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[姦獣共の戯れ]
【鬼畜 官能小説】

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肉人形の悔恨-3


男の手がスゥッ…と髪を撫でようと伸びてきた……あまりにも舐めた態度に美桜は、その手に頭突きを喰らわそうと頭を振る。
無論、そんな攻撃が当たる訳もなく、ますます男の絶対的優位を示す結果を招いただけだ。


(あんなDVDになんか…ッ……わ、私はならないッ!)


手枷と首輪を繋ぐ金具がガチャリと鳴り、腰ベルトと足枷を結ぶ鎖がジャラジャラと騒ぐ。
窓ガラスにへばりつくアマガエルのような姿勢の美桜は椅子から降りる事すら出来ず、そしていつの間にか敷かれていた黒いマットレスの側に椅子ごと運ばれていくのすら止められない。



(はな…離せッ!離せバカあッ!)


佐藤は美桜の頭突きにも怯まずに抱き抱え、マットレスの真ん中にまで運んだ。
スレンダーな身体はとても軽く、これが成人女性なのかと疑いたくなってしまう。
合気道の実力の高さを身をもって知っている佐藤は、このなんとも華奢な身体に驚きを抱きつつ、いま施してある拘束具で充分に無力化出来ていると確信を持った。


『……美桜ちゃん大丈夫ぅ?痛いトコ無いのぉ?』

「ぅがッ!?がはッ!があッ!」


真四角なマットレスをカメラマン達が囲んでいる。
その中心部に静かに美桜を仰向けに下ろした佐藤は、一気に頭髪に指を滑らせ、その栗毛色の髪を掻き上げた。


『何であの時110番に通報しようとしたのぉ?ボク達が逮捕されたら警察に顧客リストが見つかっちゃうじゃないの。大切なお客様の人生が狂わされちゃうって、何で気づかないのかなあ?』

「!!!」


理解不能な犯罪者の台詞に、ますます美桜は激昂した。

被害に遭った女性は皆、人生を狂わされ破壊された。
取り返しのつかない惨たらしい事をしておいて、自分らだけは無傷でいるのが当然だと言い放ち、そして女性は黙って姦されていればいいという理由が何処からくるのかは、奴ら以外には絶対に解りはしない理論である。


『エヘヘ……ボクは元々痴漢≠セったんだけどさあ、その時だって濡れなかった女は居なかったよ?で、いまは拉致って縛ってレイプしてるんだけど、やっぱり濡れない女は居ないんだなあ……へへッ……皆んな《悦んでる》んだ……女は皆んなドスケベ≠ナ淫乱≠ネんだよぉ』


改めて救いようのないクズだと思った。
生かしておけない鬼畜だと思った。
性犯罪を犯す事に取り憑かれたコイツらは、此処で倒して《止める》しかないと思った。


(なに触ってんのよッ!わ、笑ってんじゃないわッ!)


身体が沈み込むマットレスの上で、美桜は足掻いている。
まるで彼氏が彼女の髪を愛でるように指を滑らせてくるのが腹立たしく、しかし、このマットレスに沈んだ身体はますます動きが封じられてしまっている。

嫌な汗がプツプツと滲んで白肌を濡らし、サラサラと軽やかだった頭髪は徐々に湿り気を帯びていく。


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