投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

王女と王妃を調教する:呪われた王宮〜宿命(さだめ)を負う聖少女の物語
【ファンタジー 官能小説】

王女と王妃を調教する:呪われた王宮〜宿命(さだめ)を負う聖少女の物語の最初へ 王女と王妃を調教する:呪われた王宮〜宿命(さだめ)を負う聖少女の物語 120 王女と王妃を調教する:呪われた王宮〜宿命(さだめ)を負う聖少女の物語 122 王女と王妃を調教する:呪われた王宮〜宿命(さだめ)を負う聖少女の物語の最後へ

第二章 アズートの呪い-5

「僕の命はもう、長くない・・・」
自分の身体を這うルナの手に重ねる。

「アズートの魔力でこんな身体になってしまった。
 当然の報いかもしれない・・・。
 君の母とあんな事に・・・。
 ゴメンよ、ルナ・・・僕のせいで」

「違うわっ、私だって・・・」
ルナの言葉が途切れる。

「ルナ・・・」
涙に濡れる頬をなでながらディオンは続ける。

「でも、君だけは生きて欲しい・・・」
精一杯の力でルナの指を握る男の想いが伝わってくる。

「ディオン、ディオン・・・」
止め処なくあふれ出る金色の液体は、ディオンの腕を伝って床に落ちていった。

「今、人々を救えるのはルナ・・・
 君だけなんだ」

ディオンはルナを抱き寄せた。

「ディオン・・・ディオンー・・・」

男の胸にルナの叫びは消えていく。
ディオンの優しい温もりがルナの絶望を溶かしていく。

「生きるんだ、ルナ・・・・」

細くなったディオンの両腕がルナの震える体を包んでいた。
闇の中でたった一つ残った愛の結晶が、微かに明かりをともすのだった。


王女と王妃を調教する:呪われた王宮〜宿命(さだめ)を負う聖少女の物語の最初へ 王女と王妃を調教する:呪われた王宮〜宿命(さだめ)を負う聖少女の物語 120 王女と王妃を調教する:呪われた王宮〜宿命(さだめ)を負う聖少女の物語 122 王女と王妃を調教する:呪われた王宮〜宿命(さだめ)を負う聖少女の物語の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前