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『とある普通の恋人達』
【女性向け 官能小説】

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『その後のとある普通の恋人達』-3

ヌルン…と淳史は肉棒を一旦引き抜き、近くに用意しておいたゴムのパッケージを破く。
「アぁっ…ありぇ???…?」
明香が仰向けに寝たまま惚けた声を出す。
器用な体勢でゴムをさっさと装着しながら、淳史が言う。
「駄目だよ…ちゃんとお式を挙げてから…ね…。」
しゅん…と真っ赤な顔のまま伏し目がちにしながら、明香はコクと頷く。
もう一度明香の両手に自分の両手を絡ませ、優しくキスをする。
チュッ…チュ…ちゅ…チュッ…ちゅっ
繋いだ手をぎゅっと更に強く結び付ける。
チュッ…ちゅー……っ

一旦引き抜いた肉棒をゆっくりともう一度、明香の中に挿入する。
ヌププププ…
避妊具の中の僅かな空気が明香の肉壁に圧迫され、卑猥な音を立てながら抜けていく。
明香がイキやすい、濃密な挿入の出来る体位で、淳史は明香を攻めあげる。
ズン…ズン…ズン…!
あまりに激しい突き上げに、枕ごと明香が上の方向に押されていく。
「ハアッ…ハアッ明香ッ…愛し…てる…!」
「あぁ…!!あ…っくゥッ!アぁンッ!ダメェッ!!壊れ…ちゃうッ!ハアァ…ンンッ!」


ジワ…と体中が熱を帯び、明香の限界が近付く。
「明…香…っく…俺…もうイ…っていい…?」
「ハアッいぃ…よッ!ハアッ…あぁッアンっ!!」

淳史はより激しく腰をグラインドさせ、明香をギュウ…と、抱き寄せる。
明香は淳史を聖母の様に優しく抱き締め返し、やがて訪れるフィニッシュを心待ちにする。
「ハアッハアッイクよ…っっく…!」
「ァァアッ!アぁ…ンんッ…!!」

ギュウゥン…と脳に強度な快感を得て、頂点に達した明香はぴくぴくと全身を痙攣させ、薄い避妊膜越しに熱い淳史の温度を感じ、淳史をキュウッとより強く引き寄せる。
ほぼ同時に限界を迎えスパークした淳史は、なおもゆっくりと腰を振り、最後の精液まで残さずゴムの中へと注ぎ込む。


しばしきつく繋がり続け、お互いの桃色の汗を近くに感じながら、どちらからともなく口づけを交わす。


「明香…ごめん…久々で早くいっちゃった…。…情けない……。」クスリとはにかみながら明香は返した。
「じゃ…、DVDの続き見たらもう一回しよ…?」

二人はおでこや頬を触れ合わせながら、時折キスをし、髪を撫で、幸せな後の時間を過ごした。


こんなありきたりな、とある恋人達の…とあるエッチな一場面…。
よくある流れの何の変哲も無い、とあるセックスも、そんな二人にとっては究極の幸福時間なのだろう。


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