのかもしれません。
シンがギターを弾きながらこっちへ歩いてきました。
≪サビを一緒に歌おうと思ってるのかな≫ あまり気にしませんでした。
ふと、シンのギターが止まりました。
あたしは一瞬振り返ります。 ≪アクシデント? アンプ? ギター?≫
ギターを弾き、混乱しながら歌うあたしの胸が、タンクトップの上から急に押さえられました。
シンの手が後ろから伸びてきてさわっています。
≪なにこれ、なにしてるの≫
歌詞を間違えてしまいます。
「盛り上げろ」シンがささやきます。それが呪文のようにのしかかってきました。
≪そうだ、あたしが踏みとどまらないと≫ 声を張ります。
こんなステージの上でたくさんのライトに照らされて、胸を揉まれながら歌っているのです。
観客も気がつきました。歓声があがり、喋っていた者もステージを見上げます。
≪もうやめて≫ また歌詞を間違えそうです。
「見だしたぞ、集中しろ」
シンは観客によく見えるように、大げさに胸を揉みはじめました。
恥ずかしくて、腹が立って、顔がほてってくるのがわかります。
でも歌うのはやめられません。
斜め後ろでキーボードを担当しているアリルをちらっと見ます。普通にこっちを見ています。
≪普通ってなに、こんなことしてるのに、どうして普通なの≫
我慢していると、タンクトップをたくし上げて、ブラの上から触り始めます。
歓声が一段と大きくなります。みんなが喜んでいます。
怒って演奏をやめたら、すべてが終わるでしょう。「ノリの分からねえ女だ」と言われるでしょう。
今は我慢して、さも演出だというような顔をするしかありませんでした。
間奏に入ろうとしています。
ここはあたしのギターソロです。結構いい見せ場になります。注目を浴びている今のうちに実力を見せるのです。
なのに間奏に入った途端、あたしのブラのホックがはじけました。
みんなの前に乳房がさらされてしまいます。
「シン」歌いながら、怒りの目を見せます。
その返答は、直接つまんで揺すられたことです。「ほら、頑張れ」
あたしは弾く弦を間違えてしまいます。
それでも逆に歓声は大きくなりました。
シンが乳首をこねまわすと、またミスをしてしまいました。
「いいぞ、もっと見せてやれ」シンがささやきます。
両手がふさがっているので、服を戻すこともできません。
曲の後半を歌う間も、百人ほどの観客にずっと胸を見られていました。
曲が終わると、「リルリル、はずかしい。マイちゃんエッチぃ」アリルが両手をにぎって、マイクに向かって言います。


惑わし-ゲームの最初へ 惑わし-ゲーム 1 惑わし-ゲーム 3 惑わし-ゲームの最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前