2年生からの招集 -1
優子達1年生は夫々の居室でこれから始まる地獄を考えながらため息をついていると、2年生の岡添真美と宮崎智が寮のA棟とB棟の間にあるTV室のホールに集まりなさいと呼びに来た。
ここはタイル張の30畳くらいの部屋で、ソファーと大型テレビが設置されており、
主にB棟の3年生達の憩いの場になっている。
優子とめぐみが駆け足でホールに到着すると他の6名の1年生はすでにホールのタイルの上に正座していた。2年生が『遅い！』と怒鳴っている。
優子とめぐみは『申し訳ございません』と大声で答え、井上清美の横に正座した。2年生が数名腕組みをしながら、正座する1年生の前後に
立っている。昨日の入部式では1年生に対してどう接して良いか判らなかったが、3年生から1年生シゴキの御墨付きをもらい、この世の春を満喫している。
2年生の鈴木愛海が『今日は合同付き人歓迎会よ、粗相の無いように注意事項があるから、よく聞きなさい』1年生達は一斉に『はいっ』と大声で返事した。
このホールには優子達剣道部以外にいくつかのグループの1年生達が同様に正座や直立で2年生から指導を受けている。
2年生の広瀬美緒が夫々指導中の2年生のもとに行き何やら話している。
広瀬美緒と他の部の2年生がホールの中心に集まり、夫々のグループの方に向かって『ちょっと、真ん中に集まって』と叫んでいる。
どうやらホールに集合させられていたのは、優子達剣道部以外に、卓球部、新体操部、水泳部の1年生達のようだ。
卓球部、新体操部、水泳部も新入生歓迎会が行われるらしくその事前指導が行われているようだ。
各部の1年生達がホールの中心に集まり、気を付けの姿勢を取った。総勢30人ほどの1年生と同数の2年生でホールは女の匂いが充満している。
新体操部2年生の山崎浩美が『あらっ姿勢よく気を付けしているのは水泳部だけね』とあきれ顔で言った。一同、水泳部の方を見ると、
皆、つま先立ちで立っている。優子達もあわててつま先立の姿勢をとった。テニス部と新体操部の子達も二年生からビンタを受けており、
『あななた達しっかりしてね。今日の歓迎会で上級生からダメ出しされたら、あたしたちまで罰をもらう事になっちゃうからね。』
全員大声で『はいっ。申し訳ございません』と答えた。どこの部も入部2日目にしては厳しく所作が躾けられている。
新体操部の1年生の中には中田理恵もいた。中田理恵は高校生の頃から頭角をあらわし、国体優勝、オリンピックの強化選手に選抜されるほどの日本国民に絶大な人気のある選手である。
しかし、いくら、実績があってもここでは他の1年生と変わらない厳しい試練を受けることとなる。
新体操部の上級生だけではなく、
この大学の全上級生から妬まれる存在であり、厳しい大学生活を送る事となる。
理恵は剣道部1年生の西山茉莉と同室であり、お互い、昨日受けた厳しいシゴキについて話し合っていた。茉莉が全裸での腹筋やランニング、浣腸までされた話をしたら、新体操部も同様で、全裸で体操で使用する吊り輪に足首を固定され吊るされ、何十回も腹筋をさせられたり、全裸での開脚で女性器に異物挿入などの屈辱を受けたそうだ。
卓球部の石川 萌も5歳から卓球を始め中国に国費で卓球留学をするほどの腕前の持ち主である。卓球部2年生の陳 美麗も幼少のころから卓球を始め石川とはジュニア時代からのライバルである。
補足であるが陳の両親は中国の卓球選手であったが日本に帰化し日本のジュニアの選手に卓球を教えている。石川 萌も教え子である。
萌はここでは美麗の後輩になっているが、美麗より2歳年上の20歳である。
幼少の頃から美麗は萌に歯が立たず、ずーと悔しい思いをしてきていた。ここで、萌が後輩として入学してきたことは積もったうっぷんをはらす良い機会と考えていた。
水泳部の大林里香も中田理恵に嫉妬しており、つま先立ちする理恵の股間に右手薬指を押し込み、お〇んこを愛撫し始めた。
理恵は敏感な部分を触れられ、小さく『あぁっ』と声を漏らして、踵を床につけてしまった。
すかさず山崎浩美は理恵の両頬にビンタを入れて『しっかりしなさい。それくらいで、今日の歓迎会では連帯責任で罰をもらう事になるよ』
今日4部合同で行われる歓迎会でのルールやその中で実施されるゲームで負けた時の対応など一通りの説明が終わり、広瀬美緒が各部を代表して、
『みんな、その場に正座しなさい。簡単に予行練習しましょう。』と言った。各部の1年生達は不安の中、その場で正座した。