投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

4月の風に吹かれて
【OL/お姉さん 官能小説】

4月の風に吹かれての最初へ 4月の風に吹かれて 0 4月の風に吹かれて 2 4月の風に吹かれての最後へ

彼氏と別れて…新しい物語-1

 まだ4月なのに暑い日だった。香澄は自転車を漕いでいた。坂道だ。坂を登りきると海が見える。坂の上に小さな公園があり、そこでひと休みするのが香澄の日課になっていた。
「ふー暑い」自転車を置いてベンチに座った。ペットボトルのお茶を飲み、汗をハンドタオルで拭き取る。シャツまでびしょ濡れだ。ハンドタオルでは拭ききれない。
 香澄は大学1年生。授業が終わり帰り道だ。香澄の通う大学は駅からやや離れたところにあり、毎日の片道30分自転車を漕いで通っていた。今日は午前で授業が終わりだというのに、午後からは何も予定が無い。それもそのはず、高校時代の彼氏とは先月に別れてしまっており、まだ大学も始まったばかりで暇をもてあましていた。春の光を反射して青く輝く海をみても香澄の心には響かず、ことあるたびに別れた彼氏のことを思い出していた。別れた原因はよくある彼氏の浮気だった。彼氏は推薦入学で去年のうちに合格が決まっていたが、香澄は一般入試のため2月まで受験勉強が続いており会う時間が無くなってしまったのだった。その間に、彼氏は香澄と同じバレー部の後輩に手を出して、付き合うようになっていた。その後輩は香澄とは違って背が高くスラっとした美人だった。背が高い分バレーも上手かった。香澄は身長が150cmしかなくグラマラスな体型でバレー部を選んだことはそもそも正しくない選択だったのかもしれないなと思うように最近なっていた。彼氏が自分にした熱い抱擁やキス、そしてその先の行為を思い出せば思い出すほど、許せなかった。あんなに私の身体に夢中になっていたはずなのに…と思うと悲しくなるとともに身体の火照りを感じた。

 香澄が木陰で休んでいると、コツコツと靴の音がして30歳代と思われる男がやってきて声をかけてきた。
 「暑いですね 休憩中ですか? 」とにこっと男は微笑みながら香澄に話しかけてきた。
 サラリーマンらしき男でネイビーのビジネススーツを着ている。グリーンに細かなブランドロゴの入ったネクタイを締めていて、黒縁の眼鏡をかけていた。細い目だが黒目がちな瞳が印象的だった。
 「はい、ちょっと暑くて」香澄はそのシックな物腰の男に少し見とれて警戒心なく微笑んだ。木陰で休んでも汗はちっともひかない。汗だくの自分が少し恥ずかしかった。
 「僕はちょっと道に迷って 取引先近くのはずなんだけど スマホにも出てこなくて ちょっと分かるかな?」と香澄にその取引先の建物の画像を見せた。なんとなく見覚えがあった。「見たことあるかもしれないです」と香澄が言うと、「ほんと?ラッキーだな ちょっと教えてもらってもいい?そこに車止めてあるんだ」と男は振り返った。100mほど先の路肩にシルバーのアウディがとめてある。「ちょっと待ってて」と男は言うと、公園の入り口までアウディを寄せた。香澄は迷いつつも自転車の鍵をかけ、グレーのスカートの裾をひらりとさせながら助手席へ滑り込んだ。香澄は膝丈より10cmくらい上のグレーのギャザースカートをまとっており、車のシートに座ると白い太ももがあらわになった。シートベルトを締めながら香澄は自分の胸元を見てびっくりした。汗のせいで白いコットンのポロシャツがピッタリと肌に張り付いて、シャツの下のピンクのブラジャーがくっきりと透けていたからだ。「やだ、私こんな汗だくで ごめんなさい 車が汚れちゃう」と香澄は男に謝った。アウディの室内はアイドリングしていたのか冷房がきいてひんやりしていた。男は「大丈夫だよ それより風邪引かない?そんな汗かいて」と香澄の姿を見て笑った。香澄はその質問と同時に「くしゅん」とくしゃみをした。男はまた笑い「それは着替えないとだめだね まだ時間あるから俺のマンションでシャワー浴びてったら?」と男が言う。香澄は「そんな悪いですっ」と断ったが、男は車を走らせ自宅マンションへ向かった。10分くらいの距離だ。
 10階建てのマンションで、男の部屋は8階だった。室内はおおよそ掃除はされていたが、男の一人暮らしで少し散らかっており煙草の臭いもした。男の一人暮らしの部屋を訪れるのは香澄は初めての経験であり少し胸が高鳴っていた…こんな一人暮らしの男の人の部屋に来ちゃってよかったのかしらと。
 香澄の心配をよそに男はにっこり笑い、「シャワー浴びてきなよ」と香澄にバスタオルを渡した。香澄は脱衣所に入り扉を閉めた。洗面台に大きな鏡があり、白いポロシャツとグレーのミニスカート姿の自分の姿が映った。コットンのポロシャツから汗で2つの大きな乳房がはっきりと丸く浮き出ていた。その自分の姿を見て、男の部屋に来た自分の行動が軽はずみだったとかもしれないと感じた。
 香澄は以前から脇が甘いところがあり、中学生の時から、同級生の男子や見知らぬ中年の男に声をかけられることが多かった。香澄は物静かな性格だったが、色白で潤んだ色っぽい瞳をしていてそのギャップが魅力的だった。なおかつ中学生から乳房がとても大きくそれも男の目を引く原因だった。大学生の今はさらに乳房は成長し96cmのHカップにまでになっていた。しかし彼氏は私のこの身体だけじゃ満足できなくて後輩を選んでしまった。…まだ19歳であったが、初体験を捧げ快楽を知った身体は、火照りを鎮めてくれる誰かを待っていたのかもしれない。

 ポロシャツを脱いでピンクのブラジャーに包まれた豊満なHカップの乳房があらわれグレーのミニスカートだけの姿となったその時だった。ガラッと脱衣所の扉が開き、男が顔をのぞかせた。「香澄ちゃん、お湯の出し方分かる?」と男は言った。男の目線は香澄のはちきれんばかりの身体を見ていたのは明らかだった。ピンクのレースに包まれたHカップの香澄の胸は、まさしく爆乳と言うべきもので男の欲情を誘うものだった。男はネクタイを緩め、眼鏡を外す。香澄ははちきれそうな乳房を両手で隠しながら恥ずかしそうに言った。「お湯の出し方教えてください お願いします」と。


4月の風に吹かれての最初へ 4月の風に吹かれて 0 4月の風に吹かれて 2 4月の風に吹かれての最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前