手加減を知らない高校生からのしごき-1
優子達は高校2年生の子達からしごかれるのかと思っていたが、まさか、この前まで中学生だった高1の生徒より下の扱いを受けるなんてと嘆いていた。
高校生達はいきなり年上のお姉さんをシゴキなさい！と言われてもどうしたらよいか判らなかった。
高校生のなかでもリーダシップのある西尾由美が『お姉さん達のおま〇こを見ていてもしょうがないから、とりあえず、ランニングしてもらいます。あの向こうの堤防まで浜を走って下さい』と指示した。優子達はブルマを履いて、いつも浜トレーニングをさせられる時と同じように靴を脱いで素足になった。夏の砂浜は太陽の熱で熱くなっている。
加藤彩音が『いつもうちらが言われているように制限時間を決めようよ』三田由香が『賛成。だいたい往復１Kｍくらいかな。だったら5分ね！』体育大学に入学する娘達にとって1Kmを5分は容易いが、砂浜だからそうは簡単にいかない。遠藤めぐみが『5分は無茶でしょう！』と思わず口にした。すかさず、タンクがめぐみにビンタし『何を文句を言っているの。言われた通りにやりなさい』と言った。めぐみは『申し訳ございません』と詫びた。
タンクは『詫びる相手は三田さんでしょ！』めぐみは三田さんに向かって『申し訳ございません。頑張ります』と7歳も年下の娘に詫びた。その姿に高校生達も調子に乗ってきて、高橋理央がタンクに『あたしもぶっていいですか？』と聞いて、めぐみの左頬をビンタした。それを見た残り7人の高1の生徒達が優子達大学1年生にむかって一斉にビンタした。優子達はまさか高校生からビンタされるとは思っていなく、驚いたがこのままでは更にエスカレーションするのではと感じ、一斉に逃げるように砂浜を走り出した。
めぐみ、亜子の順に8人がふらふらになりながら走り終え帰って来た。びりの井上清美はふらふらになっている。夏目美紀が『あらいけない。時間を測るのを忘れてた。もう一度測るから。よーいドン』と言って時間を測り始めた。
さすがのめぐみも5分では帰ってこれない。約10分かけてゴールに倒れ込んだ。優子達他の1年生もふらふらになりながらゴールに倒れ込んだ。汗で濡れた顔、身体全身に浜の白砂がべっとりと付いている。高校生達はお姉さん達に向かって『何を甘えているの？』と言いながら砂まみれで倒れ込んでいる優子達を笑った。高橋理央が『よーし今度は海に向かって猫車ね』ここの砂浜は広く、優子達が倒れているところから波打ち際まで30m程度もある。理央が『みんなお姉さん達の足を持ってあげて』優子達は波打ち際に頭を向けて、腕を浜に付けて伸ばした。高校生達は優子達の脚を持って持ち上げた。理央は全員の準備ができていることを確認して『よーいどん！一往復よ』と言った。優子達は身体を腕で支え一斉に波打ち際に向かった。河合七海や井上清美は高校生達に脚を持たれ、強く押し出されているので顔面を何度も砂浜に沈めた。気丈な亜子もあまりの屈辱に声を上げて泣き出している。高校生達に『頑張れ！頑張れ！』と押され何とか1往復を終えた。井上清美が最後に戻って来た時、相川真奈が無情にも『もう一往復ね』と言ってふらふらの8人の脚を抱え波打ち際に向かって行った。めぐみや茉莉でさえも何度も砂浜に顔をうずめながらようやく波打ち際に到着した時、めぐみの脚を抱えていた西尾由美がめぐみの脚をおもいきり前に投げ出し『あ〜重い。もういいわ』と言った。他の7人も波打ち際に投げ出され顔面を海水に付けた。優子達は恨めしそうに高校生を睨みつけているが長嶋美優が『お姉さん達の脚を持つのは疲れるから、そこで腕立て伏せさせてあげる』と言った。優子達は沖に向かって腕を付いて、高校生の号令のもとで顔が海面すれすれになるまで腕を曲げて腕立て伏せをさせられている。顔を海面に浸けて咽こんだり、腕を伸ばして膝を海中に浸けている。高校生から『頑張って！』と言われているが力が入らない。海面に優子達大学1年生の白いブルマの尻が出たり沈んだりする姿を見て高校生達は無邪気に笑っている。
その後も高校生達に徹底的にしごかれようやく解放された。
合宿所に戻ると、宮地 唯が優子達に向かって『今日は稽古を早めに切り上げて夕方はBBQで高校生達の歓迎会をします。あなた達はその準備をしてなさい』と言われた。いのししが意地悪そうな顔で『余興も考えておきなよ』と言った。優子達1年生は又、高校生の前で屈辱的な芸をさせられると考え一気にブルーになった。
優子達1年生にとって、地獄の試練はまだまだつづく。
夏合宿地獄偏 完
（次号に向けて、意見や感想をお寄せ下さい 作者より）