覚醒、欲しがる未亡人 本間佳織⑤-10
「先輩のご用命ならお易い御用ですよ」
鋭い目付きをして、隼人が体重をかけてペニスを奥までねじ込むようにする。
「はっ、あぁッ…それ、好きっ……奥、ゴリゴリしてるっ」
とうとう佳織はペニスを咥えることができなくなって、右手を使って悠斗のそれをしごき出す。
奥まで他の男のペニスを打ち付けられる愛しい人の姿は圧巻だった。
それを見ながら、しごかれているこの状況に悠斗は興奮せざるを得なかった。
「佳織さん…俺、やばい…出ちゃい…そうっ……」
「んん…、悠斗くん……あたしが、武島くんに犯されてるところ見ながらイッちゃうの…？」
「やばい、いく……」
「あん、お口に出して…」
佳織は再び悠斗のモノを口に含み、ペニスを扱きながら吸い上げる。
「あッ…、佳織さん、出る…！！」
びゅるるっ、と勢いよく佳織の喉奥に精液が絡みつく。
佳織は一滴も零すまいと、奥までそれを口腔内に引き込んだ。
あまりの快感に、悠斗の腰が引けてしまう。
「あぁ、あたしも…悠斗くんが、興奮してるから、イきそぉっ……また、いっちゃ…う…」
「本間さん、俺も…イき…そう……」
「んん、エッチな後輩…なんだから……武島くん、ぎゅーして…？」
佳織は隼人の体を抱き寄せて、隼人の臀部に肉感的な脚を絡みつかせる。
悠斗は体を離して、二人のセックスを目の前で眺めていた。
二人がまるで恋人同士のようにセックスしてるのを見て、嫉妬の気持ちが芽生えてくる反面、射精したにもかかわらず、再び自分の性欲が湧いてくるのがわかった。
「あ、いく……武島くんのでいくっ……」
佳織の体が弓なりに激しく仰け反っても、隼人は腰の動きを止めない。
「あぁん、もうイッてるのにっ、それされたら……！イきっぱなしなのぉ……あぁ、んんっ、武島くん、おかしくなるっ……」
「あぁ、いきますっ……本間さん…！」
ベッドがギシギシと激しく軋む音がしている。
肉棒は激しく体内を抉っているのだろう。
佳織はがくがくと体を震わせていた。
若い女では放つことのできない、熟れた女の色香が紛れもなくそこにはある。
（ーー佳織さん、エロ過ぎる……）
しばらくして、腰を激しく体に打ち付ける音が終わった。
「はぁっ…はぁ……」
ずるり、とコンドームを身につけたそれが、佳織の中から引き抜かれる。
先程までまるで恋人のようにくっつき合っていたのに、隼人はコンドームを手馴れた手つきで処理して、何重にもティッシュでくるんでゴミ箱に放り込む。
そして汗が引かぬまま、急いで服を着替えてようとしている。
悠斗はその光景を呆然と眺めていた。
「シャワー、浴びる？」
佳織が気だるそうに起き上がって聞いた。
「いえ、帰ってる最中、汗かくでしょうし。家で浴びますよ。ーーそれに、悠斗くんには少し刺激が強かったかもしれない。俺はお暇することとします」
隼人は立ち尽くしたままの悠斗に目線を向けた。
まるで悠斗の存在を忘れていたかのような佳織も、焦ったように悠斗を見た。
三人で楽しんだとはいえ、早く二人の空間にしてあげたいと、隼人は気を使ったのだろう。
身支度をすると、隼人はすぐさま部屋を出ていったのだった。