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恥ずかしの高校ミスコン
【学園物 官能小説】

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裸審査-3

「じゃあ、次は美景だな」
 クラス順からして次は自分の番だと思っていたが、やはりその通りだった。これまで梨佳が受けた辱めを目の当たりにした後で気が重いが、逃れようもない。俯きつつ歩み出て、男たちの前に立った。こうなったら恥ずかしがって取り乱すようなことだけはやめて、せめてプライドと女性としての尊厳は崩さずにいよう―そのつもりだった。さっき昭代が「接触は禁止」と言ったことからして、からだを触られる心配だけはなさそうなのがせめてもの救いだった。

「この娘、偏差値75あるのだな」
「私は去年教えましたけど、賢いですよ、ほんと」
「さすがはわが校の2年を代表する秀才、顔見ても頭良さそうだな。知性派美人ってわけか」
 手元の資料を見やりつつ、教師たちはそんなことから始める。

「肌、真っ白だな。ミルクみたいだ」
「ほんとつやつやで綺麗ですね」
 彼女の色の白さが最初に目を引いたのだろう。オヤジたちの視線は、舐めるように彼女の全身を這う。至近距離から裸身を3つの淫らなまなざしに弄ばれて、美景は身をわななかせるばかりだ。大事なところを手で隠すことも許されていない。取り乱さずにいるのが精一杯だ。

「手足、すらりとしてるな」
「でも、ちょっとガリガリじゃないか。色気は全然無いって気がするぞ」
「そこまで言うほどじゃないでしょう。普通にスリムで綺麗でいいと思いますよ」
「ボディラインも出来てるしな。くびれもしっかりある」
 からだのことをあれやこれや述べ立てる雑言に、美景は耳を塞ぎたい思いだった。そして男どもの視線は彼女の胸元に集まってくる。

「おっぱいちっちゃいな。こんな胸で最終審査まで残ったのか?」
「掌に収まりそうだ」
「大きければいいってもんじゃないですよ。こういう清楚な娘はあれぐらいでちょうどいいじゃないですか」
「まあ、巨乳は頭悪そうとか言うものな」
「ちっちゃいけど形はなかなか良いぞ」
「わ、恥ずかしがって乳首が震えてるみたいだ」

 最初に注目されなかったのがむしろ不思議なくらいだが、中年教師たちの目はいよいよ美景の恥毛を欠いた秘裂に向けられた。
「なあ美景、君、あそこに毛、生えてないな」
「訊いていいか。君は自分でツルツルに剃ったのか? このコンテストのために」
 こんな恥ずかしい質問に、さすがに美景もまともに答えられるわけがなかった。彼女は顔を背け、押し黙ったままでいる。

「深瀬さん、質問を尋ねられたら、ちゃんと答えるのが義務ですよ」
 だがそう昭代に注意されると、やはり仕方がなかった。
「もともと、生えてないんです」
 声もからだも震わせながら、彼女はそれでも言い切るような口調で答えた。おずおずとした様子だけは見せないつもりだった。

「おい本当か? だってもう高2、17歳だぞ」
「16です」
 美景はすぐさま年齢を訂正した。中学生ならまだしも、どうせまだ生えていないで済むような歳ではない。16でも17でも大した違いはない。それは彼女自身もわかっている。それでも、きっぱりとしたものの言い方をすることで、少しでも凛とした姿勢を保てると考えたのだ。
 だがそんなことに構わず、いよいよ中年男たちの凝視がワレメに集まってきた。

「無毛症ってやつじゃないですか。生まれつきの。生えないんでしょう、一生」
「それは珍しい。でもいいな、ワレメ丸見えで可愛らしいし」
「あのスジ、ほんとに綺麗ですよね。ぴたっと閉じてて、清純そうなカタチ」
「なんか子供みたいだけどな……」
「まあ、清楚だから許そう。変にエッチじゃないのがいい」

 間近からオヤジ丸出しのいやらしい視線で無毛の性器を弄ぶように凝視され、しかもあれこれ品評されて、16歳の乙女心が股間から抉られそうだ。それを美景は懸命に耐え、なお落ち着いた佇まいを保とうとする。

「君、もちろん処女だよな?」
 さらにあまりにも露骨なことを尋ねられ、美景は唖然となった。まだ初恋の感情を抱いたことすらなく、自分がセックスすると想像したこともない彼女はそれ以外にあり得ないのだが、はいそうですなどと簡単に答えられるわけがない。

「山川先生、今はその質問は禁止です」
 さすがに狼狽しかけた彼女だったが、昭代が即座に制止した。そのおかげで追及は免れたが、昭代が言う「今は」の本当の意味を、彼女はまだ知らなかった。

 こうしてようやく美景の番は終了した。元の場所に戻ると、男たちのいやらしい視線と言葉責めと闘って心身ともに消耗したあまり、彼女はあやうく床に崩れ落ちそうになるところだった。座る椅子も無いので、カーテンのかかった窓に倒れるようにもたれかかって、疲れた身を支えた。


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