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女子体育大学 年下の先輩
【SM 官能小説】

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説教は深夜まで-1

 昼間の稽古で疲れ果て、2年生の岡添真美が『あー今日も疲れた。4年生とのかかり稽古でこてんぱんにやられちゃった』と裏腿の竹刀の痣を広瀬美緒に見せて、おしゃべりしている。
真美はスレンダーな体系で小麦色に健康的に日焼けした美人である。同室の広瀬美緒に『美緒は剣道上手いから2年生ながら1軍に抜擢されてすごいね。あたしと稽古するときは手加減しなさいよ』と無邪気な話をしている。
美緒は少し深刻そうな表情で『さっき、1軍メンバーでミーティングしていたの。そしたら、タンクが割り込んできて、人払いされたのよ。タンクといのしい、何か企んでいそうよ、面倒な事にならないといいんだけど』天真爛漫な真美が『又、1年生が粗相したんじゃない。今年の1年は弛んでるわよね』と笑いながら答えた。その時、合宿所内に3年生の宮地 唯の『1,2年生、すぐに集合しなさい』との声が合宿所に響いた。真美が『今、唯さんの声がしたよね?1,2年生って言った?』美緒が深刻な顔をして『うん、1,2年生っていったよ。えっ説教?うちらも?』下着姿でくつろいでいたいた美緒と真美は慌てて高校生の体操着のような白色のTシャツと紺のハーフパンツを履いて廊下に出た。
同じく2年生の弘中 彩、鈴木愛海、宮崎 智、他10名の2年生も暗い表情で廊下に出てきた。唯の『2年生、何をしているの、早く集合しなさい』との叫び声が聞こえた。15人は急いで裸足のまま急いで階段を駆け下り、1Fホールに集合した。1Fホールは30畳程度の広さがあり、左手には捕食室と筋トレマシーンが置かれたタイル張りの広いスペースである。
美緒達2年生15名が1Fホールに降りてきた時、1年生8名はホールの中央で1列に並んで正座している。その前に、タンクといのしし、横に唯達3年生と、睦も後方に教官の麗子と腕組みして立っている。一般的に教官が立ち会っている以上、無茶な行為は行われないと思いがちであるがここは閉鎖的な島内に位置する全寮制の女子体育大学である。暴力行為も暗黙の了解で皆が見て見ぬふりをする異常な環境下である。
美緒達15人の2年生は正座する1年生の前に1列に直立不動で整列した。1年生に対しては威張っていた15名はわずかに震えている。2年生達も昨年1年間は何度も説教を受け、シゴキを受けてきた。その過程で何人もの同級生達が音を上げて退学していった。途中、『タレコミ、チクリ』と呼ばれる教官への泣きつきを行ったが学校側は上級生を処分することなく、勧告と呼ばれる、屁のつっぱりにもならない注意を与えるだけであった。その行為に教官に相談しても何も解決しない。逃げるしかないとの判断で半数近くが入学後、半年程度で退学していった。3年生も、4年生も同じ状況で、各学年、1クラス40名の入学者が、進級時点では半数程度になっていた。美緒達剣道部の2年生は入学当時、20名いた部員だったが、この年は豊作で僅か5名しか退学していなく15名の2年生が頑張っている。一昨年の全国女子剣道大会でわずか2年生の津田睦が全国制覇を果たし、その愛くるしい風貌からマスコミでも取り上げられ、翌年の入学者、即ち、現在の2年生は睦に憧れて多数が剣道部に入部した。当然ながら厳しいシゴキを受けたが、睦への憧れから歯を食いしばって頑張ったメンバーである。上級生にとって、今の2年生は、多少、無茶苦茶なシゴキや説教をしても、タレコミやチクリは行わない腹の座った者とみている。
整列した2年生にタンクといのししが防具の籠手をボクシングのグローブのように付けて、右端の広瀬美緒、岡添真美の順に顔面や腹部にパンチを与えている。竹刀や仕置き棒で叩かれてきた優子達1年生もまさか女の子が顔面や腹を殴られている姿に驚いた。
4年生で補欠のタンクやいのししにとって、2年生ながら1軍の広瀬美緒は気に入らないらしく、タンクといのししが交互に美緒の腹部を殴り始めた。さすがの美緒も立っていられなくなり、腰を曲げ、腹を押さえ、嗚咽と同時にしゃがみこんでしまったが、いのししは美緒の顎を籠手で掴んで立ち上がらせて腹パンチを与えている。他の2年生も腹パンチや顔面を殴られ、鼻血を出している娘もいる。2年生全員が1年生の前で涙を流している。優子達もあまりにも壮絶な光景に俯いて震えを押さえている。
遠藤麗子教官が睦に『松浦さんと深井さんはちょっとやりすぎかな、大丈夫?』と話しかけたが、睦が独特の冷たい笑みを浮かべ『私も2年生の時、全国大会で優勝した時、マスコミにチヤホヤされて生意気だって言って顔の形が変わるくらい殴られましたよ』と答えた。麗子は『まぁ』と少し呆れていた。
睦は続けて『それに私は素手でなぐられましたよ』とその時の悲惨な状況を思い出すように話した。副主将の3年生の宮地唯が、タンクといのししに、先輩、喝はその辺でと止めに入った。2年生15人に一通り喝を入れたタンクといのししが唯からの提言もあり、手を止め、『全員正座しろ』と叫んだ。2年生達15人は1年生達の前に1列に並んで正座した。
時折、鼻血を拭う仕草や目のあたりを押さえ全員泣いている。いのししが宮地唯に『あんた、何を偉そうにあたし達に意見してるの?1軍かもしれないけど、あんたは3年生よ』といって、唯の腹部に右アッパーを与えた。唯は『うぷっ』と声を出し腹を押さえながら、『もっ申し訳ございません』と言った。唯も年齢は23歳で、自分より年下で、剣道の実力も無い者に1,2年生の前で殴られるのは屈辱であったが、ここでは上下関係が絶対である事はよくわかっているので、素直に詫びた。
タンクは『今、どうして説教されることになったか1年生は分かっているよね?』『2年生もなんで集められたか判っているよね』『2年生は今日道場で1年生達を全裸にさせて偉そうに説教したんだって!』岡添真美達は昼間の行為を思い出し俯いた。『1年生は全裸にさせられて説教を受けてその後何をしてたの?七海、答えなさい』俯いて黙っている七海に『答えろ!』と怒鳴った。


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