投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

妻を他人に
【熟女/人妻 官能小説】

妻を他人にの最初へ 妻を他人に 326 妻を他人に 328 妻を他人にの最後へ

番外編:Oと麗美とMM号 (1)-1

「MM号(丸見え号)大検証ーー! 密室で男女の友情は成立するのか!? さあさあ、そこのカッコ良いお兄さん、綺麗なお姉さん、どうですか? ちょっと寄ってきませんかー?」
「ななな、なんですか? 突然」
「ちょーーっとお時間いただけますと、なんとン万円ゲットのチャンスですよー! ぜひどうぞ!」
「怪しすぎるんですが」
「ほんの十分、十五分で最大なんと二十万円!」
「ほら、怪しい」
「うん、怪しいわね」
「まままま。お話だけでも。あ、よろしかったらペットボトルのお茶、どうぞ。暑いですからねー。椅子もありますよ? 日陰にお座りください。扇風機で涼みながらお話聞いてくださいな」
「あ、それはちょっと助かるかも」
「でしょでしょー? 単なる休憩だと思っていただいて話は無視していただいても結構ですし、聞いた上でお断りいただいても構いませんので」
「このペットボトル、未開封ですか?」
「おや! お兄さん、さすがちゃんとしてますねー。もちろん未開封の市販品。変なものは入ってませんのでご安心くださいませ!」
「その話し方が怪しいんだよなあ」
「よく言われます! あはは! お兄さんお姉さん、ちなみに歳はおいくつですか?」
「二人とも二十歳(はたち)です」
「失礼ですがご関係は?」
「大学の友だち」
「素晴らしい! 私たちの企画にぴったりじゃないですかー! 今日はお買い物か何かで?」
「まあ、そんなとこです」
「デート?」
「デートなのかな?」
「デートって言ってもいいんじゃない?」
「あらー! 男女のお友だち同士でデート! 羨ましいなあ、ちょっとドキドキしたりしてね!」
「あはは、いや別にまだそんなんじゃ……」
「『まだ別にそんなんじゃ』? いいですねー、初々しくて! これはもうお話させていただくしかありませんね。ちょっとしたアンケート企画です! ほら、ちゃんと人通りの多い道路沿い! 嫌になったらいつでも逃げれますからねー!」
「どうする? 麗美」
「私疲れちゃったから休憩にちょうどいいかも」
「お決まりのようですねー! さ、ではこちらへどうぞ、お座りくださいー! ありがとうございますー!」

 麗美とのデート中、突然話しかけてきた怪しげな男の口車に載せられ、私たちは幹線道路沿いにある屋根付きのオープンガレージに案内された。中には水色の背景に雲模様が描かれた、これまた怪しいトラックが一台。その横に私たちが座る簡易テーブルと椅子が一セット配置されていた。

 ペットボトルのお茶を受け取り腰掛ける。ひんやりしていて気持ちいい。炎天下の中二十分ほど歩き続けてきた私たちにとって、日陰で水分補給しつつ座れる場所は、渡りに船。
 さきほどの男がニコニコしながら六〇センチ四方のパネルを取り出し、テーブルの上に立て掛ける。そこにはこう書かれていた。

《MM号(丸見え号)大検証! 密室で男女の友情は成立するのか!?》

ステップ〇 手を繋ぐ(十秒) 飴玉
ステップ一 ハグ(十秒) 五百円
ステップ二 …………
ステップ三 …………
ステップ四 …………
…………
…………

  *

「おまたせ。待った?」

 肩をとんとんと叩かれて振り向くと、麗美がにっこり微笑んでいた。
 柔らかな笑顔。学校でのクールな彼女しか知らない私は思わずどきりとしてしまう。

「あ……。れ、麗美。うううん、おお、お、俺もいま来たとこ」
「ふふふ。なにキョドってんの?」
 柔らか笑顔がいつものにやにや笑いに変わってしまった。
「う、後ろから急に来てびっくりしただけだよ」

 冗談めかして「いつもと雰囲気違うから」とか「麗美ってこんな可愛かったっけ」とでも言えばいいのに、それができる自分でないことは私自身よくわかっている。これまでも学校帰りに食事をしたり互いの買い物に付き合ったり、幾度か「プチデート」を繰り返してきたのにいっこうに関係が発展しない。
 しかしそれも今日までの話。本日、私と麗美はなんと初めて休日に待ち合わせをし、彼女がかねてより見たいと言っていた映画を見に行くのだ。学校帰りなどという「ついで」ではない。これはもう誰がどう見ても立派な「デート」。

 ほら、麗美だって普段はTシャツにデニムパンツとスニーカーといったシンプルなファッションなのに、今日はかかとの高い靴にワンピース。なんだかデートっぽい格好ではないか。化粧もいつもと違うのか、唇はぷっくり艷があり頬は桜色に染まっている。アイメイクも涼やかで麗美の雰囲気によく似合っている。

 学内でもひときわ目立つ美人との休日デート。なんだか甘くいい香りもしていて緊張してしまう。
 麗美もよく見ると少し緊張しているのだろうか。髪の毛やワンピースの裾を気にしてそわそわ手を動かし視線を泳がせている。そこがまたなんだか初々しくて可愛いくてああだめだ、直視できない。

「お腹空いてる? も、もし空いてたらご飯先食べようか。あ、ちょうどいい店知っててさ。前から気になってて。イタリアンなんだけどネットでも人気でデザートも美味しいと評判で。あ、えとどこだっけ? あっちかな? あ違う、こっちだ」
 早口でまくしたて、事前に予習していた店へすたすた歩き始める私。
「あ、ちょっと……Oく……きゃあっ……!」
 後ろから小さな叫び声が聞こえたので振り向くと、麗美がしゃがみこみ足首を抑えている。
「痛……ったぁ……いつつつ……」
 躓いて転んだのだ。通行人がくすくす笑って通り過ぎていく。

  *


妻を他人にの最初へ 妻を他人に 326 妻を他人に 328 妻を他人にの最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前