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[姦獣共の戯れ]
【鬼畜 官能小説】

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操り人形-5



『クククッ!報道記者の風花ちゃんよお、今ので俺らが夏美を拉致ってレイプした犯人だって分かったよなあ?欲しかった《大スクープ》をプレゼントして……』

「こんな酷いコトをッッ…!!あ、アナタ達は……ッ!」


風花は戦慄に震えていた。
昨日のビラ配りの光景をその目で見たのなら、クラスメイトはどれほどの思いでいたのかを痛感するはずだ。
あの真摯な姿を、直向きな気持ちを、何故この男共は理解しないのだ?

……いや、夏美の後にも明日香や涼花を拉致した男共だ。
一欠片の良心すら喪失しているから、こんな真似が出来るのだ。

絶対にここから逃げ出さねばならない。
奴らの悪行を全て白日の下に曝し、断罪せねばならない。
これは記者魂からくる感情ではない。
人として、女性としての《使命》だ……。



『説教する前に聞いてくれよ。風花ちゃんにはホント感謝しているぜ?井元彩花の他にも《浅井》って苗字の美人教師まで俺らに紹介してくれたんだからなあ』

「ッ……!!!」


リーダーの男がスマホの画面を風花と彩花に見せてきた。
そこには彩花のスマホから抜き取った、浅井唯の顔が映っていた。
彩花を含めた数人の生徒の真ん中で、楽しそうに笑っている教師……その画面を今度はカメラへと向けている……まだ悲劇は続いていくと宣告しているも同じだ……。


『可愛い先生だよなあ?クククッ……クラスメイトを引き連れて池野夏美の捜索ビラ配りする美人教師……もう《姦る》しか……』

「ふざけるんじゃないわよッ!そんな思い通りにはいかないからッ!!」


叫んだのは彩花ではなく風花だった。
一連の失踪事件を解決させ、犯罪者の暴走を止める為に風花は奔走したのだ。

もうこれ以上の被害拡大は許されない。
目の前にいる男共が真犯人だと分かっていて、それを「黙っている」などあり得ないではないか。


「貴方達、もしかしたら知らないの?池野さんが失踪したあの場所には防犯カメラが設置されたのよ?あそこで私達を拐った場面は全部記録されてるんだから、もう貴方達は終わりよ!」


両手を吊られているこの状況では、自力では何も成し得ない。
ならば言葉≠ナ動揺させ、これ以上毒牙が剥かれるのを阻止するしかない。
悠長に撮影などしていられないと焦らせ、明らかに高まっている興奮に冷や水をぶっ掛けてやるのだ。

風花は自信たっぷりと、不敵な笑みさえも浮かべて男共を見回した。

ここに警察官が押し寄せてくるのは、もはや時間の問題だと……。


『防犯カメラあ?……あのさあ、俺らが行き当たりばったりで拉致ってると思ってんのか?街に出掛けた時には常にそういうの≠ヘ注意深く見てんだよ』

「バカなの?大通りの向こう側の電柱に設置されてるの。あの路地裏の奥まで見渡せるようにね」

『ああ、大通りの防犯カメラね?それならあそこからもう一つ向こうの交差点に設置されてるよな。そうそう、反対側にも設置されてたっけ。でも風花ちゃんが言う場所には無かったなあ〜』


……実際にあの場所に設置される予定は立っていた。
だが、「二階の部屋まで覗かれる」「それじゃカーテンを開けて生活出来ない」「常にカメラに撮られるのは嫌だ」と住民から反対の声が多数あがり、ならば低い位置への設置という方向で話しが纏まった段階だった……。


『クックック……俺らのコトを心配してくれてありがとうよぉ。なんとも無えよ、風花ちゃん。今から彩花を姦りまくって動画を撮って、間違いなく俺らが夏美を拉致った犯人だっていう《特ダネ》をプレゼントしてやるからよぉ』

「い、一時間毎に編集記者に連絡する事になってるのよ。私と連絡がつかないってなれば、直ぐに皆んなが動くわよ!」

『オイオイ、防犯カメラはどうなった?そんなモンで俺達を捕まえられんなら、もうとっくに捕まってんだよお』


風花の脅しは、呆気なく崩れた。
常に男共が下見をしていたその光景≠アそが真実であり、あの路地裏は今も監視の目が届かぬ空白地点のままだ。


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