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女子中学生 辱めの部室
【学園物 官能小説】

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キミにいいもの見せてあげる-2

 入ってきたのは彼女ら3人だけではなかった。その後ろに、もうひとり続いている。それが男子であるのを見てみさきは慄然となった。
 彼女や朝菜と同じA組の、田野茂正だった。みさきほどではないにせよ勉強はよく出来る真面目クンだが、それ以外に目立つところもないような、大人しくて地味目の少年だ。みさきと掃除の班は一緒だが、その時のやりとり以外、ほとんど言葉を交わしたことはない。

 部室に入るなり、突然目に飛び込んできた女の子の下着姿に、茂正は目を丸くした。
「え、こ、これ……」
「いいものを見せてあげる」とだけ瑞華に言われ、訳もわからないまま部室までついてきた茂正だった。それがまさかこんなものだとは、彼も想像もしていなかった。

 しかも、見るとその子はクラスメートの相生みさきではないか。
「あ、相生さん……」
 茂正はひそかに、みさきのことをとても可愛いなと思って、授業中や掃除の時にたびたび目をやっていた。とはいえ、そんな淡い憧れ以上のものではなかった。自分のような冴えない陰キャ男はそもそも女の子には縁がない。ましてあんな美少女と一緒になるなんて夢のまた夢。そんなふうに思っていた。「あの西永を振った娘」という噂は彼も耳にしていたから、いよいよ高嶺の花と思えたかもしれない。

 瑞華たちは茂正の気持ちをそこまでは知らない。男子の前に恥ずかしい姿を晒させ、みさきにさらなる辱めを与える。その目的で連れてきただけだ。男なら別に誰でも良かった。ただ、彼女らが普段から接している、開けっぴろげに下ネタを語るような連中よりも、こういう陰キャで真面目そうな男の子の方が面白くなりそう。それだけで茂正に白羽の矢が立ったにすぎない。

「見ないで!」
 今まで瑞華たちの前では下着姿どころか全裸にまでさせられ、さんざん恥ずかしい目に遭わされてきた。だが、男子にまで見られるとなると別の恥ずかしさに襲われた。

「おい、何だよこれ!」
 茂正もさすがに驚いて、瑞華たちを見回すようにしながら尋ねる。これがいじめの光景であることぐらい、彼にもすぐわかる。
「ひ、酷くないか!」
 どぎまぎしつつ、正義感や、こんな目に遭わされているみさきへの同情から、瑞華らを詰ろうとした。

 とはいえ、目の前に下着姿の女の子がいるともなれば、つい目はそちらに行ってしまうのが男というものだ。しかも憧れの美少女・みさきなのだ。やや逸らし気味の視線ながら、どうしても見入らずにはおれない。
 それ以上に下半身は、実に正直に反応する。制服のズボンの下で、思春期の敏感なモノはむくむくと首をもたげきた。

 朝菜が、それにいち早く気づくと、冷たく笑いかける。
「いい子ぶったって、あんたも男の子でしょ。自分に正直になりなよ」
 それを確かめるように、瑞華はズボン越しに茂正の下半身にポンと手を置く。
「ほらほら」
 茂正は「やめろ!」とすぐにその手を振り払ったが、ちょっと触れるだけでも、固く屹立したその感触は瑞華にもはっきり確認できた。茂正としても、もはや否定しようもなくなった。

 恥ずかしさのあまり、茂正は背を向け、部室を飛び出そうとしかける。
 だが瑞華はそんな茂正の腕をつかんで引き止め、耳元で言う。
「せっかくだから、思う存分見てきなよ。こんなチャンス、あんたには二度とないかもよ」
 同時に、恥ずかしさに背を向けてうずくまろうとするみさきを公江が立ち上がらせ、茂正の方に向かせる。

 それは茂正にとって悪魔の誘惑といってよいものだった。
 女の子の下着姿を生でじっくりと見られる、思春期の少年にとってとてつもなくおいしいチャンス。それも、憧れていた美少女のそれなのだ。みすみす見逃してどうする……。

 とはいえ、瑞華ら女子が見守る中で、あからさまに助平心を丸出しにした姿を見せる。それは恥晒し以外の何ものでもないだろう。真面目クンで通っている彼だからなおさら、どれだけ馬鹿にされるか知れたものではない。
 それに、いじめに加担するも同じなのだから、彼なりの正義感と良心が躊躇わせる。
 あまつさえ、そんなことをしたらみさきには完全に嫌われるだろう。どうせ実るはずのない恋心だと諦めていたとはいえ、想いの女の子から、ただいやらしい男とだけ見られるようにはなりたくない。

 そのディレンマに態度を決めかね、少年は顔を真っ赤にしながら、どぎまぎするばかりだった。
 そのぐずつきもまた、瑞華たちからすれば物笑いの種だ。その一方で、下着姿のまま立たされているみさきにしてみれば、生殺しのようでさらなる不安と怯えを煽るものだった。

 そんな折、ふと、みさきと目が合った。涙の浮かんだ瞳は、茂正に助けを求めているようにも見えた。
 茂正は思った。ここで勇気を出して戦い、みさきを助けることができたなら、彼も男を上げるだろう。もしかしたら、それで彼女の心を掴めるかもしれない。

 とはいえ、茂正も男とはいえ、そこそこ勉強ができるくらいしか取り柄の無い軟弱系の少年でしかない。1人ぐらいならまだしも、体育会系女子3人を相手にして、勝てそうな気はしなかった。
 下手に事を構えて、女子に負ける姿をみさきの前で晒すことになったら無様なことこの上ない。そんな光景も浮かんできてしまう。
 ここで部室を飛び出して、誰か先生を呼ぶ。それも考えたが、やっぱり男として情けない気がして、躊躇われた。もし男性教師でも連れてきたらみさきにさらに恥ずかしい思いをさせることにもなる。

 相変わらず優柔不断なままの茂正に、瑞華は念を押すように囁きかける。
「何ぐずぐずしてるの? あんたが黙ってるなら、今日のこと、誰にも言わないであげるからさ」
「ホント……なんだな?」
 茂正は震え気味の声で確かめる。
「ああ、だから思う存分見てやりなよ」


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