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桃桜の湯にて
【OL/お姉さん 官能小説】

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桃桜の湯にて-1

 美月は29歳。山奥の温泉へ来ていた。仕事に疲れ、身も心もリフレッシュしたくて、女性一人で宿へやってきた。この宿の温泉は、疲労回復と美肌の湯と知る人ぞ知る秘湯だった。会員限定の少し値の張る宿だったが、いくつもの露天風呂と趣深い風景に魅かれ、ここを選択した。さらにもう一つ宿の隠れた名物があったが、美月はそれは知らずに来ていた。

 美月は長い黒髪をくるっとまとめあげ、浴衣に着替えて、早速温泉場へ降りていく。宿は山の谷あいにあり、川に沿って長い渡り廊下が続く。温泉は13あり、それぞれに名称があり、脱衣所と小綺麗な休憩室がついていた。

 浴衣で美月が渡り廊下を歩いていくと、何人かの客にすれ違う。
中年の男性客が多く、女性1人で歩く美月の浴衣姿を舐め回すようにどの男客も見ていった。
「なにかしら」と美月は不思議に思った。美月の浴衣の裾からは白く艶めかしい太腿が少し覗いていた。そして浴衣の胸元はぴったりと美月の豊かな乳房を浮かび上がらせていた。「なんだかこの浴衣、サイズが小さいのかしら」と美月は男たちの視線に顔を赤らませながら独り言を言った。
 美月の身体つきはもともと豊満であり、バストは95のFカップで、ヒップは巨乳に負けず98だった。しかしウエストはキュッと締まっており、会社でも上司に胸などを撫でられてしまうことがあった。そういうことにも疲れ温泉に来たのに、この浴衣はぴったり過ぎてと少し怒りたい気持ちもあったが、この山奥の温泉場の解放感と男に見られる快感も感じていた。

 美月は坂の中腹にある7番目の桃桜の湯の扉を開けた。
 扉の中は、脱衣場になっていて壁一面桜と桃の花の壁紙で覆われており艶やかな雰囲気だった。
 脱衣場の横に風情がある格子戸がありカラカラと開けてみると、小上がりの4畳ほどの和室に菓子とお茶が置いてあり、奥には和柄のベッドまでついていた。昼間であったが室内はほんのり薄暗く明かりが灯り、まるで和風ラブホテルのようになっていた。「カップルがきて使うのかしら」と美月は想像しながら顔を赤らめた。
 前面に大きな鏡があり、美月の浴衣姿が映っている。
 浴衣は身体のラインが陽に透ける素材になっていて、2つの大きな乳房が浮き上がり、ヒップの形も丸見えだ。「いやだ、私こんな卑猥な格好で…見られちゃったのかしら」
 
 美月は今にも透けそうな浴衣をそろりと脱ぎ、裸身になった。大きな乳房だったが、ピンクの乳輪と乳首は上向きになっている。
 外温泉の扉を開けお湯をかけ半身湯に浸かった。ちょうどいい湯加減だ。そのときだった。後ろから男性客が1人入って来た。

 「きゃっ」と思わず美月は声を出して、手で乳房を覆った。しかしFカップもある巨乳は隠れはしなかった。
 「ごめんね、大丈夫?ここ混浴なの知らないの?」とその男は言った。年は35歳くらいだろうか。体は筋肉質で締まっており少し日焼けをしていて逞しい。茶髪のサラサラヘアでゴールドのピアスをしている。爽やかにニコッと笑って、いやらしい感じは無かった。
 「えっ混浴なんですね 知りませんでした …でも大丈夫ですよ おとなりどうぞ」と美月ははにかみながら笑顔で言った。
 美月はここの温泉を混浴であることはもちろん知っていた。男漁りとまでは言わないが、少しアバンチュールを楽しみたい気分でもあったのだ。
 男は東京から友人と来たと話し、友人は夜の酒などを外へ買い出しに行ってるとのことだった。湯に浸かりながら仕事やこの山周辺の名産など他愛もない話をし、恥ずかしかった美月も笑顔となった。
 男は「美月ちゃんかぁ、可愛い名前だなぁ。東京から1人で来たんだ。じゃよかったら後でお酒でも部屋でみんなで飲もうよ」と声をかけてきた。美月はいつもだったら知らない男の部屋で酒など飲まないが、開放感からか快く返事をした。
 
 30分ほど湯に浸かり、会話をしながら男と共に湯から上がった。男は上から下まで舐め回すかのように美月の裸体を見ていた。
 「美月ちゃん、浴衣来なよ」と男は優しげに言った。しかし男の下半身が当然のように大きくそそり立っていたのを、美月は見てしまった。
 やだ、あんなに大きいの初めて見た、と美月は顔を赤らめた。脱衣場でお互い浴衣を着た…生まれたままの姿を見ながら…。

 「美月ちゃん、隣りに部屋あるの知ってる?」と意味有り気にニヤリとわらいながら男が言った。
 ゴールドのピアスがきらりと光る。「少しお茶飲みながら、休もうよ」美月はにこっと微笑んで、浴衣姿でなすがままに男についていった。



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